扶桑往来記

神社仏閣、城跡などの訪問記

美濃の名刹 -虎渓山永保寺-

2015年03月28日 | 仏閣・仏像・神社

昨日から実家に滞在している。

 

天気も良いので出発。

可児の中古車店に掘り出し物を見に行くついでに虎渓山永保寺へ。

場所は岐阜県多治見市虎渓山町。

臨済宗南禅寺派。

正和2年(1313)、美濃守護土岐頼貞はかねてより親交のあった夢窓疎石を招いた。

礎石は多治見に入って中国廬山に似た山に当寺を開いた。

1313年といえば鎌倉末期、幕府の行く末が曇ってくる時期である。

礎石は滞在4年、後に甲斐に恵林寺を開くことになる。

 

永保寺は初見である。

地元でありながら見逃していた名刹といえ、不覚といえるだろう。

駐車場は少し離れたところにあり、中央本線を渡って境内に入っていく。

 

禅寺は入山すると途端に空気が変わるのがおもしろい。

永保寺には国宝がふたつ、観音堂と開山堂。

観音堂を見に行くとちょうど結婚式をやっていてにぎやかである。

遠慮して外からながめていると檜皮葺で軒の反りが強く唐様で鎌倉の建築を思い出させる。

土岐川を引き込んだ池に橋が架かり優雅な風景となっている。

 

観音堂の左側には梵音岩があり頂上に千体地蔵が祀られている。

 

境内から少し歩くと龍浮淵。

 

観音堂に戻ってみると結婚式の一団が去って静寂に。

 

御朱印をもらいにいったらそちらに新婚さんも移動、盛大に菓子撒きをやっている。

我々の世代では必ずやっていた行事であるがまだ続いているようだ。

御朱印は「水月橋」と書いてある。

 

世俗を離れて清々しい気分になった後、可児の中古車店にBMWのE39-530iを見に行く。

珍しいアルピンホワイトの低走行極上車。

永らく探している仕様なので相当気持ちが動いたがひとまず退散。

(後日談:持っているE36M3の委託販売が不調でグズグズしている間に売れてしまった。残念)