温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

露天とガーデンの温泉 ほうおう庭 2018年秋再訪

2019年02月14日 | 秋田県
前回に引き続き秋田県大館市街の温泉を巡ります。


 
前回記事で取り上げた「ふるさわ温泉」を出た後は、再びレンタサイクルに跨って、大館市街の温泉をもう一軒訪ねることにしました。向かったのは以前も拙ブログで取り上げたことのある「露天とガーデンの温泉 ほうおう庭」です(以前の記事はこちらです)。



玄関を入った先に設置されている券売機で料金を支払います。2011年秋のオープン当初は当然のことながら全館どこもかしこもピっかピカだったのですが、それから7年近い年月が経った今回、館内は全体的に程よく使い込まれてこなれてきた感じが出ていました。
前回訪問時には気づかなかったのですが、休憩スペースの向こう側にはいろんなお花のテラスが設けられているんですね。お風呂と植物で心身を癒すというこちらの施設のコンセプトがよく伝わってきます。



さて、アットホームな雰囲気の休憩室前に掛かっている暖簾を潜って浴室へ。



お風呂の様子は前回訪問時と特に変わっていません。高い天井の室内は、明かり採りから降り注ぐ外光のおかげでとても明るく、また床には十和田石が敷き詰められているので、照度・感触などいろんな面で快適です。洗い場には14or15基のシャワー付きカランが用意されています(シャワーから出てくるお湯は真湯です)。



洗い場の反対側(右手)には、全国のお父さんたちが大好きなサウナが設けられており、そしてサウナの前にバスタブがポンと置かれていて、そこが水風呂になっています。この取って付けたような水風呂も以前のままですね。



内湯の主浴槽は全面タイル貼りで、その大きさはおおよそ4m×2.5m。湯口から注がれたお湯は浴槽を満たした後、サウナ側へオーバーフローするとともに、後述する露天風呂の方へも流れ出ています。ちょっとぬるめで長湯仕様なのですが、それでも後述する2つの露天風呂を併せた全浴槽の中では最も熱い湯加減です。この内湯は湯口がちょっとユニーク。といいますのも・・・



湯口の上には横になったカエルが置かれているんです。その名も「のんびりカエル」。説明によれば、お風呂で日頃の疲れを癒しのんびりして帰ってほしいという施設の方の気持を形にして表したんだそうです。なるほど、のんびりするのならば、熱いお湯ではダメですね。適度なぬるめのお湯だからこそのんびり帰れるわけです。



露天風呂には趣向の異なる2つの浴槽があるほか・・・



彩り鮮やかな花々が入浴客の目を楽しませています。これは以前の記事でも取り上げている通りであり、「露天とガーデンの温泉」という名前には欠かせない要素でもありますね。お風呂のともに花々に対しても精魂込めてお手入れなさっているのですから、施設スタッフの方のご苦労は相当のものかとお察し致します。


 
2つある露天浴槽のうち、ひとつは岩風呂です。2人サイズで(つめれば3人入れるかも)屋根掛けされており、新鮮源泉の投入と並行して、上述した内湯からのお湯も流れ込んできます。他の浴槽と比べてちょっと浅めかも。



もうひとつの露天浴槽は檜風呂。岩風呂とほぼ同じ大きさ(2人サイズ)ながら屋根はありませんが・・・



こちらは内湯の流れ込みが無い新鮮源泉100%のお湯です。しかもここの湯口は飲泉所を兼ねているのも大きな特徴。保健所が認可した飲める温泉ですから、新鮮で状態の良いお湯なわけです。私個人としてはこの檜風呂が大好き。私はこの「ほうおう庭」にこれまで何度か訪れていますが、なんだかんだで結局この檜風呂で長湯してしまうんです。先ほど内湯の湯加減は長湯仕様と申し上げましたが、露天風呂の両浴槽はそれに輪をかけた長湯向きの温度ですから、ついつい時間を忘れて微睡みながら長湯してしまうんです。

