ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

初夏 霧が峰池のくるみ

2012年07月13日 | 生き物 自然

 

霧が峰の高層湿原と言った八島ヶ原がその代表だが、他にも何ヶ所かあるのはあまり知られていない。その一つがこの池のくるみ。周辺の動植物の多様性と規模は八島ヶ原だが、実はこちらの方が人が圧倒的に少なく、散歩するには格好の場所である。ハイシーズンでも大型観光バスが止まることはなく(道が狭いので)、大渋滞の八島とは別世界である。まして今の時期、人は殆んどいない。今回すれ違ったのは、老夫婦、中年夫婦とあとは監視員一人だけであった。そして帰りがけに、駐車場で都会客の夫婦にコースを聞かれたのが全てである。こういうところに来て人が多いのは一番避けたいことである。

というわけで周回コースを辿った。梅雨の晴れ間で天気はいいのだが、その割にはあまり生き物の影が無い。林道と違って草原は、昆虫密度の高くなる時期が違ってるようである。もう少し夏にならないと駄目かもしれない。目に付くのはアカネ類のトンボである。以前その習性を知らなかったときには、何故初夏の山にアカネ類が多いのかと疑問に思ったものだ。代表格のアキアカネ。でも以前に較べるとアカネ類の絶対数は明らかに減っている。

清流の岩に止まっていたコチャバネセセリと多分クロサナエ

蝶類は少ない。草原の主役とも言えるヒョウモン類も殆んど飛んでいない。唯一局所的に多かったのがこのウラジャノメサトキマダラヒカゲ。例によって獣糞に群がっていた。林の暗い日陰にいるので、ピントもブレ気味。

あと目に付いたのはこの毛虫(ほぼ原寸大)。

遠くに見える北アルプスにはまだ雪がこんなに。

 

 

 

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