ピッコロ便り

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関西現代演劇俳優賞授賞式

2013年03月06日 | ピッコロ劇団

先月、このブログでもお知らせしましたが、孫高宏、今井佐知子の関西現代演劇俳優賞受賞が決定し、その授賞式が3月5日、大阪市内の小劇場、ウイングフィールドで開催されました。


この賞は、関西で活躍する評論家による現代演技論研究会が主催する、関西の俳優を対象とした年間ベストアクター・アクトレスを選出するもので、今回で15回目となります。

孫高宏は、「劇場版 日本三文オペラ」(原作=開高健 脚本・演出=内藤裕敬)キム役における繊細な造形と確かな存在感、「虎と月」(原作=柳広司 脚本・構成=角ひろみ 演出=鈴木田竜二)14歳の少年、ぼく役における肩の力が抜けた躍動感あふれる演技が評価されました。

今井佐知子は、「劇場版 日本三文オペラ」(同)キムの女房役で、大阪のどーんとしたゴッドマザーをダイナミックに演じた思い切りの良い演技、そして「博多小女郎波枕」(原作=近松門左衛門 脚本・構成・演出=鐘下辰男)では、流れの小町という霊的かつ象徴的な役を、終始無言で、立ち姿だけで表現したことが評価されました。

各作品にご来場いただいた皆様、ご支援いただいた皆様、まことにありがとうございました。
今後とも、ピッコロ劇団、ならびに今回受賞させていただいた2人への温かいご支援をよろしくお願いいたします。



<写真>
第十五回関西現代演劇俳優賞受賞者
(左から)奨励賞・寺本多得子さん(桃園会)、男優賞・三浦隆志さん(南河内万歳一座)、男優賞・孫高宏、女優賞・今井佐知子

劇団部 田窪