さて、こちらのお湯に関して、見た目はほぼ無色透明ですが、浴槽によってはごく僅かに黄色を帯びているように見えます。大館界隈の温泉はみな無色透明の硫酸塩泉であり、こちらもご多分に漏れないのですが、それだけでなく、食塩泉としての要素も兼ね備えているのが面白いところ。塩味もあり、出汁味もあり、かつ大館らしい硫酸塩泉の特徴もよく出ているのです。例えて言うならば、津軽平野の食塩泉に硫酸塩泉が加わったような不思議な泉質と表現できるかと思います(一部のマニア以外には余計わかりにくくなってしまったかも)。
また弱アルカリ性であり、かつ食塩泉のファクターもあるので、滑らかでツルツルする浴感が得られます。しかも周辺の他温泉と比べてぬるめの湯加減であるため体への負担が重くなく、それでいて、硫酸塩泉&食塩泉のパワーによって力強く温まります。各浴槽とも地下100mから汲み上げた源泉を完全掛け流し。
何度入ってもここのお湯は素晴らしいと実感致しました。


ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉 42.7℃ pH7.9 120L/min(動力揚湯) 溶存物質7.894g/kg 成分総計7.901g/kg
Na+:2202mg(79.88mval%), Ca++:454.3mg(18.91mval%),
Cl-:1840mg(42.79mval%), Br-:6.2mg, SO4--:3294mg(56.54mval%),
H2SiO3:21.7mg,
(平成23年10月18日)
加水加温循環消毒なし

秋田県大館市観音堂393
0186-49-8547

5:30~21:00
400円(5:30~8:00は300円)
ロッカー・ドライヤーあり、石鹸・シャンプーなどは販売

私の好み:★★★


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4 コメント

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Unknown (ぬる湯マスター)
2019-02-14 19:54:48
こんばんわ^^。
寒さの厳しいこの頃、温泉が恋しくなりますね(><)
私はまだ秋田県には行った事もありませんが、
日本全国、温泉の素晴らしさは何処も同じですね~。
長湯仕様と言う事は、40度くらいでありますかな?
個人的には41度あるともう熱く感じるんですよね~。
逢友荘の様に、38度くらいのお湯が一番好きです^^b
明日、温泉目当てではないのですが、
伊豆で有名な「ペンション・フロマージュ」へ、
遊びに行って来ます。夕食がすごいらしいです!
今度、食レポしに来ますよ🍚
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Unknown (K-I)
2019-02-16 00:08:36
ぬる湯マスターさん、こんばんは。
そうですね。寒い季節こそ温泉ですね。
大きな湯船に浸かって心身を癒し、温めたいものです。
さて、こちらのお湯ですが湧出温度が42~3℃ですから、湯舟では40~41℃くらいではなかったかと思います。ぬる湯マスターさん向けの湯加減かもしれませんね。
今日は「ペンション・フロマージュ」でしょうか。道中お気をつけて、猫とお料理を楽しんでいらしてください。
返信する
残念ですが・・・ (ysd3105)
2023-02-26 23:54:53
こんばんわ!
秋田内陸縦貫鉄道乗り倒しの旅の後、大館に立ち寄り「ほうおう亭」を訪問いたしました。特に、露天の檜風呂は素晴らしく、1時間ほど独占してしまいました。

が、「当館は諸般の事情により、3月31日をもちまして閉館いたします。」との張り紙がありました。燃油高騰の折、やむを得ないのでしょうね。最初で最後の訪問となり、残念です。
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Unknown (K-I)
2023-02-27 17:07:39
ysd3105さん、こんにちは。
秋田内陸縦貫鉄道の旅、いいですね。私も大好きな路線のひとつです。と言っても最近は乗車の機会が無いのですが、また是非とも乗って沿線を旅したいと思っています。
まさか「ほうおう庭」が閉館してしまうとは…。
大館エリアに数ある温泉の中でも私が大好きな施設の一つですから、非常にショックです。3月末までに秋田へ行ける時間はなさそうなので、最後の入浴もできずにお別れとなってしまいそうです。非常に残念です。
情報をお寄せくださりありがとうございました。
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