フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

11月23日(水) 晴れ

2011-11-24 01:55:38 | Weblog

  9時、起床。カレー、トースト、牛乳の朝食。

  午前中は原稿書き。

  午後、散歩に出る。「テラス・ドルチェ」で昼食。スパゲティ・アラビアータとコーヒー。持参した田中理恵子『平成幸福論ノート 変容する社会と「安定志向の罠」』(光文社新書)を読む。著者は詩人(ペンネームは水無田気流)で社会学者という異色の人である。以前、同じ著者の『無頼化する女たち』(洋泉社新書y)を読んで、才気のある人だと思った。

  カフェの梯子(「テラス・ドルチェ」→「シャノアール」)をして、読書を続ける。

  深夜、メールで訃報が入る。大学の同僚でドイツ文学者の飯嶋一泰先生が亡くなられた。かなりお悪いらしいということは存じ上げていたが、こんなに急に亡くなられるとは・・・。私とはほぼ同い年(私の方が一歳年上)で、早稲田大学の教員になったのも同じ1994年で(私は4月から、飯嶋先生は10月から)、二文の学生担当教務主任を二人とも経験していることなど、共通点が多く、親しく話ができる同僚の一人だった。闘病中もときどき大学に顔を出されていたが、そういうときは、必ずといっていいほど、キャンパスの内外でばったり顔を合わせた。「お元気そうじゃありませんか」と私が言うと、「教務のお仕事大変そうですね。お体大事にしてください」とどちらが病人だかわからないような会話になることが多かった。とにかく優しい方だった。共通点といえば、もう一つ、自宅で雀を飼った経験があることである。今年の初め、先生が本を貸してくださった。雀についての本である。貸してくださったのか、プレゼントされたのか、ちょっと曖昧なのだが、まだ私の手元にある。このまま私が持っていていいでしょうか、飯嶋先生。