ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

競馬

2006年10月02日 | Weblog
あまりに大騒ぎなので、つい「ディープインパクト」の
凱旋門賞を見てしまった。
実際は、たまたまNHKで中継してたので、というこ
となのだが。

殆ど興味ないことなので、ちょっと騒ぎすぎなんじゃ
ないのとは思っていた。
こういうものの常で、テレビでやればやるほど、見て
る方は「それに価値がある」と思えてくる。
本来は、人それぞれの価値観によって決まることなの
だが、まるで普遍的な価値が元々あるかのように感じ
てしまう。
特に、スポーツ関係が顕著(その傾向が)だ。
人々の心を一つにするためには最適というわけだ。

かつて、レニ.リーフェンシュタールがナチの映画「民
族の祭典」(オリンピックでのドイツ人を、陶酔的に描
いた)を撮ったが、そんな例を出すまでも無く、ワー
ルドカップだけ見ても、プチナショナリズム的熱狂が
出やすいもの、それがスポーツだ、と言える。
今回の「凱旋門賞」だって、完全に日本代表としての
熱い視線を浴びた。
なんと、5000人もの日本人がロンシャン競馬場に
来たという。
そのおかげで、ディープインパクトの単賞オッズが1.
何倍とか。
日本人以外は、他の倍率が上がって喜んだのではない
だろうか。
ジャパンマネーがフランス人を喜ばす、結果的にはそ
うなったが、それにしてもそこまで熱狂することか、
という疑問は消えない。
仮託する喜びが暴走しないように願うのみか。

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