フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

7月30日(日) 晴れ

2023-07-31 13:06:37 | Weblog

8時45分、起床。

トースト(はちみつ&オリーブオイル)、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、ヨーグルト、牛乳、紅茶の朝食。

ヨーグルの上にのっているのはうちの庭で獲れたブルーベリー。

昨日のブログを書いてアップする。

1時半頃、昼食を食べに出る。今日もモーレツに暑い。

ご近所のサルスベリの木にたわわに花が咲いている。これは見事だな。

久しぶりの「マーボ屋」。ランチ営業は土日のみなのだ。

冷やし担々麺を食べるつもりできたのだが、冷やし中華の文字を見て気持ちが揺らいだ。

今シーズン初の冷やし中華を注文した。タレは基本の酢醤油ベースのもの。胡麻ダレも美味しいけど、シーズン最初に食べるのはやっぱり酢醤油ベースのものがいい。ただし、胡麻の顔も立て白胡麻を振りかけている。

店内のテレビでバドミントンのジャパンオープンをやっていた。女子のシングルス決勝は韓国選手と中国選手の戦いだ。3連覇を目指していた山口茜は途中で負けてしまったのか。

*本大会の結果(夜にわかる)。日本は混合ダブルスの渡辺・東野組が初優勝。東京オリンピックの銅メダルコンビだ。桃田賢斗は一回戦で日本人選手に敗れた。2020年2月にマレーシアオープンのシングルスで優勝した直後の交通事故による右眼窩底骨折で長く競技生活からの離脱を余儀なくされた。マレーシアオープンで決勝を戦ったビクター・アクセルは今大会の男子シングルスの優勝者である。彼は桃田の完全復活を待っていることだろう。

【男子シングルス】

ビクター・アクセルセン(デンマーク)②〔21−7、21−18〕0●ジョナタン・クリスティ(インドネシア)45分

【女子シングルス】

アン・セヨン(韓国)②〔21−15、21−11〕0●何冰嬌(中国)44分

【男子ダブルス】

王齊麟/李洋(台湾)②〔21−19、21−13〕0●保木卓朗/小林優吾42分

【女子ダブルス】

金昭英/孔熙容(韓国)②〔21−17、21−14〕0●陳清晨/賈一凡(中国)50分

【混合ダブルス】

渡辺勇大/東野有紗②〔17−21、21−16、21−15〕1●デチャポル/サプシリー(タイ)65 分

帰宅して、「サンデー・ソングブック」をライブで聴きながら、レポートを読む。

レポートをひたすら読む。

夕方、チャイを玄関先に出す。ハナミズキで鳴いている蝉が気になるようである。

ハナミズキに登ろうとする。や、やめなさい。

夕食は焼き魚(赤魚)、茄子とベーコンの揚げ浸し、味噌コンニャク、里芋の味噌汁、豆ごはん。

食事をしながら、『晩酌の流儀』『どうする家康』を観る。

デザートは葡萄。

『VIVANT』第3話をリアルタイムで観る。ようやく日本に戻って来られた。ドラムも日本に来るとは思っていなかったが、顔がわれちゃったからバルカには留まれないよね。あのラクダたちはどうなるのだろうと気になっていたが、ドラムがウランバートル(モンゴルの首都)へ連れて行くことになった。よかった。お疲れさまでした。

『村上RADIO』をタイムフリーで聴きながら、レポートを読む。

レポートは8割方読んだ。明日、読み終わる目途が立った。やれやれ。

風呂から出て、アイスクリーム(爽のバニラ)を食べながら、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。


7月29日(土) 晴れ

2023-07-29 18:54:50 | Weblog

8時、起床。

バタートースト、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

昨日のブログを書いてアップする。

今日も暑い。東京は今週はずっと猛暑日だ。週間予報によると、来週も猛暑日が続くようである。外出は必要最低限に抑えよう。

とはいっても社交的生活は必要である。12時半に蒲田駅で卒業生のメグミさんと待ち合わせる。今日のメインは「まやんち」でのピーチメルバなのであるが、午後3時の開店なので、まずは昼食である。リクエストを聞いたら「和食がいいです」と言うたので、「中川」にお連れする。

