ピッコロ便り

ピッコロシアター、県立ピッコロ劇団、ピッコロ演劇学校・ピッコロ舞台技術学校など、劇場のトピックをご紹介します。

【出演情報】柏谷巴絵さん、嶺岸加奈さん

2014年07月29日 | テレビ・ラジオ情報

7月30日(水)9:30~ハッピーエフエム(FM伊丹)に仙台から参加して下さっている柏谷巴絵さん、嶺岸加奈さんが生出演し、ピッコロ劇団ファミリー劇場「飛んで孫悟空」の稽古の様子などをご紹介します。

番組ホームページで生放送の様子が動画で配信されます。

ハッピーエフエムいたみ http://www.itami.fm/

またUSTREAMでご覧になる場合はこちらから http://www.ustream.tv/recorded/48184865


『ピビンパウェディング』稽古場より 

2014年07月25日 | 外部出演
劇団員の中川義文です。
 
この度、兵庫県劇団協議会45周年記念合同公演「ピビンパウェディング」に出演することになりました。
作・演出は、鄭義信さん。
ピッコロ劇団には芸術祭賞を受賞した「モスラを待って」を書き下ろしてくださいました。
 
普段なかなか県内の劇団さんと交流を持つ事がありません。
この機会に見聞を広めるべく勇んで参加しております。
 
鄭さんの稽古は本当に面白くて、毎日爆笑の連続です。
こんなに笑い疲れる稽古も初めてです。
 
稽古も残り1週間になりました。
この芝居はまだまだ伸び代があります。
 
少しでも良い作品をお届けできるよう、関係者全員で稽古に取り組んでいます。
ぜひ、ぜひ、8月7、8、9、10日は、神戸アートビレッジセンターにお越し下さい。
 
お待ちしております!!
 
 

職業人インタビュー

2014年07月21日 | ピッコロ劇団
今日は、雲雀丘学園中学校の3年生6名の生徒さんが来館。
夏休みの課題として、「職業人インタビュー」を行いました。
 
テーマは、「演出家の仕事」
ピッコロ劇団員の原竹志がインタビューにお答えしました。
 
「演出家の仕事とは?」
「目指すきっかけは?」
「今の仕事の難しさ、楽しさ」・・・などなど
 
もし自分だったら、何と答えるだろう
そんな事を考えながら、中学生の皆さんの質問を聞いていました。
 
演出・脚本・俳優をこなす原さんは、それぞれの仕事の役割や、影響しあうことや、ピッコロ演劇学校で学んだころなどを丁寧に話していました。
 
中学生「将来のために、今、準備しておくとは?」
原「何でも勉強しておくこと。本をよく読むこと」
同感!よく学び、よく遊び、いろんな経験を大切に。
ファミリー劇場「飛んで 孫悟空」も観にきてくださいね。
 
広報 古川
 

資料室だより

2014年07月20日 | 資料室だより

6月27日、桂米朝さんを支え続けた妻 中川絹子さんが亡くなられました。

資料室は落語関係の本をたくさん保有しておりますが、その中から2冊をご紹介いたします。

『桂米朝 私の履歴書』桂米朝/著(日本経済新聞社、2002年)

落語少年だったころのお話や、絹子夫人との出会い、初の独演会のことなど、敗戦後、上方落語の隆盛を担い「人間国宝」となった米朝さんの半生記。

『なにわ華がたり 中川絹子 桂米朝と一門をささえた半生記』廓正子/著(淡交社、2004年)

 

駒ひかるとして活躍したOSK(大阪松竹少女歌劇団)時代や、終戦後の混乱の中での芸能活動、そして米朝さんとの結婚など、波乱万丈なお話が満載です。

米朝一門をささえ続けた絹子さんの半生記。

『なにわ華がたり』には、米朝さんの“ご挨拶”が掲載されており、自分に続いて夫人の半生記が出版されたことを、素直に喜んでいらっしゃいます。この二冊を読み比べてみると二人の記憶に少々食い違いがあるそうなのですが、探してみるのも面白かもしれませんね。

米朝さんも、「そこはご愛嬌、笑いながらご容赦ください」(『なにわ華がたり』p.1)とおっしゃっています。

資料室担当:高橋


<特別授業>「演劇的なことばについて」岩松了先生

2014年07月17日 | 演劇学校・舞台技術学校

7月12日、13日とピッコロ演劇学校では、ピッコロ劇団代表であり、劇作家・演出家・俳優の岩松了先生による「演劇的なことばについて」の授業が行われました。

以前はロシアの作家チェーホフが書いた戯曲『かもめ』を教材に授業が行われていたのですが、今年度は先生自身が書かれた戯曲『水の戯れ』を教材にして授業を行いました。

1日目は戯曲の内容を解説した後に読み合わせをし、2日目は、机や椅子を使って実際に動いていきました。

大人の恋愛や腹の探り合いもある内容なので、10・20代の学生は想像を膨らませながら、30代以上の学生はおそらく自分たちの経験も交えながら演じているように見えました。

「役の根底に流れる感情を読み取って」という先生の言葉や演出を得て、学生たちも自分で考えながら演じることにトライしていました。

まだ戯曲を読むことに慣れていない学生にも戯曲により興味を持つきっかけになったようです。

夏の暑さに負けないくらい熱い授業となりました。


仙台稽古場日記

2014年07月13日 | 外部出演

こんにちは。劇団員の山田裕です。
僕は今仙台にいます。
SENDAI座プロジェクト公演「十二人の怒れる男」の稽古中です!

