フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

6月29日(火) 曇り

2010-06-30 16:14:58 | Weblog

  9時、起床。ハムトーストと牛乳の朝食。昼から大学へ。
  3限は院生のAさんから彼女が先日の関東社会学会大会で行った発表の内容を聞く。
  4限は「現代人間論系総合講座1」。大薮先生担当の3回目。終ってから、「maruharu」へ遅い昼食をとりに行く。授業を聴講されていた阿比留先生もお誘いしたまではよかったのだが、うっかり研究室に財布を忘れてしまった。そのため本来ならばこちらが奢るはずところが逆になってしまった。誘っておいてたかるのであるからひどい話である。しかも、今日は阿比留先生の誕生日なのだ(私の息子と誕生日が同じ)。ますますひどい話であるが、本日のサンドウィッチ(エビ、卵、ブロッコリー)はとても美味しかった。


常連のロゼも今日はバテ気味

  5限は二文のMさんの卒論指導。提出まであと3週間だ。発破をかける。ひたすら書く、それ以外にない。
  6限は演習「現代社会とセラピー文化」。今日のグループ報告は「江原啓之論」。自分たちで作った(文献からの引用ではない)図表や仮説が盛り込まれていて、聞き応えがあった。そういうオリジナリティーのある報告は、当然、聞き手の思考を刺激するので、ディスカッションも活発になる。さて、今回で人物シリーズは終り、次回からはポピュラーカルチャー・シリーズに入る。小説、映画・TVドラマ、音楽、CMなどに見られるセラピー文化について考察する。
  今日の授業はこれで終了。ほぼ7時間ぶっとうしで、少々疲れた。しかし、今夜はこれからサッカーの日本対パラグアイ戦が控えている。バテてはいられない。あゆみ書房で、原武史・重松清『団地の時代』(新潮選書)を購入し、「屏南」で夕食に葱チャーシュー麺を食べる。

  11時頃から始まった試合は、実力で上回るパラグアイ相手に捨て身の防御で得点を与えず、0-0のままPK戦に持ち込まれたが、3人目の選手で明暗が分れ、そのまま5-3で押し切られた。健闘及ばす力尽きた一戦だった。おそらく現在のチーム力で望みうる最高の地点まで来たのではないだろうか。ああ、これで明日からは、純粋にサッカーの試合を観戦できる。


6月28日(月) 曇り一時雨

2010-06-29 02:46:34 | Weblog

  9時、起床。ハムトーストとオレンジジュースの朝食。晴れてはいないが、蒸し暑い。ハノイのような気候だ。ハノイに行ったことはないが、間違いない。ハノイを舞台にしたトラン・アン・ユン監督の映画『夏至』(2000年)の印象が強烈なのだ。

  昼食はざる蕎麦。3時間ほど書斎で仕事。蒸し暑いがクーラーは入れない。扇風機でしのぐ。
  夕方からジムへ。筋トレを3セットとクロストレーナーを20分。「緑のコーヒー豆」でアイスカフェオレを飲みながら本を読む。トレーニング中だけでなく、トレーニングの後に水分をとることは肝心で、こうしてカフェで一服している時間に体内では脂肪が燃焼しているのだ。その証拠に、トレーニング直後に計った体重と、それから1時間後に計った体重では、後者の方が数百グラムほど軽い。今日も帰宅して計った体重は一昨日の数字をさらに200グラム下回っていた。


小雨に濡れるカエルたち

  さて、夏ドラマのチェックである。初回、観てもいいかなと考えているのは以下の5作品である。いつもより絞り込んでみた。その分、打率は上がるかもしれない。

  火曜9時(フジ系) 「ジョーカー 許されざる捜査官」(脚本:武藤将吾、主演:堺雅人)
  *現代版「必殺仕置き人」みたいな感じなのだろうか。堺雅人に期待。

  木曜10時(フジ系) 「GOLD」(脚本:野島伸司、主演:天海祐希)
  *カリスマ経営者にして子だくさんの教育ママを天海が演じる。彼女の出演作に外れは少ない。

  金曜11時15分(テレ朝系) 「熱海の捜査官」(脚本:三木聡、主演:オダギリジョー)
  *「時効警察」の三木×オダギリのコンビ。あのふせえりも出ている。

  土曜9時(NHK) 「鉄の骨」(脚本:池井戸潤、主演:小池徹平)
  *NHKの土曜ドラマは信用できる。

  日曜9時(TBS系) 「GM~踊れドクター」(脚本:林宏司ほか、主演:東山紀之)
  *天才医師が主人公の医療ドラマというのはよくある設定だが、その医師がダンサー志望というところが異色である。

  ついでに地元蒲田の催しの紹介を1つ(蒲田アカデミアのNさんから)

