-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

絶滅危惧?

2014-09-12 18:30:16 | 近況報告

 畑沢出身なら、これが何であるかが分かると思います。そうです刈り取った稲を乾かすものです。平野部では一本の棒を立てるだけで、このよう柵状のものを作りません。畑沢は山に囲まれていますので、平野部と比較しますと、乾燥が遅くなります。そこで、稲の一束一束に日が当たるようにします。

 さて、この柵に名前がありますが、果たして正しい名前を正しく発音できるでしょうか。もう何年も見たこともなく、使ったこともないでしょう。正しい畑沢語では「はしぇぎ」と言います。言われると、「ああ、知っていた」などとおっしゃるでしょうね。

 この写真の「はしぇぎ」は、4段ですが、私たちは、もっともっと高い8段や9段組まれた「はしぇぎ」に稲の束をかけました。高い「はしぇぎ」に「稲掛け」をするときは、一人が梯子に乗ってもう一人が下で上に向って稲の束を投げ渡します。刈り取った稲は、その日のうちに稲掛けするのが一般的ですから、夕方の薄暗くなっても作業していました。スビタレは梯子に乗って「はしぇぎ」に掛けることはできませんので、下から投げ渡す役です。いつか大人になったら、上で稲を掛ける役をするものと思っていましたが、この種の作業はなくなってしまいました。今は、稲の乾燥は乾燥機で行いますので、この光景は「絶滅危惧」です。この写真は永久保存版です。



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