五月四日、畑沢で幼友達を訪ねたところ、カンジキが外の柱に架けてありました。我が家にもありますが、我が家のカンジキは、私がいい加減にいじってしまいましたので、正当な流れを汲むものではなくなっています。しかし、幼友達の家にあるものは、正統派らしいのです。
かんじきの輪の部分は、クロモジの幹で作ります。クロモジとは「黒文字」の意味で、赤っぽい幹の肌に黒い文字が書かれているような模様があります。高級な爪楊枝に使われる香りの良い木です。大変に粘りがあり、昔は囲炉裏で炙りながら曲げていました。畑沢で見られるカンジキは、殆どクロモジが材料です。他の県ではヒノキを使うところもあるようです。私は、今年の冬、杉の枝を使えないだろうかと曲げて見ましたが、曲げた部分にひび割れが生じてしまいました。杉はカンジキに向いていないようです。
写真のカンジキは現役で、幼友達が使っているそうです。私が作ったカンジキは、約40年前の物ですが、まだまだ使えます。写真のカンジキはそれ以上かもしれません。そして実に丁寧に作られています。元々、手が器用な一家ですから特に良いものなのでしょう。クロモジのカンジキのほかにも、笹で造られたカンジキもありました。これは珍しいものだと思います。
私は、これらを参考にして今年の秋に再びカンジキづくりをするつもりです。
12日晴れるといいですね。
できることなら私も行きたっかです。昨日同級生に電話をしたら参加するとのことでした。
また、報告を楽しみにしています。