こちらに来てから約3週間が過ぎました。
暑い暑いと聞いていたけど、関西ほどじゃありません。夜は肌寒い日もあります。
今のところ、暑さが苦手な僕にとってはちょうど良い気候です。

こっちに来て驚いたことは沢山あります。

道路の広さ。
初めて聞く地元の言葉。
(仙台の柏谷さんが稽古場ダイアリーにも書いてましたが「いづい」とか、あと「がおる」とかね)

それから何といっても食べ物の美味しさ。
日本酒の美味しさ!

とにかく稽古以外にも刺激が一杯なんですが、まずは稽古場の様子をお届けします。

今回の座組みは自分より年上の皆さんが大多数。
大人、且つユーモアも忘れない稽古場の雰囲気の中、思い切り皆さんの胸を借りております。
いや、借りてばかりじゃダメなんですけど。

今は読み合わせから徐々に立ち稽古に移ろうとしているところ。

「十二人の怒れる男」は題名の通り、出演者が全て男の会話劇です。
役者はほぼ出ずっぱり。全編で熱い議論が繰り広げられます。

こんな感じ。




負けじと議論する山田。



そんな稽古の最中にもカメラに手を振ってくれる陪審員2号、西塔亜利夫さん。


ありおさんの怪演は、時に稽古場を爆笑の渦につつみ込みます。
上演で他の役者が噴出しませんように。

陪審員3号、渡部ギュウさん。



渋い風情ですが、これまた激しい役柄です。
細やか且つ大胆に芝居に取り組むギュウさんには見習う所多し、です。
右側に写っているのが演出の伊藤み弥さん。演出ならではの真剣なまなざし。

最後に陪審員9号、藤原貢さん。


僕には絶対真似できない空気感をまとったお芝居をされます。
普段の人柄も素敵な大先輩です。
そんな藤原さんと陪審員10号の僕は舞台で席が隣合わせ。
対決シーンも沢山あります。
いや、プレッシャーです・・・。

稽古は折り返し地点を過ぎて、残り3週間弱。
8月の東京公演を皮切りに、ピッコロシアターでは9月14、15日に上演されます。

あの震災の年に上演され、高い評価を得たこの作品。
僕の大好きな戯曲でもあります。
あの時と変わらない、いや、それ以上の面白さになるように精進したいと思います。

皆様是非ご来場くださいませ。
劇場にて皆様とお会いできるのを楽しみにしております!

ピッコロ劇団 山田裕


舞台照明とテレビ照明

2014年07月12日 | 劇場の話題

台風の影響が心配されていましたが、7月11日(金)、日本照明家協会 関西支部さんによる「照明さんの知らないテレビ照明」と題する勉強会が無事、大ホールで行われました。



カメラを通して舞台照明とテレビ照明の違いをモデルを使い実演。
その後、講師の方がカメラの特徴や明りの重要性の違い、色味の使い方の説明などをされ、参加された皆さまは真剣に見ておられました。

ピッコロ舞台技術学校生も参加し、今回の勉強会で学んだことを今後どういう風に生かしていくのか楽しみです。
この「テレビ照明の違い」は、ピッコロ舞台技術学校でも学ぶことができます。


業務部 旗手 


7月のひとこと ピッコロシアター館長より

2014年07月01日 | 館長のひとこと

7月に入りました。神戸・阪神間では雨が少なく、真夏の陽光が眩しい日が続くなかで、19人の役者が深い森の闇を駆け巡った『海賊、森を走ればそれは焰……-九鬼一族流史-』が先日、第49回本公演6ステージと県内中学生のピッコロシアター舞台鑑賞体験事業としての8ステージ計14ステージを終えました。合わせて約3700人にご来館、ご鑑賞いただきました。ありがとうございました。ご感想はいかがなものであったでしょうか?


そして、劇団稽古場では恒例のピッコロファミリー劇場『飛んで孫悟空』(8月2日/3日)に向けたマイムや歌の動きが、日々加速しています。別役前劇団代表の手による2005年の書き下ろしは3回目の上演です。過去と現代の旅人が往くちょっと風変わりな「西遊記」。新しい舞台創造表現にチャレンジします。幅広い世代のそれぞれに楽しんでいただきたい。


暑い暑い夏もピッコロシアターのホールは、連日の多彩な音色や踊り、演劇のイベントで盛りだくさん。多くの皆様方のご来場をお待ちしています。

館長:大鳥