私は刺身定食、彼女は鰺フライ+鶏唐揚定食を注文。

注文したものが運ばれてきたとき、私の方へ鰺フライ+鶏唐揚定食が置かれたので、自分は刺身定食であると伝える。ご飯が大盛なので「大盛=男性」と即断したのであろう。

刺身盛り合わせは5種(各二切れ)。一膳のごはん(普通盛を頼んだが、やや多めである)を食べるのに申し分ない量である。

鰺フライと鶏唐揚げも十分なボリュームである。これなら大盛りごはんでも大丈夫だ。ただし、デフォルトで鰺フライにソースがかかっているのは要注意。私なら醤油で食べたいところなので、注文のときにソースはかけないでと言い添えねばならないだろう(アイスティーやアイスコーヒーを注文するときにガムシロップは入れないでというみたいに)。

食事を終え、アーケードの中をブラブラする。猛暑のときはこれに限る。

「おかしのまちおか」の前で立ち止まる。彼女は「おかしのまちおか」(本社)に勤務している。新規出店のリサーチをするのが彼女の仕事だ。

「いま、これ人気商品なんです」と彼女が指さしたのが「いじわるバター」。「先生、いじわるじゃありません、じわるです」と彼女がツッコミを入れる。「じわる?」「じわじわと来る、という意味です。」そ、そうなのか。

「このタイル、いいですね」と彼女が古いビルの前で立ち止まって言った。誰だったかな、前にも同じことを(別の古いビルの前で)言った卒業生がいた。いま、レトロなタイルがブームなのか?

アーケードを出たところにある「和蘭豆(らんず)」に入る。アーケード散歩のときはここか「テラスドルチェ」に入ることが多い。

私はアイスコーヒーとファイナンシェを注文。

彼女はブレンドコーヒーを注文。この夏はここ数年では一番順調な夏だそうである。

「和蘭豆」を出て、駅へ向かう。途中の八百屋の前で立ち止まる。「安いですね~」。蒲田に来た卒業生はみんなそういう。

3時ちょっと前に蒲田駅でメグミさんとゼミ同期のユウタ君と待ち合わせて「まやんち」へ行く。彼と会うのは卒業以来だから5年ぶりである。信託銀行で働いている。

念のために書くかが、二人はカップルというわけではない(笑)。先日、ゼミの同期会があって、そのときにメグミさんが「今度、大久保先生と会う」という話をしたら、彼が「僕も会いたいな」と言ったのである。昼頃まで用事があるとかで、「まやんち」からの合流となった。

幸い二人の予約を三人に変更することができた。

二人には初めてのピーチメルが、私は今シーズン6皿目である。

しかし、話を聞いてみると、ユウタ君はスイーツ大好き男子であることがわかった。仕事が忙しくなると、突発的にスイーツが食べたくなるのだそうである。最近も、日本橋の「千疋屋」(本店)で桃のパフェを食べたそうである。他にも資生堂フルーツパーラー(銀座)、高野フルーツパーラー(新宿)にも行っているそうだ。有名高級店ばかりじゃないですか。そこから逆に、仕事が大変なんだろうなということがわかる。

二人を蒲田駅の改札に見送る。どうぞ健康に気を付けて、酷暑の夏を乗り切って下さい。また会いましょう。

夕食は豚ロースと玉ねぎの炒め、冬瓜と挽肉の煮物、大根の味噌汁、ごはん。

食事をしながら『晩酌の流儀』第2話・第3話(録画)を観る。主人公の勤める不動産屋は池上線の石川台駅の側にあるという設定のようである。

レポートを読む。3分の1ほど読み終わった。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。


7月28日(金) 晴れ

2023-07-29 11:36:59 | Weblog

8時、起床。

胡桃パン、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。昨日と同じ構成だからブログが更新されていないようにみえるかもしれない。よく見ると、目玉焼きの黄身の形が違う。

本日の『らんまん』。『植物学雑誌』の最新号が刷り上がったが、万太郎の書いたムジナモの論文が万太郎の単著になっていて、田邊教授への謝辞さえもなかったことに田邊の怒りが爆発する。研究室への出入り禁止である。大窪助教授は事務局長として自分の目が行き届いていなかったことを田邊に詫び、「刷り直せ」と万太郎に言う。たしかに謝辞がないのはまずかったが、単著になっていることは論文を読まなくとも表紙の校正の段階でわかることだから、大窪も万太郎の単著で構わないと思っていたはずである。徳永助教授がドイツ留学中で不在だったことが万太郎には不運であった。

昨日のブログを書いてアップする。

11時25分に千葉大の安藤藍さんと蒲田駅で待ち合わせ、「まやんち」へ行く。

ピーチメルバと紅茶は東方美人。

安藤さんは一年ぶりのピーチメルバである。ピーチメルバを楽しみに猛暑の7月を頑張ったそうである。安藤さんには来年度、演習「現代人と家族」を4年ぶりに担当していただく予定である。よろしくお願いします。

