雪は日本文学に欠かせない。私の好きな雪のシーンは、『源氏物語』の末摘花の章である。
謎の女性、末摘花。源氏の君が、彼女の顔を初めて見てしまった日が雪の日。白銀の世界にひっそりとはかなげに咲く、一輪の花を想像していたに違いない源氏のショックは女である私にもよくわかる。
何しろ、琴の名手ということで、忍んでいってみれば、頭中将に出くわし、これはいかん、早く姫の気を引かなければ!と、屋敷に入り込む。嫌がるのも、初心な証拠と、強引に手をかける。待ちに待った、謎の姫の顔を、源氏はどこまでも美化していたに違いない。
没落貴族の末摘花の家では、暖を取るのもままならず、姫は狸皮衣を着ていた。源氏はこれを「妙な手触り」と思っている。何を着ているかも判らないぐらい暗かったのは、顔がわからないようにするための、女房の仕業か。
困窮する生活を打開するには、なんとしても源氏の後ろ盾がほしい。しかし、顔を見られては後の祭り。
ある意味、わなにはまった源氏。真っ暗闇から一転、朝焼けにきらめく雪の中で見たものは、白雪姫ならぬ、真っ赤な鼻をした不細工な姫。凍りついた源氏の顔が見えるようである。
雪と言う字の、ヨの部分は鳥の羽を意味している。昔の人は、鳥が羽ばたく時に舞い落ちる産毛を空から舞落ちる雪とダブらせたのだ。そして、「ゆき」のほかに「セツ」とも読むが、これは喜びを意味している。
今よりも寒く、厳しい雪の季節をおくったと思われるが、雪を目で、楽しむ姿は、昔の人のほうが上である。私たちも子どものころへかえって、雪の喜びや楽しみを感じたいものだ。[a]
大きな雪だるま、ごろごろイラン、エジプト、ギリシャ、もうひところがりギリシャ!
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源氏物語を読みながら赤い花のおへちゃなお姫様の顔を色々想像してしまいました(笑)
ザグレブは今年は昨年に比べて雪が多く、町がいつもに比べて綺麗に見えます。
雪化粧とはよく言ったものですね。
サロンには窓がないので、雪見酒ができないのがとても残念です。
いまや日本人よりも外国人のほうが詳しい世の中。
雪見酒!ざんねんですね~
お盆にウサギさんをこしらえては?
それを愛でつつ、いかがでしょう?
鳥の羽とはよく言ったものですね^^
雪の風情、源氏物語を読むと一層感じることができそうです。
平安時代はもっと寒かったとおもいます。
それを「寒い寒い」と縮こまっていないで、楽しみにしていた人々はすばらしいですね!
たまには源氏もひっくりかえして読んで見たいですね。
それにしても、源氏の君も、なんだかんだと最後まで面倒を見ることになるのですよね。。。。しかも、明石に流された源氏を一途にずっと待ち続ける末摘花は、なんか、すごく同情してしまった記憶があります。
雪。。。。桜とならんで、文学では外せない情景ですね♪
うふふ。そうでしょう!
こんな親切な殿方がいないかきょろきょろしております(笑)
雪と言えば…ええ!はずせませんね♪