Okanagan's Twilight Days

人生の黄昏を迎え、日々の出来事を徒然のままに綴っています(*^_^*)

維新・花燃ゆ、第36話“高杉晋作の遺言!~前編” 2015年9月6日

2015-09-06 19:18:50 | 日記・エッセイ・コラム

昨日、手の付けられない程、繁茂していた雑草抜きを、市民センターまで、11月のツーデーマーチ申し込みを兼ねて出掛けたジョギングを挟んで、午前、午後と、1日がかりで一気に片付けた!ゴミ袋に4杯分の雑草処理となった!ついでに伸びすぎた若枝の剪定の一部も終えた・・・今夜の甲子園は大粒の雨にたたられ、6chが中継する第3回U-18WBC決勝戦の試合開始が30分程遅れて始まった、ここまで予選とスーパーラウンドを8戦連勝してきた日本が初制覇を目指して、7勝1敗で来ているアメリカとの決勝戦を戦っている、今夜の日本打線は先発プラットに抑えられ覇気がない、4番DHの清宮のバットも湿りっぱなしで、三振ばかり ! また先発・佐藤世那が3回表のアメリカ打線に捕まり2点先取され、6回表まで2-0で日本がリードを許している、このままでは、アメリカがU-18WBC3連覇を果たしてしまいそうな勢いである!?・・・

そろそろ花燃ゆが始まる、今夜から、花燃ゆは明治維新の新しい局面に入って行く、第14代将軍・家茂死去で揺らぎ、長幕戦争も幕府軍の撤退で、ひとまず休戦となり、平穏を取り戻した山口城内の大奥の庭では、美和らが植えた野菜がすくすく育っていた、すくすく育っていると言えば、今や中老に昇格し、また一段と雅な着物姿になった美和が、養育係として世話をしているお世継ぎの興丸様も、もうはや3歳ぐらいにまでに育っていた、だが困ったことに興丸は野菜嫌いで美和を困らせていた、だが美和は興丸に庭仕事を手伝わせ、強くて健康な身体づくりに欠かせない野菜に愛着を持たせ、野菜好きに成れるよう策を打っていた!その策に銀姫も乗った!敬親も1枚加わって、都美姫と園山の前で、共に畑を耕して驚かせた!敬親は、ええと思うことがあれば、ドンドン、そうせい!そうせい!と美和を励ました!・・・広島から戻って来た伊之助が利助と共に山口城の敬親と元徳の挨拶回りに訪れていた、伊之助も興丸の成長を心から喜んでいた!・・・

その頃、下関では奇兵隊が長幕戦争の勝利を祝って酒盛りをあげていた、幕府の軍艦を沈めた高杉の活躍が隊士たちから大いにもてはやされていた、反対に高杉は、命を懸けて闘ってくれた隊士たちのお蔭じゃと、その働きを褒め称えた、野村靖が言った「高杉さん、このままの勢いで江戸まで攻め上りましょう!」、前原が高杉の身体を心配していた、だが、高杉は『わしは不死身じゃ!』と豪語し大盃に並々酒を注ぎ飲み干した、だが又しても高杉大きく咳き込み、喀血した!高杉の身体は深く病魔に侵され、あと幾ばくも余命は残されていなかった!伊之助が大奥に美和を訪ねて、高杉が全ての役職を免ぜられ、下関で病養に務めるよう命じられたことを美和に伝えた、晋作からの手紙が渡され、そこには伝えたきことがあると書かれていた、伊之助の配慮もあって、元徳から美和の宿下がりが許され、興丸に畑の世話を頼んで、美和は暫く、高杉のお世話のために下関へ向かった!・・・

