ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

トマトのスパゲティ

2006年10月13日 | Weblog
シーズン最後のこの時期のトマトは、ひびが入ったり
して、そのまま食べるにはちょっとというのが多いの
だが、ソースに使うにはむしろ適している。
柔らかいので、すぐにどろっとなる。
そこで、こちらも終わりに近づいたバジルを使って、
トマトのスパゲティを作ることにした。
スパゲティ.ポモロード。
正確には、スパゲッティーニ.ポモロードか。

以前は、トマトソースは時間をかけて煮込めば煮込む
ほど美味しくなるものと思っていた。
昔のレシピにはそう書いてあったと記憶している。
たまねぎのみじん切りを炒めることから始め、少なく
とも一時間はかけた。
しかも、生のトマトではなくトマトピューレを使い。
その結果、旨かったかというと、時間をかけた割には
どうってことない味だった。
不味くは無いが、旨くも無いというレベル。
しかし、この十何年のイタリアンの隆盛によって状況
は一変した。
続々本場の味が紹介されるようになったからだ。

考えるに、それまでの味は、ホテル辺りの味が基準に
なってたのではないか。
古典的な、洋食的味。
時間だけはかける。
しかし、ちょっと古い。
そこに、本場の風が吹き荒れた。
結果、よりおいしい食べ方が我々にもたらされたとい
うわけだ。

湯で時間と同程度で、にんにく、アンチョビペースト、
そして生のトマトを煮て、仕上げにバジルを六七枚入
れ、皿に盛ったらパルミジャーノを卸す。
その時のトマトの味によって微妙に変わるが、今回の
は充分旨いレベルだった。
満足満足。
それにしてもパルミジャーノ、よく持つもんだ。
かちんかちんの状態で、いつ買ったのかも覚えてない。
恐るべし、パルミジャーノの底力。

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