「泡―流れつくガレキに語りかけたこと」、多くの観客の皆様にお越しいただき、24日に無事終演しました。観客の皆様の声から、震災のこと、家族のこと、政治のこと、様々なことを思い、感じられた公演だったことがわかりました。
ありがとうございました。
さて次は、オフシアターVol.28「寿歌」「私のかわいそうなマラート~焼跡のワルツ~」が迫ってきました。
昨日28日には、早速、「私のかわいそうなマラート」稽古が始まりました。
「寿歌」は明日3月2日に稽古が始まります。
悲劇を経験した人間はその後、どうやって未来を手にいれるのか?
というテーマでのこの企画。
名作と名高いこの二作品を、ピッコロ劇団の期待される二人の演出家がどのように描くのか。力のある役者陣がどのように演じるのか。ピッコロシアター中ホールという舞台と客席が近い濃密な空間で熱い芝居となります。
マラートの読み合わせでの感想を少し。
この作品は、企画段階で台本を読ませていただいた時から、直観的に好きだと感じられるものでした。時代は、第二次大戦中から大戦後にかけて。戦争によりなすすべなく家族・家・町を失うという、若くして人生における大きな喪失を経験した三人。死・喪失という暗く重いテーマがありながらも、精一杯生きる三人の姿が生き生きと描かれていて、人間が力強く生きる姿、未来へ向っていく希望をも感じられました。
読み合わせで、役者の身体、声を通してこの作品に触れ、より一層良いものだと感じられました。単なる台詞でなく、生きた人間の身体・声を通して、その人の経験を通して、物語が語られることにより、脚本の力強さを再認識されるようでした。
2014年ピッコロ劇団創立20周年へ向けて第1弾の企画として、期待が高まる船出となりました。
今後も稽古進行をレポートしていきますので、お楽しみに。
ご期待下さい!!
劇団部 貴田