ピッコロ便り

ピッコロシアター、県立ピッコロ劇団、ピッコロ演劇学校・ピッコロ舞台技術学校など、劇場のトピックをご紹介します。

ピッコロ演劇学校研究科・舞台技術学校合同前期発表会

2008年10月26日 | 演劇学校・舞台技術学校

「お月さまが欲しいな。お月さまをもらったらきっと元気になると思うの。」

今年の合同前期発表会は台本にあるこの一文のような、とっても可愛い作品になりました☆
昨年、一昨年とシリアスな作品が続くなか、今年は絵本から作品を創ろうということに。原作には登場する王さま・お姫さまは配役せず、周囲の者たちの「お月さまへの見方・考え方」に焦点をあてて研究科生が物語を書き換えました。

そして、かわいらしい温かみのある舞台美術・それを照らし出す色とりどりの照明・生演奏を取り入れた音響が彼らの舞台を支えました。

全三回公演でしたが、一回目は満席ならぬ満杯!もうこれ以上人がいることができるスペースはない!!というくらいでした。もちろん次の日もたくさんの方が観に来てくださいました。

しかし、この公演から反省することも多かったようです。
次の授業での反省会では、「どうしたらおもしろくなるか自分で探していかないと」「俳優のからだだけで表現することが大事」などの意見も出ました。

それをバネに次はさらに大きな舞台で大きな演技ができるように研究科生たちも日々頑張っています。
3月にはどんな舞台をみせてくれるのでしょう??

3月7日(土)・8日(日)にはぜひピッコロシアター大ホールにお越しください。


国一番の利口な三人が姫の願いを叶えることができないなんて情けない・・・
それでは、お前が月を取ってみせるのだ。
やってやるさ・・・やってやるとも!


姫の願いを叶えた者には褒美を取らせるそうよ。
残念ながら私たちには無理ね・・・
・・・そうだ、いいことを思いついたわ!!



ここにいる二人の旅の者の力を借りることにしました。
で、月を取れるのか・・・?



カーテンコール
「本日はありがとうございました!!」

演劇学校担当:米田


近松ウォーク

2008年10月26日 | 劇場の話題

今日はあいにくの曇り空でしたが、阪急電鉄㈱塚口駅さん主催の「近松ウォーク」が開催されました。

塚口駅を出発した約50名の参加者の皆さんがピッコロシアターにも立ち寄られ、そのあと、近松公園、近松の墓などを散策されるそうです。

来年2月には、芸術文化センターでピッコロ劇団が「門 若き日の近松」を上演します。 また、ご来場くださいね。

 

広報☆古川


小学校へ“おでかけステージ”

2008年10月19日 | ピッコロ劇団

「桜の園」が終わったばかりですが、ピッコロ劇団の稽古場では“おでかけステージ”の稽古が本格スタート。


 
“おでかけステージ”とは、ピッコロ劇団が各地の小学校にお芝居をお届けする人気シリーズ。
今年は、三木卓=原作 原竹志=台本・演出で『星のカンタータ』をお届けします。


 
早速、ダンスの思い出し稽古を覗く。
タッチ(橘義)を中心に意外(!?)と軽快~♪ 
演出の原君からも「稽古初日にしてはいいんじゃない!?」とお褒めの言葉が飛び出し、活気のある雰囲気でした。


 
秋晴れの中、稽古場のバルコニーでは衣装も虫干し中。


 
11月11日から28日まで、県内5校を訪問します。
いつもの体育館が夢の空間に変身!
お楽しみに!
 
 
広報 古川


ピッコロ通りの秋祭り。

2008年10月18日 | 劇場の話題
晴天の中、青い小さな半被姿が「わっしょい、わっしょい」とやってくる。
館内でしばしトイレ休憩を取ると、また「わっしょい、わっしょい」と出ていく。
毎年好例の地域の子どもたちの秋祭り。

事務所にいたスタッフも表に出て、しばし可愛い秋祭を見物し、緩やかな時間が流れる。
地域の子ども達がだんじりを曳いてやって来るとピッコロ通りも秋本番!

