-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

うな垂れているのではありません

2014-06-11 18:24:18 | 自然

 5月から始まった蕨採りが、まだ続いています。畑沢の蕨は粘りが強くて、一部の人に大変、人気があります。日当たりの良い山際に沢山、生えています。地元の人が採る場合は、さほど問題ではないのですが、他の地区から入って来た人達の中には、村人が大事にしている蕨も勝手に採っていく不埒者もいます。私の持論ですが、「入会権は村人に限られ、他の地区の人には認められない」ものです。

 などと、イッチョマエなことを言っていますが、実は中学時代までは山菜が大嫌いでした。毎日のようにおかずが山菜です。山菜は見るのも嫌、食べるのはもっと嫌でした。ジュウジュウと肉汁が滴るようなビフテキを食べるのが夢でした。子どもの頃は本当に夢で終わりました。ビフテキを食べたのは、就職してからだった気がします。典型的な偏食です。当然のことのように、成長に影響が出まして、スビタレとあいなりました。

 ところが、山形へ戻って就職したところ、何と山菜が高級料理扱いです。山菜料理が出される西村山郡のとある料亭などは、小生の様な薄給では手が届かない高貴な存在でした。そこで、「ふん、山菜なんざ、飽きるほど食べてきた」と悔し紛れの言葉を発します。そして、いつの間にか山菜好きになっていました。何とも現金な性格なようです。

 写真の蕨は、決してうな垂れているわけではなく、地中からにょっきりと頭を出して、これから「えいっ、やっ」と頭を天に向けて伸ばし、葉を思い切り拡げます。その強烈な勢いが、この姿勢に現われています。

 

 

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