昭和の時代、鉄道やバス会社がストライキを行う例はあったが、令和の時代ではかなり珍しいといっていいだろう。
千歳市のバス会社が路線バスの運行を休業する「24時間ストライキ」を実施したという。前日夜から経営側と労働組合が労使交渉を行なっていたものの、交渉が長引き、当日の始発から24時間のストに突入した。路線バスがすべて運休となるので、バスを利用できない人が多数出た。
ストライキは労働法で認められた労働者の権利であり、経営側と労働組合が交渉を重ねても、妥結できない場合、ストに突入しても、決して不適当ではない。
労働者が団結し、経営側と交渉することで、労働条件を改善、向上させ、より良い労働環境を目指す狙いがある。近年、労使交渉は簡単に妥結し、あまり荒れることはなく、経営側にとっては、楽となっている。
今後、バス会社に限らず、労使交渉で妥協点が見い出せず、労働環境に大きな問題がある場合、スト決行も決して悪いことではない。