ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

濃い一日 Ⅱ

2013年09月13日 | 生き物 自然

溜め池群を後にして今度は定点観察池に向かった。定点観察とは言っても、今年はちょっと少なくて今回で二度目。車を止めて2キロ弱歩いて池に到着。林の中を行くと早速ヒメアカネが。数はそれほどではない。

 

 

暫く水面を覗いていると、視界を大きな蝶が横切った。ちょっと暗めな場所なのでヒカゲチョウの仲間というのは直ぐに分かる。しかし、普通のヒカゲチョウにしては大きい。その蝶は木の幹に止まった。藪をちょっと掻き分けそーっと近付く。やはりオオヒカゲであった。この蝶を見るのは実に小学生以来のこと。凄く珍しいと言う蝶ではないが、遭遇しにくい蝶ではあるのだ。こんなところで遭遇するとは。これも一種の僥倖である。

 

 

林を抜けると後は開けた畔である。まずはアオイトトンボ。

 

そして盛んに水中を動き回る生き物が目に付いた。ナミゲンゴロウである。今のところ、ナミゲンゴロウがいる所はここしか知らない。そのくらい激減(全国的に)しているのだが、ここでこれだけ多くのナミゲンゴロウを見るのも初めてだった。

 

これはガムシ。

 

マツモムシ。

 

ここは水生昆虫も豊富である。さて肝心のトンボだが、ここも溜め池群と同じで飛んでいるのはオオルリボシヤンマが殆どだった。しかもメスは産卵期真っ只中で、ほぼ100パーセント産卵中と言っても良いような状態だった。

 

このように枯れ木や土に直接産み付けるのだ。卵のまま越冬し翌年孵化して、成虫になるのは再来年ということだ。これだけ至近距離で産卵の様子を見たのも初めてだし、今日は盛り沢山にいろいろ観察でき非常に濃い一日となった。帰りには、この時期としては珍しい完品のオオウラギンスジヒョウモンもいた。

 

 

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