写真の蝶がホシチャバネセセリ。
ほぼ実物大。
日本で最小の部類の蝶。
と言っても、こんなものに興味のある人は、1000人
のうちの一人、いや1万人に数人というレベルかもし
れない。
実際、山でこれを目撃しても、蛾或いは蠅にしか見え
ない。
こんなことを言っている自分自身でさえ、これを確認
したのは今回が初めて。
意識的に図鑑を見て、網膜によく焼き付けての結果だ
ったのだ。
蝶の中のセセリチョウは、地味だし、同じような色で
同じような模様(というほどの模様ではない)が多く、
所謂初心者には歓迎されない類の蝶だ。
ところが、マニアの世界というのは、どんどん細かな
差異を求めていくという傾向があり、蝶もその例外で
はなかった。
「誰が好き好んでこんなものに目を輝かすというのだ」、
「俺俺」と1万人の内数人が答えるだけのこんな蝶の
ホシチャバネセセリであるが、絶滅危惧種Ⅱ類に登録
されている(らしい)。
それだけ貴重な蝶でもある。
だから、こういう蝶がいるということだけでかなり嬉
しい。
それだけ環境が保全されているという証拠でもあるか
ら。
実は、そんなフィールド調査を兼ねての蝶観察でもあ
ったのだ(こじつけ)。