今日のピッコロ

ピッコロシアター、県立ピッコロ劇団、ピッコロ演劇学校・舞台技術学校などのニュースや、日々の活動をご紹介します。

21012ピッコロフェスティバル 展示の部

2012年07月31日 | 主催事業

恒例の「2012ピッコロフェスティバル」が始まりました。

29日から展示室では知的障がい者絵画サークル「空」の絵画展が始まりました。

今後、写真、絵画、書道などの団体が週替わりで展示されます。

フェスティバル担当:安積


ピッコロ Side Story(6) ピッコロ劇団と近松門左衛門

2012年07月27日 | piccolo side story

“東洋のシェイクスピア“とも称される近松門左衛門。ピッコロ劇団の本拠地・尼崎は、近松ゆかりの地でもある。

市内の広済寺にお墓があり、隣接する近松記念館には愛用の文机も残されている。

近松公園内にある近松門左衛門像

今年6月、ピッコロ劇団は近松門左衛門の「博多小女郎波枕」を上演した。もともと人形浄瑠璃として書かれたが、現在では一部が歌舞伎で上演されるのみで、現代劇としての上演は珍しい。心中物で知られる近松が、悲恋の恋人を心中させない異色の作品を、演出家・鐘下辰男さんの大胆な脚色と演出で、現代に甦らせた。

「博多小女郎波枕」舞台より

ピッコロ劇団では、これまでも近松作品やゆかりの作品を数々上演してきた。名作を現代に置き換えた「心中天網島」(1996年)、近松の青春時代を描いた「門 若き日の近松」(2009年)、近松戯曲賞(尼崎市主催)受賞作品「螢の光」(2011年)など。

「心中天網島」で主役の遊女・小春を演じた平井久美子は、「台本に『この売女!』というセリフがあって、県立劇団として相応しくないのでは?という議論もあったのですよ」と、当時のエピソードを明かしてくれた。平井は今回の「博多―」でも、主役の遊女・小女郎を演じた。愛に殉じて心中してゆく小春とは対照的な、生きることに貪欲な女性をくっきりと造形した。

「博多小女郎波枕」(左から)岡田力・平井久美子

そんな平井を客席から感慨深く観ていた人がいる。神戸新聞社社会部の長沼隆之さんだ。1994年のピッコロ劇団設立と時を同じくして文化部の演劇担当となり、誕生したばかりのピッコロ劇団をよく取材して下さった。現在も、劇団公演を観続けてくれている。当時、長沼さんの書いたピッコロ劇団の「心中天網島」の劇評が残っている。

≪(中略)劇団員は軒並みスマートに演じていた。それだけに、平均年齢の若い劇団員には酷だが、個性の乏しさがあらためて浮き彫りに。心中物に潜む情念や色香、退廃、美意識が伝わりにくく、目いっぱい背伸びした演技ぶりだけが印象に残った。(中略)≫と、なかなか手厳しい。

長沼さんは当時を振り返り、「全国初の県立劇団に愛着がありましたし、良くなって欲しいという気持ちから、あえて厳しいことも書きました。」と、劇団への思い入れを話してくれた。
そんな長沼さんに、今回の「博多―」はどのように映ったのだろう。感想を聞いてみた。

「圧倒されて、終演後、言葉が出ませんでした。とにかく目の前の舞台に引き込まれました。平井さんや孫さん(孫高宏)創立メンバーの貫禄も感じましたし、俳優の層も厚くなりましたね。」と、興奮した様子で語ってくれ、後日、「生の演劇に改めて感動しました」とメールが届いた。

「博多小女郎波枕」(右端:孫高宏)

20代の俳優中心に20名でスタートしたピッコロ劇団も、現在、20代から50代まで34名が活動する。創立から18年、様々な作品や演出家との出会いが、俳優として、劇団としての幅や奥行きとなり、また、重ねた人生経験が、より豊かな表現へと成長してきたのかもしれない。

今回のような新たな近松作品に取り組むことも県立劇団の役割のひとつだが、地元の皆さんとの連携は必須だ。「近松応援団」「近松かたりべ会」、園田女子大学の「近松研究所」など、地元の愛好家や研究者の応援や協力はいつも心強い。
劇団の成長を見守り、叱咤激励してくれるピッコロサポートクラブや地域の皆さん、また、長沼さんのような存在も大きな支えだ。

アンケートに「生と死のリアリティーが強烈な衝撃として迫ってきた。感動」(40代・男性)という感想をいただいた。
隠れた名作を掘り起こし、人間ドラマの醍醐味を伝え、近松の世界をさらに深めることに繋がっていたなら嬉しい。

文楽夏休み特別公演チラシ

国立文楽劇場(大阪市)では、今月7月21日から、近松作品の中でも最も高い人気を誇る「曽根崎心中」の上演が始まった。人間国宝・吉田蓑助さんが10年ぶりに遊女・お初を遣うのが話題だ。

人形と人間。それぞれの近松ワールドを見比べてみてはいかがでしょうか?

(業務部 古川知可子)


「ちゃっと!狂言」が始まりました。

2012年07月26日 | 主催事業

いよいよ夏休みも始まりましたね。
ピッコロの夏といえば、毎年夏休みのはじめに行われます「ちゃっと!狂言」。
今年も32名の受講者をお迎えして、いよいよ始まりました!



