Pilot-Kの「前見て加速!」

自動車運転に関するアドバイス・感想等を書いていきます。※偶数日更新(原則)

サイコロは叱ると良い目が出る

2020-09-26 11:59:04 | Weblog

←※投票よろしくお願いします!

6面のサイコロでは、
それぞれの目が出る確率は各6分の1です。
これを、
「1」や「2」が出た時には「ダメじゃないか」と叱り、
「5」や「6」が出た時には「良くやった」と褒めるとします。

すると、次にサイコロを振った時、
叱った後には「3」以上の目が出る(=成績が上がる)ことが多くなり、
褒めた後には「4」以下の目が出る(=成績が落ちる)ことが多くなります。
不思議なように聞こえますが、
確率的には全然おかしな話ではありません。
(「平均への回帰」という理論だそうです)

これを、「叱った効果が表れた」と、
そして「褒めるとダメになる」と感じてしまうのは、
われわれ教習指導員が陥りやすい“錯覚”です。

ただ、サイコロと運転技能とは本質的に異なります。
サイコロは(イカサマは考えないとして普通は)偶然その目が出るものですが、
運転技能に関して言えば、
「たまたま上手にできた」ということは無いのです。
上手に出来るも出来ないも、その理由があって、
それを習得してもらうことが教習の目的と言えます。

なので、パイロットアカデミーでは、
技能試験や、さらには免許取得後の運転を、
それこそサイコロ振りのような“ギャンブル”にしないため、
「ダメなものはダメ」と指摘します。
もっとも、われわれに託された仕事は「指導」であって、
「叱る」のは、やっぱり違うと思っています。


※当ブログは「人気ブログランキング」に参加しています。
(「自動車(運転技術)」,「自動車(全般)」,「資格受験」,「免許・スクール」の4カテゴリー)
ぜひ1日1クリックの応援をお願いいたします。
 ↓
人気blogランキングへの投票
(クリックしていただくと、当ブログにポイントが入り、ランキングページが開きます。)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする