ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

クスサン

2012年07月08日 | 生き物 自然

 

ヘルタースケルターの影響はまだ続いている。世の中、関心のある人が多いんだねえ。ここで改めて復習。ヘルタースケルターの意味だが、しっちゃかめっちゃかという意味らしい。ビートルズの曲を聴いてる時も言葉の意味など考えたことも無かった。今頃になってなるほどね、である。他の曲も同じようなものだから何も珍しいことでもないのだが。

ガラッと話題を変えて蛾の話(こういう話題はヘルタースケルターと違って、アクセス数という観点からするとマイナスだと思うが、ブログというのは個人の興味を持った話を綴るものなので)。林の中のある木に大きな毛虫を発見した。体長7センチ前後。白く長い毛で覆われ、如何にも毛虫という風体である。近付いてみると、遠めでは白一色に見えたのが体表には複雑な模様が施され、しかもそれが結構美しいときている。一般的に蛾の幼虫は、ポップな柄や派手な色使いと蝶などより変化に富んでいる。唯、幼虫が綺麗な割に成虫は地味と、蝶のような華麗に変身という劇的なドラマ性が無い。むしろ逆という、どうも人を惹きつける要素に欠けるマイナス面が多いのだ。(クリック注意)

でこの毛虫だが、最初は一頭だけかと思っていたのだが、よく見るとその木全体に無数にいるではないか。ちょっとした大発生である。確かに蛾は、その時々にいろんな種類が大量に発生するものであるし、身近なところではアメリカシロヒトリの例がある。唯、この大きさの幼虫のものはあまり見たことが無かった。早速同定するためにネットの幼虫図鑑(あるんですねえ)で調べてみた。予備知識がないのであいうえお順に端からやると、有難いことに早めのでヒットしてくれた。それはクスサンであった。ここで納得。このクスサンというのは大型の目玉模様のある茶色い蛾で、毎年9月頃になると大量に発生する、大量蛾の常連なのだ。サンという名が付いていることからして蚕系ということなのだろうが、でかくてかなり嫌われているのは事実だ。しかし、その顔は結構可愛いのだ。

ということで、大量発生の現場に遭遇したというのが今回の真相のようである。食樹が幅広いのもクスサンが多い理由なのだろう。こんなところで大発生したのが、里に下りてきては街灯に群がり鱗粉を撒き散らすわけである。

最後はお口直し。巣立ったばかりのツバメの幼鳥を(cafe Tacの前で)。

 

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