広報☆古川

歴史の一歩を踏み出した?

2008年10月15日 | ピッコロ劇団

連日多くのお客様にご覧いただいている、県立ピッコロ劇団第32回公演「桜の園」
今日は大阪市立咲くやこの花高校演劇科1年生が観劇されました。

この学校は今年度開講した新設校で、関西の演劇科としては宝塚北高校に次いで2校目になります。

全くの新設校の新設学科ですから、何もかも一から創りあげていく意気込み十分。
観劇後も舞台の裏側を見たいという要望があって、舞台監督のサコさんから丁寧な説明に一生懸命耳を傾けておりました。

そして嬉しいサプライズ。
「舞台を歩いてみる?」という突然の提案に生徒も大喜び、重量の関係で選ばれた数人が舞台上を歩き出した途端、音響のアランさんがこれまたサプライズ!

あの荘厳な劇中歌を流したのです。
これには生徒だけでなく我々もびっくり!

彼らにとっては単にプロの舞台を歩いただけでなく、スタッフからのプレゼントにこの学校の新しい歴史の1ページを刻んだような経験でした。

 

HP管理:安積


「桜の園」出演の山田裕が楽屋からレポート!

2008年10月14日 | テレビ・ラジオ情報

12日から始まった兵庫県立ピッコロ劇団第32回「桜の園」。
おかげさまで初日から多くのお客様にご覧いただいております。

ところであす15日は、毎週お楽しみいただいているFMあまがさきの「今井と山田。」ですが、パーソナリティーを務めている山田裕が「桜の園」出演のため、お休み・・・

と思いきや!

何と開演30分前の楽屋から生電話出演をします。

緊張感溢れる上演直前の様子もぜひお楽しみ下さい。

広報☆古川

 


高校教師佐藤です 9月のまとめ

2008年10月13日 | 劇場の話題

ホームページをご覧の皆様、ひと月ぶりにお目にかかります、高校教諭佐藤です。

1年間の研修もついに折り返し地点に来ました。改めて気持ちを引き締めて後半6ヶ月頑張ります!

沢山の参加団体さんとお客様でにぎわったピッコロフェスティバルが終わると芸術の秋。

10月のピッコロ劇団公演『桜の園』をひかえ、9月は広報関係の業務を色々とやらせていただきました。

 

まずはピッコロ劇団稽古場で行われた記者会見(12日)を見学。

前回の『一軒の家、一本の樹、一人の息子』は劇場の外での会見で、見ることができなかったので、興味津々。別館2階の鉄扉をくぐると、すでに公開稽古が済んで、いつもは稽古のために広くあいているスペースに机が整然と並べられ、稽古のときとは違った緊張感が漂っていました。

出演される劇団員さんも、ちょっとよそ行きの表情(?)。

演出の松本修氏から演出について説明があり、出演者からの挨拶、質疑応答と進むうち、舞台美術の模型も登場して舞台のイメージが語られていきました。

広大なロシアの大地、白い桜の花(サクランボをとる農業用のもの)をイメージし、そこに遠くから人がやって来て、去っていく様をうつす、シンプルで奥行きを深くとった舞台。翻訳調の台詞をさけて、俳優の感情から出てきたことばや動きで作っていく場面・場面。「ここで語ったことのさらに一部が取り上げられて記事になるのだ」と思いながら聞くと、また感慨深いものがありました。

 

・・・って「見学でお前働いてないやんけ!」というツッコミが聞こえて来そうですね。いえいえ、仕事の一環なんですよ、これも。

 

次にやらせていただいたのが、顧客向け公演案内(秋のおすすめ公演10月~12月)の作成でした。各公演のチラシと一緒に封筒に詰めてお送りしているお手紙なので、チラシに書いてあること“+α”の情報を盛り込まないといけません、しかもコンパクトに。

 

さらに忘れちゃいけない、魅力的に・キャッチーに。「早速記者会見で得た情報を盛り込んで『桜の園』の紹介文を。うんうんなかなか良いぞ。さ~て、ほかの公演・・・どんなんやろ?情報集めねば!・・・(リサーチ中)よし、書いてみよう・・・長っ!アカン、コンパクトにせねば。」など、かなり手こずりました。文字情報だけで魅力を伝えるって、本当に難しいです。

