ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

42.4

2006年08月04日 | Weblog
何の数字かというと、先日の亀田の世界戦の視聴率。
力道山の世界に戻ったのか、と目を疑うような数字だ。
マスコミは疑惑の判定などと騒がしく、いつものマッチ
ポンプ振りを今回も発揮している。
話題性さえあれば良しのマスコミだから、疑惑であれ、
ありがたい素材としての亀田は、まだまだ価値のある
存在としてこれからも登場することだろう。

しかし、強くさえあれば何をやってもいいのか。
どう見ても困った家族にしか見えない。
暴力によって支配されている(にしか見えない)家族、
そしてそれで周りを恫喝する家族を、「嘗てあった理
想的な家庭」のごとく持ち上げるマスコミ、どうにか
ならんのか。
キャラクターとして面白ければ、それだけでいいのか。
そのおかげで完全に増長勘違いして、まともなことを
言った具志堅がまるで悪いことでも言ったかのような立
場に。

「金さえあれば良いのか」と「視聴率さえあれば良い
のか」は完全に同義語だ。
その答えは、「良い悪いではなくそうなるのだ」という
ことになる。
全てに市場原理が優先されるのが現実だから。
良い悪いの判断となる倫理は、融解の一途。
それを一番助長させてるのはテレビだろう。
基本的な常識すらない人間を、カリスマ(なんと軽い
言葉になってしまったんだろう)化し、持ち上げれば、
「ああ、あれで良いんだ」と思うトホホな人間が増え
ても全然おかしくない。
他の視聴率稼ぎのスター(と言われている連中)の番
組も、殆ど同じようなものだ。

ジャーナリズムをもし標榜するなら、それらを批判す
るような態度を一部でも示さないと。
しかし、キャスターとか言われる人間が、「本人は一
生懸命やった」などと肯定的なことしか言わないんだ
から、お先真っ暗?
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