梅の花がほころぶ頃、下関の外れの庵(いおり)で、高杉は療養していた、美和の計らいで、晋作の嫡男・梅之進も妻・雅も一緒じゃった、そこには妾の芸子・うのは居なかった、梅之進は初めて父親の膝に抱かれて嬉しそうだった、高杉は、幕府との戦争が終結すれば、山口の城下に家を建て、家族そろって、仲睦ましく暮らすことを語った、美和は言った「家族をほったらかしにしてきた罪滅ぼしを、ようけいして貰わんと!ねえ、雅様!」、又余計なことを、又仕切り屋が仕切る!と高杉は美和をちくった・・・美和が高杉に切り出した「それで、わたくしに話とは?」、高杉『他でもない、久坂の事よ!』、久坂の事?どねな事で御座いましょう?、『京に子が居る!』、えっ?、『忘れ形見よ!』、それは真ですか、あの京の人との?、『ああ、男の子だそうじゃ!どうする?引き取る気はないか?母となり、その子を育てる気は?』、このわたしが?、『考えてみてくれ!』 ・・・

一方、その京では、昨年1866年の暮れに天子さん、徳川家茂公が20歳で突然亡くなられてから、戦さの予感がするような不穏な動きが起こっていた、幼い秀次郎を近くの知り合いに預けて、芸子に戻った辰路の置屋にもその噂が上がっていた、辰路はお座敷を終えると直ぐ、秀次郎のお迎えにその託児所に急いでいた、その日はその月の託児料の納付日だった、これ今月の!、いつも悪いなあ!、こっちこそ、助かっているのえ~、この子連れてはお座敷は務まらんもん!どうやら辰路は昼勤専門で夜勤は無いようだ・・・その頃、伊之助は広島、九州の諸藩との講和を成功させ、城に戻り敬親と元徳の前に出ていた、敬親『此度の働き、誠に大儀であった、時に伊之助、これを機に、名を改めては如何かのう?』、名を、で御座いますか?、元徳『幕府との交渉役であるお前が、名を変えねば、幕府方の刺客に命を狙われぬかと、父上は心配して居られるのじゃ!』、敬親『そなたに万一のことがあれば、我が藩はどうにもならん!否、一番困るのは、このわしじゃ!そなたは、わしの右腕も同然ゆえな!』、有難き幸せ!、この後、小田村伊之助は楫取素彦(かとり もとひこ)と改めた・・・

桜満開のある日、楫取は政務の間に、高杉の居る庵を訪れた、庭では高杉の臨時世話役を勤めていた美和が庭掃除をしていた、兄上!?、座敷に通され楫取は高杉を見舞った、高杉『楫取素彦とは、実に良いお名で御座います!楫取様なら、これからの長州を、日本国をも託せるお方です!』、楫取「否、俺一人では、どうにもならん!お前にも、早う復帰して手を貸してもらいたい!幕府との大戦さには、どうしても、お前の力が欠かせん!軍勢では幕府軍には、到底叶わん!」、『いえ、我等が勝って居ります、気合では!』、「じゃからこそ、お前が居てくれねば!」、なるほど!、うっはははは~~~!・・・その日、久しぶりに美和と雅は腕によりをかけて、寅兄も居た頃、杉家で良く作ってくれていた、あの懐かしい松陰塾名物饅頭を作ってくれた!梅之進も手伝ってくれた、高杉の好物じゃった!、旨い!、美和「そねな、お顔を観ると、思い出します!いっつも、松陰塾の皆んなが一緒に居た頃を!」、懐かしい萩の松陰塾の光景が走馬灯のように脳裏に浮かんできた・・・

そんな頃、萩の杉家の実家では、桜散る縁側に梅太郎が腰かけ農具を桶で洗っていた、その奥の座敷では滝、亀と寿が美和から来た手紙を読んでいた、滝「今、美和は高杉様の看病で、下関に居るそうじゃ!」、下関?、元気で世話~~ない!母上・滝の口癖がすっかり移ってしもとる様子じゃと、亀が言った!、寿「美和なら何処に居ても大丈夫です、お城の奥御殿でも、興丸様に畑仕事をお教えしとるとか!?」、ええ~~!、お世継ぎ様に!?、梅太郎「その噂なら、わしも聞いた!お蔭で、お前の妹はとんでもないと!わしまで仲間内から白い目で見られて参っとるんじゃ!」、滝「ちゃんと考えが在ってのことでしょう!」、寿「そうでしょうが、時々、周りが驚くことをしでかすんが、美和の悪い癖です!」、滝「ええじゃありませんか、けれど、どの手紙にも、世話~~ないとしか?それが気になります!?」、一体美和は何を考えとるんかのう?・・・

 

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