ピッコロ便り

ピッコロシアター、県立ピッコロ劇団、ピッコロ演劇学校・ピッコロ舞台技術学校など、劇場のトピックをご紹介します。

兵庫県立芸術文化センターで音響の授業

2012年09月30日 | 演劇学校・舞台技術学校

ピッコロ舞台技術学校です。
先日、兵庫県立芸術文化センターにて舞台技術部主任専門員の金子彰宏先生による音響の授業が開講されました。



ピッコロシアターとは規模も雰囲気も大きく違う、阪急中ホールでの初めての授業ということで
最初はみんな珍しげに足を踏み入れましたが、終わるころにはその仕組みや設備も学び、実際に機材操作もさせていただき大満足。といった様子でした。

音響コース生の感想を紹介します。

特別授業を受けて音の扱い方、台詞の扱い方など、高校演劇とはまた違う演劇の音響デザインを学ぶ事ができました。
短い台本でしたが実際に音だし、操作をする事ができ、緊張しましたがとても楽しい時間でした。(神田 菜摘)

観客として観る立場しかなく、演劇経験など一切ない私にとって、ピッコロシアターで授業を受けられる事だけでも、貴重な体験です。
そんな私は、先日の阪急中ホールでの授業は、授業開始前から遠足へ行く子供のようにワクワクしていました。
授業が始まったら終始ニヤニヤしっぱなし…
実際のホールで音響卓が置かれており、実際に私達も触る事が出来る、また、読み手さんときっかけを合わせながらの操作も難しいですが、非常に楽しかったです。
ピッコロだからこそ出来る経験だと思いました。
次の授業も専攻コースではありませんが、とても楽しみです。(酒井 幸恵)



ラジオドラマがお手本になるということでご指導いただきまして、大変納得できましたので、今後できるだけ参考にしたいと思いました。
あらゆる感情表現が音響によってできるということや、時間や場所の表現もできるということを知り、音響の重要性を再認識できました。
音響家は、耳に聞こえるもの全てに責任を負わなければいけないということにも気付かされました。(鈴木功一)

今回の授業を受けて、演劇における音響の大切さや重要さを知ることができました。
いつもよく見ているはずの舞台の裏には、たくさんの演出があってこそだと初めて知りました。
また、実際に劇場で役者をたて、たたきをさせていただいたのも、とても貴重な経験になりました。
これからのピッコロの授業で活かしていきたいです。(平野 彩水)

9月25日は芸文での初めての授業でした。
ピッコロシアター以外での最初の授業に若干きんちょう(汗)
授業では同じシーンを違う音響で比べて聞くというもの。
それぞれに雰囲気も変わるし、シーン自体の聞く側の捉え方も変わりますね。
授業の後半では、実際に音響卓で操作できました。
改めて、音響の面白さを感じた貴重な体験でした!(溝口 智哉)

とても実り多い授業をして下さいました金子先生はじめ、お世話になりました芸術文化センターのスタッフのみなさま、本当にありがとうございました。

舞台技術学校担当:中川


開催中! 「よせぴっ×ワッハ上方」まだまだつづいて7年目!突入記念展

2012年09月23日 | 主催事業

皆さんはワッハ上方(大阪府立上方演芸資料館)へ行ったことはありますか?

難波千日前のジュンク堂書店が入っているビルの上階に、劇場と資料室と展示室が併設されていて、劇場では 吉本の若手芸人を中心にライヴが展開され資料室では 管理されている映像を個別のブースでいつでも観られます。

展示室は常設展に加え企画展も行われているのですが、ここで 9月13日から10月9日まで 【「よせぴっ×ワッハ上方」まだまだつづいて7年目!突入記念展】という特別展が開催されています。

 

落語ファンお馴染みのお役立ちフリーペーパー「よせぴっ!」の6周年を記念しての特別展、フリーペーパーができるまでの作業の流れが中西らつ子さんの愛らしいイラスト入りで解説されていたり、ピッコロシアターもお世話になっている噺家さんをはじめ多くのお祝いメッセージが色紙でずらっと並んでいるのも楽しいですよ。

そしてその一角には10月25日(木)にピッコロシアターで開催する「ピッコロシアター文化セミナー<80>落語作家ってご存じですか?~小佐田定雄さんに聞く~」のコーナーも設けていただいています。

難波へ行ったらジュンク堂書店北出入口のエレベーターで4階へ!
展示を観たあとには資料室でよそでは観られない映像を楽しむのもオススメですよ。
そして ワッハ上方で 演芸の楽しさにふれたあとには10月25日のピッコロシアター文化セミナーへ!