 

と、思ったら今度は映像。

サンテレビの取材(18日)対応のお仕事です。かわいい兵庫県のマスコット“はばタン”が劇場を紹介!初めて見るはばタンは、腰が低くてかなり好印象でした。

撮影が入るホールの会場設営やはばタンが寸劇シーンで使う台本や小道具づくりをしたものの、それらを使う場面の撮影の時間帯に出張が入って悔し涙。「実際に使うところ見たかったなぁ。あわよくば映りたかったな。」なんて思いつつ退勤。

ピッコロ演劇学校の授業に行くと(私、非番時間は学生なんです)、は、はばタンまだいたの!?共演こそなりませんでしたが、演劇学校の授業風景(<本科>「小品発表会」稽古)でちゃっかりテレビに映ってしまいました。

 

さぁ、次は「小品発表会」の記事掲載依頼だ!立派な宣伝マンになるぞ!(教師やろが)

 

・・・今月はこの辺で失礼致します。


「桜の園」初日&アフタートーク

2008年10月12日 | ピッコロ劇団
公演初日。客席は満員のお客様!
若い学生さん達も多く、活気に溢れています。
 
出演者達も、緊張している様子。
でも、お客様の反応で芝居が生き生きとしてゆきます。
 
 
 
 
 
終演後は、演出の松本修さんと出演者全員によるアフタートークを開きました。
2時間半の上演後にも関わらず、多くの方が残ってくださり熱心に耳を傾けてくださいました。
 
それでは、今日のアンケートより一部感想をご紹介します。
「これほど面白い人物一人一人が客席に迫ってくる『桜の園』は初めてでした」(40代・男性)
「関西弁が田舎っぽくて、その人の身分がよくわかりました」(女性)
「あらすじは知っていたので、退屈するかと思っていたら、まったく飽きずに夢中で観ました」(女性)
「舞台装置は奥行きを有意義に使っていて強烈!」
「古いものの滅びの美学、古いのものの中から懸命に生きようとする若い生命。
 とにかく切なく、かなしい」(60代・男性)
 
松本さんは台詞を省いたり、言葉をかえたり、大胆な再構成をしています。
その結果、シンプルな中に人物の関係がくっきりと浮かび上がってくる舞台となりました。
さて、貴方はどの人物に共感できるでしょうか?
 
公演は17日まで。
ご来場お待ちしております。
 
広報☆古川

「桜の園」初日前夜。

2008年10月11日 | ピッコロ劇団
いよいよ明日が、「桜の園」公演初日です。
今、最後のリハーサル(ゲネプロ)が始まりました。
 

 
何の変哲もない日常会話で綴られるチェーホフのドラマ。
そして、誰もが恋に狂っている。
 
可笑しくて、哀しくて、意地悪で、お馬鹿さんで、優しくて、冷たくて・・・。
あぁ、恋、恋、恋!!
 
さぁ、ドラマの幕開けです。
この空間で、この瞬間に立ち会ってください!!
 
 
広報☆古川

「桜の園」舞台仕込み。

2008年10月09日 | ピッコロ劇団
今日から、ピッコロ劇団は、「桜の園」の舞台仕込みを開始。
劇団員総出、つむら工芸さんのスタッフ、舞台美術の奥村泰彦さんも加わり巨大セットが組み上げられていきます。
あと数時間もすれば、大ホールが広大なロシアの大地になっているはず。
 
今回の舞台は、客席の約2倍の奥行を取り、一番奥から俳優達が登場するシーンは、まさに圧巻!
観客の皆さまに迫ってくるような迫力が。
 
明日は、照明が入ります。
少しずつ、新しい「桜の園」が誕生してゆきます。
 
公演は12日(日)~17日(金)。
12日初日のチケットはすでに売り切れておりますが、その他の公演はまだ間に合います。
お見逃しなく!
 
 
広報☆古川