店主のまゆみさんによると、今シーズンは私のキング・オブ・ピーチメルバの座が危ういそうである。今月はピーチメルバを提供できるカフェ営業の日が七日あるのだが、私は大学の業務で一日来られない日があった。しかし、私のライバルであるクウィーン・オブ・ピーチメルが無欠勤で来ているとのこと。いまのペースで行けば、このあと(8月を含めて)私が無欠勤で来ても、彼女には一皿負ける。しかも、驚いたことに、彼女は毎回二皿食べているそうである。う、嘘でしょ!さらに驚いたことは、彼女とは別の女性だが、一回に三皿食べた方がいるそうである。大食い選手権か!ピーチメルバ・レースも新しい時代に入ったようである。シン・ピーチメルバ(笑)。

先にデザートを食べるかっこうになったが、ランチは「ハナコーヒー」で食べることにする。

安藤さんは「ハナコーヒー」は初めて。初めてといえば、彼女とは何度かカフェをご一緒しているが、パンツルックは珍しい。お似合いですね。

マダム、お久しぶりです。マダムは風邪をこじらせて2週間ほど休養されていたのある。「風邪はこじらせないうちに早めに病院にいかないといけませんね」とマダムは反省していた。お店をやっているとそれがなかなか難しいのですよね。私がカーデガンを着ているのは冷房が効いているから。逆説的だが、真夏の外出にはカーディガンが欠かせない。転ばぬ先の杖である。

二人とも卵のサンドイッチのセット(ドリンク&ミニカステラ付き)を注文。ドリンクは私はアメリカン、彼女は水出しアイスティー。

1歳9カ月になる息子さん、遊理くんの写真を見せていただく。利発そうな男の子ですね。安藤さんのお母様とホテルでアフタヌーンティーを食べたときの写真も拝見する。お顔は似ていないが、声や話し方はそっくりで、ご実家にいたころは電話をとるとよくお母様と間違われたそうである。

マダムにわれわれの写真を撮っていただく。この後、池上の駅ビル(図書館とスタバが同じフロアーに同居している)を見物してかから、安藤さんを蒲田駅の改札に見送った。今日はお暑い中、遠路お越しいただいてありがとうございました。次回のカフェ巡りは秋にいたしましょう。

夕食はハムと卵と空心菜の炒め、春巻き、中華素スープ、ごはん。

食事をしながら『転職の魔王様』第2話(録画)を観る。

レポートを読む。60本ほど読んだ。「面白い」ものが数本あった。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

2時、就寝。


7月27日(木) 晴れ

2023-07-28 11:02:21 | Weblog

7時50分、起床。

胡桃パン、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

本日の『らんまん』。たまたま落ちた市中の池でみつけた水生植物。田邊教授に見せたところ、ダーウィンが『種の起源』の中で言及しているムジナモの一種で、日本で確認されたのは初めてだろうとのこと。絵を描いて論文にして発表するように言われる。しかもそのムジナモが花を付けた。花が確認されたのは世界初のようである。田邊の表情が変わった。

「悪い予感しかしませんね」

昨日のブログを書いてアップする。

「日常生活の社会学」の最終回の講義のレビューシートの提出が締め切られた。これで平常点が算出できる。毎回7点満点で採点しているので、全14回の講義のレビューシートがすべて満点であれば、平常点は98点となる(ちなみに98点は50人いた)。これと期末レポートの出来(100点満点)と合わせて成績を付けることになる。各人の平常点はエクセルを使って簡単に算出できるが、レポートの出来はこれから一つ一つ読んで判定することになる。提出されたレポートの数は336である。他の科目の成績付けはすでに終わっているので、これだけに専念できるとして、7月末までに終わるだろう(と思う)。

3時頃、遅い昼食を食べに出る。今日も猛暑日。

「プリミエールカフェ」に顔を出す。この何回か、混んでいた(それで入れなかったこともある)のだが、さすがに3時過ぎに来ると空いている。

サラダ。

海老ドリア。

コーヒー。

マスターが、昔読んだ『ノルウェイの森』で確認したい箇所があったので、改めて文庫版を購入したのだが、その箇所が改稿されていたという。どこですかと聞いたら、主人公と緑が会話(電話?)をする場面で、緑が「記号」と「象徴」の違いについて主人公に質問し、主人公が「天皇」を例にあげてその違いについて説明するころだという。私は、昔(出版されたときに)一度読んだ切りなので、どの場面であるかを思い出せない。で、それがどう変わったんですか? マスターは「え~と、忘れちゃった」と言った。ダメじゃん。私はその文庫版を受け取ってパラパラと問題の箇所を探し出そうとしたが、すぐにはわからない。これは下巻ですけど、下巻にあることは間違いないのですか? 「う~ん、上巻かもしれにない」とマスターは言った。ダメじゃん。それで私は探索を断念した。確かに村上春樹は過去の作品によく手を入れる作家なので、マスターの指摘通りなのかもしれないし、マスターのたんなる記憶違いなのかもしれない。

「プリミエールカフェ」には小一時間滞在。強烈な西日の中を駅の方へ。

駅ビルのパン屋で朝食用のパンを購入。

帰宅するとチャイがお出迎え。(チャイが外に出て待っているわけではなく、玄関のドア開けると足元に来て待っているので、抱っこして玄関先に出してやる)

妻が生協に注文しておいたモンブラン(冷凍)が届いたので、食べることにした。栗の数からすると三等分して食べるのにちょうどよいボリュームであるが、

しかし、二等分して食べた。

レポートを読む。

夕食はチャーハン、サラダ、スープ。冷蔵庫の残飯が一定量に達したのである。

食事をしながら『プレバト』を追っかけ再生で観る。

レポートを読む。

「自分で書いていて「面白い」と思えるレポートを書いて下さい。それを私が「面白い」と思うかどうかは話が別ですが、少なくとも本人が「面白くない」レポートは面白くありません。頑張って下さい。」

そう私は学生たちに言っている。さて、どのくらい「面白い」レポートがあるだろうか。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時、就寝。


7月26日(水) 晴れ

2023-07-27 14:22:55 | Weblog

7時半、起床。

ロールパン、カレー、目玉焼き、サラダ、冷麦茶、紅茶の朝食。牛乳を切らしてしまった。

本日の『らんまん』。画工の野宮が田邊教授に万太郎を画工として雇うことを進言する。「植物学研究室には私と槇野さん、二人の画工が必要です」と。立場の差を考えれば「直訴」といっていいものである。田邊はその差し出がましさに怒るが、野宮のアイデア自体は否定しなかった。以前、田邊は万太郎に自分専属のプラントハンター(植物採集家)にならないかと提案し、断られている。改めて、今度は、研究室専属の画工にならないかと提案するつもりなのかもしれない。画工は裏方であり、プラントハンター同様、論文のファースト・オーサーになることはない。

昨日のブログを書きながら、王位戦第三局(二日目)の実況中継をネットテレビで観る。盤面は封じ手(先手1八同歩)から、後手2七角打ち、先手1九飛、後手3六角成、先手3三歩打と進んだところ、両者の持ち時間に大差がついているのは、佐々木が3三歩に対して長考しているからである。これを桂馬で取ると、同成桂、同銀のあとに5五桂と打たれて悪い。なので4二金と王の側に寄るか、3一金と引くかであるが、佐々木はその選択になんと2時間半の大長考をしたのである。

結局、選んだのは3一金だった。形勢は五分。

ほどなくて昼食休憩。二人が注文した昼食(勝負飯)は、藤井が鰊蕎麦、佐々木が海鮮丼。

12時10分から臨時教授会(オンライン)。1時間弱で終了。

2時を回った頃、昼食を食べに出る。

専門学校の玄関前の公園の花壇が日照り続きで瀕死の状態にある。

公園は区の管理下にあるが、区の職員が花壇に水をやりには来ない。ふだんは適度に雨が降るからその必要もないのであろう。しかし、これだけ日照りが続くと誰かが水を撒かないと持たない。多くの公園ではボランティアの人がその役目をしているが、この公園にはそういう人はいないようである。公園とはいっても、専門学校の花壇のようにしかみえないからだろうか。

ずいぶんと久しぶりに銀行口座の通帳の記帳をする。あまり長く放置していると「合算」処分になって個々の出入りの記録が分からなくなってしまう。幸いそうはならなかったが、三頁分くらいあったようである。この口座は大学からの給料が振り込まれる家計口座ではなく(そちらは妻が管理している)、私の小遣い口座である。昔は非常勤の給料の振り込み先に使っていたが、ある時期から他の大学で教えることはなくなったので、大きく増えることも減ることもなく(ときおり印税が振り込まれたり、旅行で出費したりする程度)現在に至っている。家計とは独立に自分が自由に使えるお金がある程度あるということは自律的生活をしていく上で必要なことだ。これは専業主婦の場合も同じであろう。

矢向(南武線)に行く。

「ノチハレ珈琲店」に顔を出す。月・水・木・金・日の営業であるが(土曜日が休業であることは要注意)、私は水曜日に来ること多い。

さて、何にしようかな。

マヨたまトーストと梅ソーダ。このところ、不動のオーダーであるが、今日はこの他に追加オーダーしたいものがあった。

季節限定の冷製トマトソースとソーセージのトーストである。ハレブレンドと一緒に。メニューを見たときに気になったのである。季節限定だから夏が終わればメニューから消えてしまうだろう。でも、マヨたまトーストは絶対に食べたい。となれば、両方食べるしかないだろう。

追加のオーダーをしたときに店主さんが一瞬驚いたような顔をした。高齢者が二人前のオーダーをするのだから驚くのも無理はない。私もちょっと恥ずかしかった。しかし、『孤独のグルメ』のような定食を二人前というわけではない。「パン日和あをや」ではこのくらいは毎回食べている。私は大食漢ではないし、食欲旺盛というわけでもないが、食べようと思えば入るのである。

「ノチハレ珈琲店」には1時間ちょっと滞在した。外に出ると駅までの道は東西に走っていて、西日が強烈だった。

蒲田に戻って来る。

将棋は中盤から終盤の入口に差し掛かったあたり。手番は後手(佐々木)である。藤井が敵陣に打った4二銀が攻めの拠点として働くかどうかにかかっている。AIの判断は藤井優勢だが、このくらいの差は人間同士の戦いでは簡単にひっくり返る。

ここから、後手は4一香と打って先手の攻めを催促し。先手5一角、後手同飛、先手同銀不成、後手同玉、先手8一飛、後手4二玉、先手9一飛成、後手5二銀、先手8二龍と進行し、後手が7五歩と突いた局面。これに先手が同歩と応じると、後手7六歩、先手同銀、後手5二角と飛車銀両取りに角を打たれる。なので同歩はないと解説の行方九段は述べ、AIも角打ちを未然に防ぐ6八飛を推奨した。それで藤井は優勢をキープできる。

ところがここで藤井の指した手は行方がこれだけはないと断言した「7五同歩」だった。絶句する行方。以下、後手7六歩、先手同銀、後手5八角、先手6七飛と予想された通りの手順が続く。後手の6五歩に先手が8七玉と角のラインから玉を外すと、後手は6六歩と突いた。AIの形成判断は五分に戻った。藤井の指した7五同歩はAI的には疑問手である。しかし、人間的にはすごい手なのである。なぜかというと、佐々木の攻め筋を回避するのではなく、正面から受け止めて、それで勝とうという手であるからだ。十五世名人大山康晴が得意とした戦い方で、読み筋通り進んで負かされたら相手のショックはとても大きい。藤井は若くしてそういう勝ち方を(も)身に着けているのである。

ここから先手6八飛、後手7六角成、先手同玉となったときに後手は4三馬と一つ引いて、次の6五銀の進出や4五銀と桂馬を取りながらの王手を見せた。同時に先手の3一角打ちの手からの攻め筋も防いでいる。味のいい手に見えたが、しかし、これは失着、いや敗着といっていい手だった。AIの形成判断は藤井勝勢に大きく傾いた。佐々木は藤井の次の手を待っているときに自分の間違いに気づいて頭を抱えた(そう私には見えた)。

藤井は4四香と打った。これは後手同馬しかない。

これで後手の馬は直前にいた場所に戻された。つまり香車はもらったけれど、佐々木は4三馬とする局面で一手パスした形になったのである。

ここで藤井の指した1一角打ちが狙いすましたような一着だった。もし金取りを防いで2一香と打ったりすると、すかさず先手3ニ歩成で、これを王で取ったら先手5二龍と銀を取られ、金で取ったら4四角成と馬を取られてしまう。実際は4五銀と桂馬を取ったのだが、2二角成と金を取られ、3三馬、同馬、同玉に4五歩と銀を取られて寄り形となった。

先手の4五歩に後手が6七銀と王手に打ち込んだ盤面。形作りの一着である。

同金、同歩成は王手ではない。ここから藤井は4ニ金打ち以下即済みの筋で佐々木を投了に追い込んだ。

これで王位戦は藤井の3連勝。防衛まであと1勝となった。

夕食はポキ丼、しらすおろし、卵のスープ。感想戦を観ながら。

ポキ丼は鮪の漬け、アボカド、玉葱のスライス、白ゴマ。醤油をかけて食べる。

「日常生活の社会学」の14回目(最終回)のレビューシートのチェック。今日が締切だが、いつもよりレビューシートの数が少ないのは、23日の日曜日が期末レポートの締め切りで、それで済んで気になっている学生がいるということだろうか。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

2時、就寝。