楽しさがもっと深まること間違いなし!
入場無料・先着400名ですのでお申し込みはお早めに

業務部 田房


「扉を開けて、ミスター・グリーン」仙台公演

2012年09月22日 | ピッコロ劇団

「扉を開けて、ミスター・グリーン」仙台公演がはじまりました。

なんとか雨があがった初日には、開演1時間前に一番乗りで、ネットで公演を知ったという女子大学生の三人組が来てくれました。内、二人は初めての観劇体験。最前列の席をゲットした彼女たちは、「とてもよかった。また芝居を見たい!」と話して会場を後にされました。

そして晴天の二日目は、満席のお客様にお越しいただくことができました!

 

 (左から)貴田、石川倫代さん(10-BOX職員)が受け付けでお待ちしています。

 

アンケートに「出演者二人のやりとりがおもしろかった」と書いてくれた、11歳のお客様や、「この震災を機に、兵庫と仙台の演劇人が手を結び、最高のものをつくりあげてくれました。まさに復興です!」というありがたい感想を下さった50代のお客様など、幅広い世代の方に観ていただき、たくさんのご感想をいただきました。

この作品は一か月間、仙台と兵庫のキャスト・スタッフそして関わってくださったたくさんの方々によってじっくり作り上げ、温めてきました。子ども、若者、父親や母親、おじいさんやおばあさん、様々な世代や立ち場の人がそれぞれに想い、想われ、感じ、心に沁みるとてもステキな作品に仕上がっています。

残すは明日の最終日のみ、あっという間の三日間です。

お席はまだ若干ご用意がございます。多くの仙台の皆様に観ていただきたいと思います。

ぜひぜひ、10-BOXまで足をお運びください。

 

■「扉を開けて、ミスター・グリーン」

作=ジェフ・バロン 翻訳=平川大作 演出=眞山直則

出演=戸石みつる・吉村祐樹

最終公演=明日23日(日)14:30開演

せんだい演劇工房10-BOX box1http://www.gekito.jp/

当日券2500円  ※開演1時間前より販売します

 

ピッコロ劇団制作 貴田

 


明日から仙台公演! 「扉を開けて、ミスター・グリーン」

2012年09月20日 | ピッコロ劇団

ピッコロ劇団オフシアターVol.27/せんだい演劇工房10-BOX開箱10周年記念特別公演「扉を開けて、ミスター・グリーン」が、9/13~15のピッコロシアターでの公演をへて、いよいよ明日21日から三日間、仙台市若林区、せんだい演劇工房10-BOXで上演いたします。


 もともとこの作品は、ピッコロ劇団の演出家・眞山直則と俳優・吉村祐樹が1か月間にわたり仙台市に滞在し、仙台で活躍するベテラン俳優・戸石みつるさんとともに、この10-BOXで稽古して創り上げた作品です。いわば、里帰り、仙台へ持って帰ってきた、という感覚でもあります。

 今日は、地元のFM局、fmいずみ797に吉村と戸石さんがお邪魔して、ピッコロシアターと仙台のアーティストとの交流、そして「扉を開けて、ミスター・グリーン」の見どころについて、たっぷりとお話してきました。


 ピッコロシアター公演では、多くの方にご来場いただき、温かい拍手と高い評価をいただくことができました。

 仙台、そして近隣にお住いの皆さまにも、ぜひ、この兵庫と仙台の交流が生んだ作品を楽しんでいただきたいと思います。10-BOXで皆さまのご来場をお待ちしています。

9月21日(金)19:00
  22日(土)14:30
  23日(日)14:30

せんだい演劇工房10-BOX box-1
(仙台駅バスターミナル4番から約25分、バス停「卸町演劇工房前」下車、徒歩約5分)

 (制作 田窪)


小説『虎と月』(柳広司)販売中

2012年09月17日 | ピッコロ劇団

現在、事務所ではピッコロ劇団公演「虎と月~中島敦『山月記』から10年後~」の
原作本『虎と月』(柳広司)理論社 を発売中です。



公演会場でも販売する予定ですが、ひと足早く“観る前に読みたい”皆様はぜひ!
事務所に見本をご用意しております。

一冊1,470円(税込)

広報☆古川

 


合同発表会へのスタート!!

