-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

水芭蕉の花が咲いていました。昔は自然に

2014-06-21 13:19:22 | 自然

 夏が来れば思い出す 遥かな尾瀬 野の小道……

 これは皆さんが御存知の水芭蕉です。私が初めて水芭蕉を見たのは、山形県外の山へ登った時です。それ以来、水芭蕉は尾瀬のような高い所へ行かないと見ることができないものだと思っていました。

 写真の水芭蕉は、畑沢で春先に撮影しました。当然、自然に生えていたものではありません。人為的に他の場所から持ってきた株を休耕田へ植えたものです。畑沢に水芭蕉が生えているわけがありません。

 確かに今は畑沢には自然に生えた水芭蕉を確認できません。しかし、昔は畑沢でも自然に生えていたそうです。一月ほど前に私よりも10歳年上の兄が話していました。「ビョウザワのずっと奥は、薄暗くなっている。そこに水芭蕉が咲いていた。そのころは、水芭蕉を気持ち悪い花に感じていた」と言うのです。水芭蕉を気持ち悪いと言うのですから、兄は「夏の思い出」の歌を当時、知らなかったのでしょう。私は、ビョウザワの奥に何回も行きましたが、一回も水芭蕉を見たことがありません。昔はあったのでしょうが、今はなくなっています。畑沢に限らず、県内の沢の奥など湿り気がある土地には水芭蕉が自然に生えていたものと思われます。私は今、山形市に住んでいますが、西蔵王の放牧地には、沢山の水芭蕉が咲いています。それこそいろんな所に咲いています。そんなに高い山でなくても、元々は普通に生えているもののようです。

 畑沢などの水芭蕉は、どうしてなくなったのでしょうか。どなたかが大量に盗掘したことが考えられます。いろいろと残念なことがありますが、水芭蕉のことも残念です。