日本人にとってのパンと言えば「食パン」であろう。考えてみれば、「食べるパン」とはおかしな名前である。
縄文の頃は米が主食ではなく、パン食であった。だから、キリシタンや黒船と共に初めて日本に上陸したわけではない。しかしながら、米などの穀類を主食とする時代が長く続いたため、ポルトガルからの宣教師が持ち込んだ「パオ(ポルトガル語)」は、当時の日本人にとって、初めての食べ物となった。しかし、広く日本全国に広まるまでにはいたらなかった。
日本人が認めたパンは、木村屋総本店が発売した、アンパンだという。これは西洋の饅頭という、新し物好きの江戸っ子の心を捉えた故のヒットと思われる。
で、食パンであるが、「主食のパン」と言うのが正解のようである。パンと言えば、アンパンなどの菓子パンが先にヒットしたため、ご飯時に食べるパンとして売り出したようだ。
「パンは主食にならない。ご飯を食べないと力が出ない」と言う人がたまにいる。それは、菓子パンで育った人たちかもしれない。日本の菓子パンは、あんこのアンパン。羊羹をはさんだシベリア、メロンパン。ジャムパン、クリームパン、それとアンパンを組み合わせた三食パン。おやつを連想させるものばかりである。
惣菜パンではカレーパン、焼きそばパン、サラダパン。これらは、十分に主食の役割を果たしそうだが、主食ご飯党には、「残り物をつめた」もの。やっぱり、腹の足しでしかないようだ。
世界のパンが食べられる今、パンがない時代があったことがうそのようである。[a]
あなたは何パンが好き?ふんわり派?パリパリ派?私は何でも食べたい派!
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そういう時ありますよね。
いろんなパンがありすぎて、困ってしまうこともありますね。
ふかふかでなんとなく全部食べてしまい、後から満腹になって困ったり…
こういう困りものは大歓迎ですが(笑)
私は柔らかいパンが大好き。でもフランスパンもとっても好きです。
「一人で行く」というのがなんとも嬉しかったですね。
私もバケットを買ってもらえる日はとても嬉しかったのを覚えています。
近くのパン屋さんに行くのですが、私が小さい頃はまだ珍しく、焼けるとすぐ売切れてしまいました。
だから、ないととても残念でした。代わりのパンを買い忘れてしまうほど!
私も、買いに行ったらなかった日の店長の顔を、今でも思い出します。
パンには他にも思いであって、歩いて15分くらいのところにスーパーマーケットがあり、よく母と一緒に買い物にでかけましたが、そこで売られている細長いバゲットを買ってもらいたくって、行くたびに母におねだりしたんですが、買ってもらえなくて…。多分、食パンに比べて高かったので、買わなかったのでしょう。食べたことより、食べなかったことの方が思い出になりますね。