この教室は、4日間で狂言の基礎から学び最終日に成果を披露する発表会も行うというなかなかハードな内容ですが、リピーターも多数参加される、毎年人気の教室となっています。

今年の参加者は、小学生から最年長は70歳代の方まで!
親子や兄弟で参加される方もいらっしゃり、様々な年齢職業の方が、演目「鬼瓦(おにがわら)」「蟹山伏(かにやまぶし)」にわかれ、学んでいらっしゃいます。

発表会は7/29(日)の午後1時から。入場無料となっております。
普段あまり見る機会が少ない狂言に、一度触れてみませんか?
たくさんの方のご来場をお待ちしております。

自主事業担当:中川


舞台技術学校の実習風景

2012年07月25日 | 演劇学校・舞台技術学校

ピッコロ舞台技術学校です。
先日1学期の授業をすべて終え、生徒のみなさんは1か月の夏休み。
・・・の前に、2学期から自分が進むコースを「美術」「照明」「音響」のうち1つに決めないといけないので、今は頭を悩ませている生徒さんもまだまだたくさんいらっしゃる状況です。

コース分けの指針になるよう、1学期の授業に組み込んでいます実習をご紹介いたします。


「舞台機構操作実習」

7月はじめに3回にわけて行われたこの実習。
生徒のみなさんは3班にわかれ、1日ずつ各セクションをまわって舞台機構の基本を学びます。
美術では緞帳や幕の上げ下げや煙の効果を出したり、舞台監督さんのお仕事も体験。



照明と音響では実際にフェーダー操作をして、明かりをつけたり消したり、音楽を流したり効果音を付け加えたり。
「真夏の一日」と題した曲にあわせて、3つのセクションがひとつになり舞台を作り上げました。


「クラシックコンサート実習」

7月の最終授業で行われました。
ピッコロシアター大ホールの、普段皆さんの目に触れることのない「反響板」という装置の設営見学からスタート。



その後、照明をあわせたりマイクを準備したりの下準備を見学したのち、
ソプラノ歌手の小梶史絵さんとピアニスト松田千夏さんにご協力いただき、プッチーニの歌劇「トスカ」を題材に、3つのセクションにわかれ、クラシックコンサートの基本を学びました。



入学当初から心に決めていたコースにさらに手ごたえを覚えた方、
思ってもいなかったコースに心が揺れて悩んでる方・・・ いろんな声が聞こえてきていますが、
みんなが思う良い道へ進んでいってもらいたいと思っています。

舞台技術学校担当:中川


【公演情報】ハッピーFMいたみで公演情報のご案内

2012年07月24日 | テレビ・ラジオ情報

7月25日(水)ハッピーFMいたみ『ハッピーファミリー~伊丹ふれあい通り』(朝10時~昼1時)に広報担当の古川が出演し、県立ピッコロ劇団ファミリー劇場「不思議の国のアリスの帽子屋さんのお茶の会」と「桂枝雀一門会」についてご紹介します。

ハッピーFMいたみ(79.4MHz)http://www.itami.fm/


広報☆古川


「into38号」発行しました

2012年07月21日 | 劇場の話題

兵庫県立ピッコロ劇団後援会「ピッコロサポートクラブ機関誌」into38号を発行しました。


特集は、ファミリー劇場「不思議の国のアリスの帽子屋さんのお茶の会」です。
その他、今後の公演情報、劇団員の近況などをご紹介しています。
劇場事務所、ファミリー劇場の上演会場でお配りします。

劇団部 重金


【劇評】SENDAI座☆プロジェクト

2012年07月20日 | 主催事業

6月23・24日にピッコロシアター中ホールで上演されたSENDAI座☆プロジェクト「ハイライフ」(作=リー・マクドゥーガル 演出=伊藤み弥)
の劇評が、2012年7月11日付けの大阪日日新聞に写真入りで掲載されました。
(執筆:大阪大学大学院文学研究科 演劇学研究室 神埼舞さん)



「アウトローたちの抱く幻想」という見出しで、ストーリーや作品の背景、効果的な演出や俳優のクオリティーの高さなどに触れ、
最後に「(中略)カナダ出身の劇作家が、反社会的な人物に焦点を当てた本作は、カナダの演劇界において今なおイギリスやアメリカ演劇が「主流」であること対する批判となっていると考えられる。そして、それは、東京が演劇の「中心」である日本の演劇界に対してSENDAI座☆プロジェクトが『ハイライフ』を上演することは大きな起爆剤となるに違いない。」と結ばれています。

現在、『ハイライフ』は、東京・Space早稲田にて上演中です。22日まで。

広報 古川


【放送情報】FM尼崎でファミリー劇場をご紹介します

2012年07月13日 | テレビ・ラジオ情報

7月14日(土)昼3時20分から、FMあまがさきの「AMA尼崎発信のMusic&Artist」に、広報担当:古川が出演し、ピッコロ劇団ファミリー劇場「不思議の国のアリスの帽子屋さんのお茶の会」について、また、夏休みの自由研究にぴったりの企画もご紹介します。

 

 

FMあまがさきのホームページはこちらから

広報 古川