2012年09月13日 | 演劇学校・舞台技術学校

去る9月11日(火)、ピッコロ演劇学校、舞台技術学校 講師陣やお手伝い下さるスタッフのみなさまと、在籍する学校生が一同に会し、合同発表会の顔合わせ会を行いました。

 本科、研究科の主任講師からそれぞれ上演作品やその演出プランについてや、発表会の概要についての詳しい説明に熱心に耳を傾ける学校生たち…舞台創りが初めてだという学校生は特に緊張した面持ちで顔合わせ会に臨んでいました。

これから1ヶ月半ほどの間に稽古を重ね、たくさんの壁をのりこえながら、一丸となって作品を創りあげて行きます。

 本科生は10月27日(土)、28日(日)に、研究科生は舞台技術学校生とタッグを組んで、11月3日(土・祝)、4日(日)にそれぞれ公演を行います。

 

 詳細は決まり次第ホームページ等でご案内いたしますので、ぜひ学校生たちが踏み出した小さな一歩を観にいらしてください。

 

演劇学校担当:小梶


【当日券情報】「扉を開けて、ミスター・グリーン」いよいよ明日から

2012年09月12日 | ピッコロ劇団

「扉を開けて、ミスター・グリーン」いよいよ明日13日から3日間、ピッコロシアター中ホールで上演します。

今年は特別暑かった、という仙台にピッコロ劇団の演出家:眞山直則と俳優:吉村祐樹が1か月間滞在し、仙台を拠点に活躍するベテラン俳優・戸石みつるさんとともに創り上げてきた二人芝居です。

価値観の全く違う独居老人とエリート青年が出会い、ぶつかり、そして少しずつ交流を深めていく様を描く、チャーミングでハートウォーミングな作品です。

舞台裏も、関西からのスタッフ、東北からのスタッフが力を合わせて支えています。

写真は仕込み中の中ホール客席。照明の調整作業を演出の眞山が見守っています。

ピッコロシアター公演のあとは、9/21(金)~23(日)、仙台市、せんだい演劇工房10-BOX内、box-1で上演します。

震災を契機につながった兵庫と東北のアーティストの交流、ピッコロシアターとせんだい演劇工房10-BOXの公共ホール同士の連携、この小さな芽を今後大事に育てていきたいと考えています。

当日券をご用意して、みなさまのご来場をお待ちしています。
そして東北にお知り合いのいらっしゃる方は、ぜひ仙台公演をおすすめください!

劇団部制作 田窪


ピッコロ劇団員の森万紀からメッセージ

2012年09月07日 | ピッコロ劇団

10月3日から21日まで新国立劇場で上演される『リチャード三世』(作=シェイクスピア 演出=鵜山仁)出演のため、現在、東京で稽古中の森万紀からメッセージが届きましたのでご紹介します。

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皆様、こんにちは。劇団員の森万紀です。

私は、現在、東京で稽古中。
10月3日から21日まで新国立劇場で上演される『リチャード三世』に出演します。
私はリチャード三世の妻となるアンを演じます。

三年前、新国立劇場で上演された9時間に及ぶ『ヘンリー六世』三部作。
時代を駆け抜けて生きる一人一人が鮮烈な舞台、圧倒的な舞台でした。

今回の『リチャード三世』は、その次の時代を扱っており、しかも前回に引き続き同じ布陣での上演。
私は今回からの新規参入組の一人ですが、『ヘンリー六世』三部作を生き切った方々の発せられる一つ一つの台詞の重み、またその結束力の強さ、とにかく刺激的で創造的な稽古場です。
シェイクスピアの描く人間の美しさ、愚かさ、醜さ、哀しみが、役者の身体を通し、その役者の魅力とあいまって、よりきらきらと輝いて零れ落ち、時間を染めていきます。

そんな中、ドキマギしている私ですが、精一杯、今を生きて、頑張ります!
先日も芝居の冒頭の稽古を見ていて、岡本健一さん演じられるリチャードの、その表情一つ一つにぞくぞくいたしました。
本当に魅力的なリチャードです。

お近くにいらしたら、是非是非観に来て下さいませ!
よろしくお願いいたします。                    森万紀
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「リチャード三世」公式HP
http://www.nntt.jac.go.jp/play/20000617_play.html