  ジョン・スミス from England
  ミニ・ライヴ&トーク
  2010年7月10日(土)17:00開始(16:30開場)
  日本キリスト教団蒲田教会
  〒144-0052 東京都大田区蒲田1-22-14
  TEL:03-3732-1796(電話連絡は当日のみ)
  地図はこちら
  http://homepage3.nifty.com/KAMATA/access.html
  司会・聞き手:五十嵐正(音楽評論家)
  入場無料


6月27日(日) 曇りのち晴れ

2010-06-28 03:31:52 | Weblog

  8時、起床。ハムトーストとオレンジジュースの朝食。どちらも切らしていたので、朝、近所のスーパーに買いに行ったのだが、オレンジジュースは目当てのものがあったが、食パンは半斤(3枚)売りのものがなかった。梅雨時なので一斤(6枚)だと食べきる前にカビが生える恐れがある。我が家では朝食にパンを食べるのは私と妻だけで、それぞれ一枚ずつしか食べないので、一斤の食パンを消費するのに3日かかるのだ。半斤売りの食パンを求めて、スーパーの近くのコンビニにいってみたら、ちゃんとあった。オレンジジュースの入ったスーパーのポリ袋をぶら下げてコンビニのレジに並ぶのは、二股をかけているようで(実際、そうなのだが)気が引けたが、オレンジジュースはスーパーの方が安いのだからいたしかたない。


今日は蒸し暑くなりそうですね

  午後、散歩に出る。「テラス・ドルチェ」で昼食をとる。生姜焼きランチ(珈琲とセット)。平日は昼食にご飯は食べないようにしているのだが、今日は休日なのでOK。昨日、ここ数ヶ月の体重のボトムを更新したばかりで、ここでさらなる減量をと考えなかったわけではないが、一気の減量はやはり身体に無理をかけるので、「三歩進んで二歩下がる」スローダイエットの方針に忠実であろうと思い直す。


ランチの定番

  栄松堂で以下の本を購入。

  冲方丁『天地明察』(角川書店)
  泉麻人『東京ふつうの喫茶店』(平凡社)
  『月刊テレビジョン』8月号

  冲方丁(うぶかた・とう)の『天地明察』はいまどこの本屋に行っても並んでいる。2010年度「本屋大賞」第1位で、吉川英治新人賞受賞作でもある。ちなみに『1Q84』Book3は「本屋大賞」では第10位となっている。
  泉麻人の『東京ふつうの喫茶店』の「あとがき」にこう書いてある。「僕がこの喫茶店探訪で基準にした「いい店」とは、単に「珈琲がウマい」というだけではない。もちろん、珈琲の味も一つの要素だが、佇まいに魅かれた店、店主の人柄、語り口に興味を覚えた店、それとなく聞こえてきたお客の会話、窓越しに見える町並み・・・様々な項目がある。さすがに文中で露骨に「マズい」とは表現していないけれど、お世辞にもウマいとはいえない珈琲やオンボロな環境が、それなりの味になっている店もなかにはある。」なるほどね。「それとなく聞こえてきた客の会話」で思い出したが、昨日、ジムの帰りに寄った「シャノアール」で、隣の席の70代と思しき男性二人客の一人がきっぱりとした口調でこう言った、「こんな人生になるはずではなかった。残念だよ」。するともう一人がそれに答えて何か言ったが、よく聞き取れなかった。

  『月刊テレビジョン』8月号の「夏ドラマ」の話は明日にしよう。


本当に暑い一日だった


6月26日(土) 雨のち曇り

2010-06-27 02:42:50 | Weblog

  8時、起床。鶏肉とアスパラの炒め、ご飯の朝食。梅雨空の一日になりそうだ。

  昨日、ゼミを終えてから、論系室に顔を出し、助手のS君やTAのNさんと雑談をしていたときに、書棚に見覚えのある古い本を見つけた。ボッサード&ボル『発達社会学』(黎明書房、1971)。原書(The Sociology of Child Development)の刊行は1966年である。戸山図書館で廃棄扱いになった本の中からS君が引き取ってきた本の中の1冊とのこと。

