ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

ホシチャバネセセリ

2006年08月07日 | 生き物 自然


写真の蝶がホシチャバネセセリ。
ほぼ実物大。
日本で最小の部類の蝶。
と言っても、こんなものに興味のある人は、1000人
のうちの一人、いや1万人に数人というレベルかもし
れない。

実際、山でこれを目撃しても、蛾或いは蠅にしか見え
ない。
こんなことを言っている自分自身でさえ、これを確認
したのは今回が初めて。
意識的に図鑑を見て、網膜によく焼き付けての結果だ
ったのだ。
蝶の中のセセリチョウは、地味だし、同じような色で
同じような模様(というほどの模様ではない)が多く、
所謂初心者には歓迎されない類の蝶だ。
ところが、マニアの世界というのは、どんどん細かな
差異を求めていくという傾向があり、蝶もその例外で
はなかった。

「誰が好き好んでこんなものに目を輝かすというのだ」、
「俺俺」と1万人の内数人が答えるだけのこんな蝶の
ホシチャバネセセリであるが、絶滅危惧種Ⅱ類に登録
されている(らしい)。
それだけ貴重な蝶でもある。
だから、こういう蝶がいるということだけでかなり嬉
しい。
それだけ環境が保全されているという証拠でもあるか
ら。
実は、そんなフィールド調査を兼ねての蝶観察でもあ
ったのだ(こじつけ)。
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