まらずもうブログ

日本まらずもう協会公式ブログ

名古屋場所を振り返って(中)~十両~

2010-08-02 15:46:53 | まらずもう新聞編集部のまらずもう分析
【十両】
 十両は先場所の幕内から陥落した明烏と新十両の朝乃立の2名。終盤の粘り腰が持ち味の人格者・明烏だが、先場所は終盤の連敗がたたって今場所から十両。しかし筆頭とあって、勝ち越せば再入幕は確実。序盤3勝2敗と白星先行だったが、中盤から8連敗、今場所も負け越してしまった。だが連敗中、白星がほしいにもかかわらずきわどい相撲を潔く負けと認めるなど、この人の人徳は随所に感じられた。早々に負け越したものの終盤は連勝で締め、最後の粘り腰は見せてくれた。明烏、粘り腰はいまだ健在だが、連敗癖がまさに「玉にきず」。来場所に期待したい。
 一方の新十両の朝乃立は中国公演の大役を命じられ、連日連夜異国で飲まされながらの土俵。序盤から2勝3敗の黒星先行で苦戦、五日目には「クソの役にも立たないマラ」と自暴自棄を起こしかける。だが、どん底を知ればあとは上がるだけ。自分に限らず、本来まらはクソのためにあるのではないことを思い出した朝乃立は、翌六日目には中国美女の夢を見て鬼立ち。中国公演を乗り切るきっかけをつかみ、連勝に入る。だが好事魔多し。3連勝で迎えた九日目、ウィスキーを焼酎と間違えて呑むという、仕切りの時点での大失敗であっさり土俵を割りペースを狂わされるとまたも3連敗。十三日目には6勝7敗と負け越し寸前まで追い込まれるが、終盤連勝で見事勝ち越し。初の海外勝ち越し力士の栄冠を勝ち得た。今場所の大相撲の状況から、11枚目の8勝7敗でも大幅な番付上昇が期待できる。海外の壁、十両の壁に「もまれて」、「一皮むけた」朝乃立。来場所で幕内を狙ってほしいところだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする