8時、起床。
サラダ(焼き豚)と紅茶の朝食。

11時半頃、家を出て、南武線の矢向に行く。お昼に卒業生のAさんと「パン日和あをや」でランチの約束があるのだ。

日曜日なので駅前の八百屋&果物屋さんは閉まっている。

線路沿いの道を鹿島田方面へ歩く。

爽やかな天気だ。歩いていても汗ばんでこない。

歩くこと10分ほどで「パン日和あをや」に到着。



すでにAさん、そして1歳5カ月なるYちゃんは二階の和室にいる。Yちゃんの声が聞こえる。

私をジッと凝視するYちゃん。前回(今年の3月)、やはり「パン日和あをや」でランチをしたときは、私の顔を見るなりいきなり泣き出したYちゃんであったが、今日は凝視の段階でとどまっている。ここでうっかり凝視し返したりしてはいけない。動物の場合と同じである。Yちゃんとはあまり目を合わせないようにしながら、Aさんと話をする。

8月のドリンク、自家製ジンジャエールは今日で飲み納めだ。

Yちゃんは私を凝視し続けている。

Aさんの手を握りながら、まだ凝視し続けている。

Aさんがツンツンとやっても、まだまだ凝視し続けている。フリーズしてしまったのではなかろうか(笑)。

注文した料理が運ばれてきた。
本日のスープはズッキーニとベーコンの旨塩スープ。私は普通のサイズで、Aさんはミニサイズで。

アジアンド。ベトナムコッペのサンドイッチ版。

インドコッペ。タンドリーチキンが挟まっている。

トーストと蜂蜜、それにあんこを追加で。これはパンの大好きなAさんの注文。

目の前に並んだ食べ物を見て、ようやくYちゃんのフリーズが解除された。

Aさんが持参したおにぎりを食べるYちゃん。

Aさんを見つめるYちゃん。私を凝視していたときのまなざしとは違って、明らかにコミュニケーションを希求するまなざしである。Aさんから要求に関する質問(~する?)をされてると、「する(したい)」の場合は首を縦に振り、「しない(したくない)」の場合は首を横に振る。

私を見る目も警戒心が薄らいできたようである。コミュニケーションへの志向が芽生えてきた。ただし、ここで油断をして、うっかり体に触れたりしてはいけない。私がコップを振って、中の氷がカラカラ音がするのが面白いようなので、ときどきしてみせる。

私の手のひらにモノを置いて、また、それを掴みとるという行動を反復するYちゃん。一種のコミュニケーションだ。

だいぶ馴れ親しんできてくれたようだが、やはりここでも、いきなり抱っこなどの暴挙に出てはいけない。少し前、旦那さんの実家に数日滞在したとき、旦那さんのお父様は一度も抱っこさせてもらえなかった(しようとすると大泣きする)そうである。
手のひらに置かれたモノを、私が手のひらを閉じて見えなくすると、それを開いて取り出そうとする。Yちゃんの見ている前で、受け取ったモノを反対の手に移して手のひらを閉じると、そちらの手を開いてモノを取り出す。両手を背中に回してどちらの手の中に入れたかをわからないようにしてから、目の前に差し出すと、最初に開いた手の中にモノがないときは、もう一方の手を開こうとする。私が意地悪をして、両方とも空っぽの手を指し出したときは、どちらにもないことがわかった後、周りをキョロキョロ探し始めた。もしこのとき、私がモノを口の中に隠して置いて、口から取り出して見せたら(ちょっとしたマジックだ)、Yちゃんがどういう反応をするか試してみたかったが、リスキーなのでやめておいた(びっくりして泣き出すかもしれないし、自分もその真似をしてモノを口の中に入れようとするかもしれないから)。Yちゃんの知能の高さは十分にわかった。

Aさんがソファーに座ると、自分でソファーに上ろうとするYちゃん。

「私もできるよ」アピールである。

部屋の座布団を集めて、一か所に積み上げようとするYちゃん。

私が座っている座布団も持って行った。「これは私のものよ」と言っている目である。

座布団の山の上に乗って、ハンドタオルを下に落として、Aさんがそれをキャッチするという遊びをしばらく繰り返した。自分の行為によって周囲の人間が(自分の思うように)動くということが快感なのかもしれない。
頭がよくて、自己顕示欲と所有欲が強く、周囲の人間(とくに男性)を自分の意のままに操ろうとする、そういう女性に将来なるかもしれない(笑)。すべての子どもは可能性としての王様であり、女王様である。

そろそろ眠くなってきたようである。

AさんがYちゃんを抱っこ紐に入れて、子守唄(だったかどうかは定かでないが)を口ずさみ始めた。
*後日、確認したところ、アニメ『ゲド戦記』の主題歌「テルーの唄」だった。子守唄としての効能はそれほどだが、ご自分が好きなのでよく口ずだんでいるそうだ。サビの部分「心を何にたとえよう」はよく耳にしたが、歌い出しの部分「夕闇迫る雲の上 いつも一羽で飛んでいる 鷹はきっと悲しかろ」はあまり耳にしたことがなかった。切なげで、悲しげで、昔々の子守唄のようであった。

目がとろんとし始めた。

そして眠った。

畳の上に置かれたYちゃん。この瞬間に目を覚ますこともあるので、そっと置かねばならない。

コーヒーを注文する。
Aさんは前回お会いしてときは専業主婦であったが、いまはYちゃんを保育園に預けて、週5日働きに出ている。職場を定時に上がって、帰宅してすぐにYちゃんを迎えに行く生活は忙しいけれど、終日母子2人でいる生活よりも自分にとってはよいと考えている。
Aさんはカフェやパン屋さんが大好きで、お子さんが生まれる前は自転車に乗ってかなり遠くの街まで出かけていたのだが、いまは、比較的近場で、かつ赤ちゃんOKのカフェに限定されている。「パン日和あをや」や「phono kafe」はOKだが、「まやんち」は難しい。ときどき私のブログに登場する蒲田のシフォンケーキの店「Slik」はどうでしょうかと聞かれたので、あそこはたぶん大丈夫ですよとお答えする。ただ、テーブルの数が少ないので、蒲田駅からお店に電話してこれからうかがいますと伝えておくといいでしょうとアドバイスしておいた。

お店に来てからすでに2時間が経過している。そろそろAさんのご主人が車で二人をお迎えにくる時間だ(来るときもそうだったのだ)。仕度をして、一階に下りて、「あをや」のご夫妻とおしゃべりをしながらお迎えを待った。

Yちゃんが目を覚ましたので、われわれ三人の写真をご主人に撮っていただいた。
ほどなくしてお迎えの車が到着。今日はどうもありがとう。次にお会いするときまで、Yちゃんがスクスクと育ち、Aさんがイキイキと生活されていますように!

二人を見送った後、しばらく「あをや」のご夫妻とおしゃべりをして、店を出る。

蒸し暑くもなく、かといって涼しいというほどではなく、夏の終りの日曜日として「よい日和」であったと思う。


夕食はアジの揚げ焼き(バジル風味)、蓮根サラダ、茄子の味噌汁、ご飯。

付け合せはエリンギとアスパラとプチトマトのソテー。

デザートは桃。

2時、就寝。