Ruinene (ルーイナ・ノルウェー語)
「なぜ、ここへ来たの?」
この町の住人に、口をそろえて聞かれたのがこの質問だった。
ノルウェーは最北に位置する小さな町、アルタ。町の大きな見どころに、世界遺産(Verdensarven)の岩絵がある。古いものでは7000年前のものもあるそうで、遺跡好きの人にとっては、是非訪れてみたいスポットの1つだと思う。
実は、この町へ訪れようと決めた時、この遺跡のことはそれほど興味がなかった。ただ、北欧へ行くなら、北へ行きたかった。空港のアクセスが良く、それなりに見どころがあり、戦争の爪痕など感じさせないような所へ行きたかった。よって、自然にアルタとなったわけだ。
遺跡は屋外の森の中にある。森を進み、小川を超え、目の前に開けるフィヨルドを眺めた時…最初の質問の答えが、一気に私の中に流れてきた。それはまるで、自分でそう決めていたかのように。ここで約束を果たすよう、何かの仕掛けをしていたかのように。
こう考えてみるのはどうか?きっと世界には、自分の何かを開ける鍵がある。それは自分にしか分からず、自分でしか開けることができない。そんな宝探しの旅をしているのだ、と。そう、ここアルタで、私は宝を見つけたのである。[y]
アルタの旅日記はコチラまで♪宝探しの旅に出よう~☆