扶桑往来記

神社仏閣、城跡などの訪問記

東京2020開会式の日

2021年07月23日 | 日常のよしなしごと

2013年の開催地決定、新型コロナウィルス流行による延期を経て本日開会式。

新スタジアムの設計案やら公式エンブレムのデザイン盗用、賄賂疑惑やらと不祥事連発。

今年に入ってからも組織委員会森会長の女性蔑視発言、開会式の演出責任者、音楽担当、ディレクタが次々と辞任解任。

これだけ続くともはや神様の罰とも思われてくる。

 

これらは奇抜なスタジアムデザインの件をのぞけば昭和の行動原理が現在に通用しない空気を当人たちがわかっていないことに起因する。

「バレなければいい」と油断していたところを新メディアとネット世論が引きずり下ろしたような構図である。

過去の悪行が暴かれて地位や名誉を失う例は数年前からすでに国際的に頻発している。

当人は「そんな昔のことを持ち出されても・・・」と思うだろうし一部には「そこまでつつかれたらかわいそう」と擁護する向きもなくはない。

政治家の不祥事は年中行事のようでもあり、まともななり手がいないのが哀しくもある。

せめての救いは何に付けても最前線、現場はとてもまともで優秀。

これが日本の底力と思う。

 

そんないまひとつ乗り切らない五輪気分、グダグダのまま開会式に突入、結局無観客と相成った。

家でテレビをみているのもつまらんので開会式のセレモニーの先陣を切るブルー・インパルスの展示飛行を見物に行くことにした。

この行動も本来、自粛すべきものといえなくもないが現地ではさほど密にもならず感染のリスクは高くもなさそうである。

すでに国立競技場付近や空が見渡せる広場などは大勢集まっているらしい。

 

場所は新宿駅南口あたり。

ちらほらと場所を確保している人がいる。

 

歩道橋の上で待っていると轟音と共に6機のT4で構成されたブルー・インパルスがやってきた。

通過するのを確認して少し場所を移動してみたら真上を五色のスモークを焚きながら通過していった。

6機の編隊は定規で測ったような間隔を保っている。

各機の間隔は30mほどであろうか。

時間にして数秒の後、ビルの影に隠れてしまった。

しばらくすると再び轟音、今度は少し離れた上空に輪を描き始めた。

距離が近いからか5輪全部を見通せられないのが残念。

スモークもか細くすぐ消えてしまった。

 

自分と同じく日本国民に多くの勇気を与えてくれたであろうブルー・インパルスの展示飛行、完全な形の開催であれば感動の質も違ったことだろう。

それにつけても現場の仕事力は素晴らしい。

選手の皆様、裏方の皆様の心情を慮るととても切ないが、とにかく今日、開幕を迎えられたことにまずは神様に感謝したい。

 

 


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