先日行われた理事懇談会の席上、玉椿がこんな世間話をはじめた。
「週末、アメ横をふらふら散歩していて、男の赤ちゃんをだっこした若い父親を見かけました。赤ちゃんがぐずりだしたところ、父親は赤ちゃんの股間を指先でちょこちょこといじりだしました。股間をいじられた赤ちゃんもなにやらたのしそうに笑って機嫌を直したようです。そんな小さいうちから英才教育をほどこなさくてもと思ったのですが、毛呂乃理事長から見て、このあやし方はどうなんでしょう？」
この話をじっときいていた毛呂乃理事長。険しい表情で「あなた、じっと見てたんですか」となにやら怒っている様子。玉椿はなぜ怒られたのかわからない様子で「え？ え？ でも、気になりませんか？ 」とおどおど。
困惑の表情を浮かべる玉椿理事に対し、一本糞親方は「毛呂乃は、見てたことを非難してるんじゃないよ。その英才教育ベイビーがどこの子かちゃんと調べなかったのか（将来の協会幹部の素質があるのに）、と言っている」と説明。言われてみればたしかにそう。協会の存続が危ぶまれる水準で新弟子が不足していると言うのに、若い才能をただ指をくわえて見逃すのは、理事としての意識が不足していると言わざるをえないだろう。
指摘されてはじめて「あっ！」と自らの落ち度に気づいた玉椿理事に、理事長は「なんでやんねぇんだよ？？」と一喝。玉椿理事には猛省を促したい。
