政府の観光支援事業「全国旅行支援」や入国者の規制緩和などの影響により、全国で旅行者が増加している。
九州の空の玄関口・福岡空港では最近、保安検査場で大混雑する傾向にある。旅行者が急増している一方、新型コロナの影響により、検査員を減らしたため、大混雑が多発している。検査場を通過するまで、1時間以上要するケースもある。
同空港は新千歳や羽田などど比べ、便数や搭乗者数の割に、ターミナルビルの敷地面積が小さい。最近の旅行者急増や検査員の減少により、大混雑が多発することとなっている。保安検査場を新型コロナ発生前の態勢にすることが求められる。
また、航空機の離陸時刻を分散化させ、検査場の混雑を平準化させることが大切だ。航空の搭乗者は時間に余裕を持って、空港に到着することが求められる。通常、1時間前だと余裕であるが、同空港の場合、2時間前であっても、決して不適当ではない。
同空港は他の空港と比べ、中心市街地からほど近い。九州最大の商業地・天神からは地下鉄で10分、博多駅からは5分で行き来できる。福岡市中心部からは同空港への移動時間はあまり要しない。
空港需要の増大に合わせ、検査場の態勢の強化が不可欠だ。検査員の人数を増やし、搭乗者の待ち時間の短縮化に取り組む必要がある。
旅行者として考えると、大阪、東京方面へ新幹線で移動することも、1つの方法である。空港での保安検査にかかる時間を考えると、新幹線で移動していたほうが、効率はよい。今後、福岡-東京間の移動シェアで、新幹線利用の比率が上がる可能性もある。