  私がこの本を戸山図書館(学生読書室)で初めて手にしたのは、学部の4年生のときだから、1976年のことである。35年ほど前の話だ。「発達社会学」という言葉が新鮮だった。「発達心理学」というのは知っていたが、「発達社会学」というのは初めて聞く言葉だった。人間の発達(成長)を、心理学的にではなく、社会学的に研究しようということである。「これだ!」とそのとき私は思った。当時、私は卒論に取り組んでいた。清水幾太郎の戦前・戦中の著作である『社会と個人』と『社会的人間論』を読んで、前者の主題である「社会と個人の問題」(社会の秩序と個人の自由の問題)を、後者の方法である発達的アプローチを用いて論じる、というのが卒論のポイントであった。つまり、個人=成人ではなく、子どもを想定し、子どもが生まれて成長していく過程で、「社会と個人の問題」がどのように発生し、また変容していくかをみていこうというわけである。そして卒論の題目をどうしようかと考えていたときに、この本に出会った。内容は私の卒論の役には立たなかったが、タイトルの「発達社会学」を使わせてもらうことにして、「子供と社会に関する発達社会学的考察」とした。卒論を書き上げてから、そのダイジェスト版を作成し、清水幾太郎に送った。しばらくして返信があり、「大変に見事だと思いました。立派なものだと思います。」と書かれていた。手紙の最後には、「小生は、昨年、「昨日の旅」(『文藝春秋』)の連載を終り、昔からの宿題であるオーギュスト・コントに関する本の準備を進めています。しかし、なかなか捗りません。エネルギーが大分減って来たためでありましょう。ご健勝を祈ります。」とあった。清水幾太郎『オーギュスト・コント―社会学とは何か―』(岩波新書)が出たのは、それから1年半後の1978年9月のことである。そのとき清水は71歳であった。

  夕方、雨が上がったので、ジムへ行く。筋トレはいつも通り2セットをこなしたが、クロストレーナーがいつもより重く感じて(実際、いつもはしないギーギーいう音がしていたので、重かったのだと思う)、15分ほどで止めて、残りの15分はイージーツイスターに切り替える。シャワーを浴びてから体重を量ったら、ここ3ヶ月での最低値が表示された。よし、この調子。「シャノアール」で1時間ほど読書をしてから帰宅。


6月25日(金) 晴れ

2010-06-26 13:21:07 | Weblog

   8時、起床、テレビをつける。日本がデンマークに3-1で勝ったことを知る。フリーキックで2ゴールか。剣術でいえば、居合い抜きで決まったみたいな感じなり。お見事。朝食はハンバーグ。
  午後から大学へ。授業の前に「maruharu」へ寄って昼食をとる。生ハムとチーズのサンドウィッチと人参のポタージュスープ。パンは黒パンでスープは冷製。店内にはバッハのチェンバロ曲が流れている。街の喧騒と蒸し暑さを忘れるひととき。

  4限は講義「日常生活の社会学」。たぶんサッカーの影響だろう、いつもよりも学生の数が少なく、いささか集中力にかけているようにも見える。次の日本チームの試合(対パラグアイ戦)は29日23時からの予定。これなら今回のような国民的寝不足状態には陥らずにすむだろう。
  5限は授業の準備。途中で、(今月末まで有効の無料チケットを使うべく)「シャノアール」へ行って珈琲を飲む。
  6限・7限はゼミ。ただし、今日は途中で会議が入って、3年生クラスは途中から自主ゼミでやってもらう。4年生クラスは最初から自主ゼミで、会議を終えて、最後のところだけ顔を出す。私が不在でもちゃんと自分たちだけでインタビュー調査のための準備(質問項目の設定)を進めていた。えらい!


3年生クラスのスイーツは苺大福


4年生クラスのスイーツ(?)は稲荷ずし

  写真に載せたように、本日の4年生クラスのスイーツで異変が起こった。稲荷ずしである。これって、スイーツか? まあ、確かに甘辛く煮た油揚げが使われているが・・・。本日の担当のサバンナに、「これはどういうことかな?」と質すと、「お腹が減っているのでこちらの方がよいかなと」との答えだった。みんなの評判もよいようである。な、なんだ、みんな、先週まで、毎回のスイーツに「かわいい~」とか「美味しそ~」とか歓声をあげていたくせに。あれはなんだったんだ。私は一種の無血革命を目の当たりにした思いだった。スイーツ帝国の崩壊・・・。
  まあ、実をいえば、私も、今年度になって、3年生クラスと4年生クラスでスイーツの梯子をするのは少々しんどいという思いがないではなかった。私は甘党ではなく、正しくは甘辛党なので、甘いものを食べた後には辛いものを食べたいのである。中華まんを食べるときも、まずあんまんを食べて、次に肉まんを食べる(この順序は逆であってはならない)、「甘味あらい」で甘辛セットを注文するときも、まず贅沢あんみつを食べてから、磯辺巻きを注文する(注文は同時であったはならない。それでは磯辺巻きが冷めて固くなってしまうから)。なので、今後、4年生クラスのスイーツタイムが非スイーツ系に傾いたとしても、それはそれでよい。ただし、3年生クラスのスイーツタイムはその正統性を継承していかなければならない。