ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

油絵

2006年08月27日 | 芸術


この前、ピカビアのポスターを探しているとき、昔描
いた油絵も発見。
誰かのデスマスクの石膏をモチーフにしたもので、多
分「幻想絵画」をイメージしたのではないか。
当時、油絵を描くときは、常に何か他の絵画の様式を
イメージして描いてた様な気がする。
考えてみれば、オリジナリティーの対極。

これも、本来なら石膏なので白のところを、幻想的を
演出するため緑にしている。
マグリットでもイメージしてたか、自分で描いたのに
もかかわらず、よく覚えていない。
案外、「超人ハルク」あたりの影響かもしれない。
今見ると、今ひとつ、いや今ふたつといった感がある。

他の、風景なんか描く時も、ある時はモネ風、またあ
る時はドーミエ風と、何とか風にすることがむしろ楽
しく、自分のスタイルなどというものは結局できなか
った。
真のオリジナリティーとは何か、ということを考える
と結論など出てこないので、ここは一応「オリジナリテ
ィー」というものがあるという前提で話を進めると、
つまり、具象を描いてる限りそういうものは自分から
は出てこないと感じ、抽象に向かったというわけなの
だ。

こう書くと、なんだか有名芸術家にでもなったような
気分になる。
これも、ブログの良いところというか、勘違いの陥穽
というか、快感かもしれない。
そして、絶対誰の目にも触れなかったであろうこの絵
でさえ、公開されてしまうのだから。
ちょっとした、個展気分で。
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