ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

せめぎ合い

2013年09月22日 | Weblog

 

今年ネットで市価の三分の一ほどで購入した、メレルのトレッキングシューズは、いい買い物をした年間ベストスリーには間違いなく入るのだが、あろうことか全く同じものを(色違いで三種あった)近所のおじさんが履いている事が最近分かった。そのおじさんは、普段の散歩用に履いてるようなのだ(ハイカットなので普段用にはちょっと大袈裟に思うのだが)。これを目撃して履く気が減退したのは言うまでもない。もし履いていて出会ったりしたら、相当ばつの悪い気持ちになるのではないだろうか。例えば、裏口入学でこっそり入ったら、同じように裏口入学で入った人間に出会った時のような。尤も、この場合はある種の連帯感が生まれるかもしれない。所謂共犯関係のような。

今回の場合は、同じバーゲン品の服を着た者同士という関係だ。そこには、定価で買ってないちょっと後ろめたさのような気持ちがあるのだろう、セコイやつめという思いも含め。結局、いい買い物をしたという思いとセコイ気持ちのせめぎ合いという複雑な感情が入り混じった、メレルのトレッキングシューズになってしまったのだった。

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