秋田マニア愛好会 (秋田県が好きであり、川反を元気にする団体)

一日一日を大切にし、暮らしや経済を活性化させることを1つの目的とする。

奥羽、羽越新幹線

2016-01-07 05:56:00 | 日記
 山形県では福島-秋田の奥羽新幹線、新潟-秋田の羽越新幹線の建設を推進するという。現在、山形新幹線が福島-新庄で運行されてはいるが、ミニ新幹線であり、最高速度が130キロに制限されている。

 秋田県の知事は今年の年頭のあいさつで奥羽、羽越新幹線の建設を推進することを表明した。これにより、山形、秋田の両県が同じ政策を推進することとなった。

 山形県は奥羽、羽越の両方ともフル規格新幹線の建設を推進するという。山形県の「奥羽、羽越新幹線(フル規格新幹線)の実現に向けて」という資料を見るとフル規格新幹線が建設されれば、並行在来線がJRから経営分離されることが記載されていない。山形県はフル規格新幹線開業後も並行在来線はJRが経営すると考えているのだろうか。ここのところをきちんと記載し、県民並びに関係機関へ周知するべきだ。

 JRは基本的には並行在来線は経営分離するのが原則である。ただし、採算性が高い場合、JRがそのまま経営にあたる。東北新幹線の盛岡以北、北陸新幹線のほとんどはJRから経営分離され、第三セクター会社が経営にあたる。

 可能性としてはかなり低いが、奥羽、羽越新幹線がフル規格で開業すれば、並行在来線のほぼ全線がJRから経営分離されるとみられる。新潟市周辺の一部路線だけはJRがそのまま経営にあたることもあり得る。並行在来線の問題を提起せずにフル規格新幹線建設だけを提唱するのは不適当である。きちんと並行在来線の問題を提起しないと地元住民が理解不足であとから問題となる可能性が高い。

 奥羽は山側、羽越は海側を走行し、どちらも難工事部分が長い区間生じる可能性が高い。巨額な建設費の捻出方法や採算性、並行在来線の問題などクリアするべき課題は多い。ただ夢のような計画を提唱したところで、実現性はかなり乏しいといわざるを得ない。

 もしフル規格新幹線を希望するのであれば、どちらか1つだけを先行要望し、少しでも可能性を高める方策を探すべきだ。

道南いさりび鉄道の運賃

2016-01-07 04:53:21 | 日記
 2016年3月に北海道新幹線の新青森-新函館北斗が開業する。これに伴い、並行在来線である江差線(木古内-五稜郭)はJR北海道から経営分離され、道南いさりび鉄道が経営にあたる。

 いさりび鉄道はJR経営時と比べて、1.3倍程度の運賃となるという。並行在来線は輸送効率が悪く、経営が厳しいので、運賃の値上げはやむを得ない。新幹線開業の犠牲になっているといっていいだろう。

 五稜郭-函館は引き続きJRが経営するので、木古内-函館だと2社の運賃が合算されることとなるが、他社線利用割引制度が導入されるという。運賃値上げの緩和につながることであるので、一定の評価がなされることである。

 いさりび鉄道には人口が多い都市は函館以外にはない。木古内には新幹線の駅ができるものの、乗り換え客はそう期待はできない。いさりび鉄道は今後、厳しい経営が迫られることとなる。