フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

5月30日(火) 晴れ

2017-05-30 23:11:03 | Weblog

8時半、起床。

トースト、鶏の唐揚げ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。唐揚げは牛乳が切れたのでコンビニに買いに行ったときついでに買った唐揚げ棒。

昼前に自宅を出て、大学へ。

今日は真夏日だ。

蒲田駅のホームで電車を待ちながら目の前の風景を撮る。カメラの操作に手間取って左端に入ってきた電車が写っている。

3限は院生の研究指導。M1のCさんの報告を聴く。

研究指導を終えて、昼食はコンビニおにぎり3個。鮭、ツナマヨ、鶏五目(いつも買う梅と昆布が品切れだった)。

3時からMRさんのゼミ論指導。差し入れにプリンをいただいたので、紅茶を煎れる。

5限は演習「現代人と社交」。個人差はあるものの、だんだんテキストの読みがしっかりしてきた。それは著者の思考のスタイルがわかってきたり、これまでに読んだところが伏線となっていま読んでいるところの理解につながったり、BBSに書き込まれた他の学生のコメントや教室で小グループで話し合ったりすることが理解の助けになるからである。演習で一冊の本をみんなで時間をかけて読むことの醍醐味はこのあたりにある。

演習を終えて研究室に戻ってきて、少しして、卒業生のユリさん(論系ゼミ3期生)が仕事終わりにやってきた。彼女は5月から早稲田駅の近くの会社に転職し、定時(5時半)に仕事を終えて、まっすぐに研究室にやってきたのである。

新しい職場の話などを聞いてから「五郎八」に食事に行く。スロープから工事現場を見て(見るのは初めてなのだ)、「記念会堂、なくなっちゃったんですね!」と驚いていた。あったものがなくなったんだから、そりゃ驚くよね。

「五郎八」のつまみ(酒の肴)シリーズは卒業生に人気がある。蕎麦屋なのに蕎麦を注文しないスタイルが新鮮らしい。もっとも飲み物は二人ともウーロン茶。

枝豆。

田楽。

薩摩揚げ。

鴨つくね。これはユリさんのリクエスト。

「美味しいです!」

カツ煮。これも彼女のリクエスト。転職を考え始めた昨年の秋から体重が5キロくらい減ったそうだが、食欲はしっかりありそうだから大丈夫でしょう。

お新香。最後はさっぱりと。

食後のコーヒーは「カフェゴト―」で。彼女は、店に入る前は、もうお腹はいっぱいだからケーキはパスと言っていたが、店に入ってショーケースの中のイチジクのタルトを見た途端に前言撤回(笑)。彼女はイチジクが大好きなのだ。

それでもやはり1個は多そうなので、1個を半分にカットしてもらってシェアする。

私もイチジクは好きだ。子供の頃、庭にイチジクの木があり、毎年、熟したイチジクを食べていた。あの美味しさを知ってしまったので、その後、スーパーで売っているまだ熟していない青いイチジクなどはとても食べる気がしない。

店を出る前にお店の方に写真を撮っていただく。 

彼女は転職前も悩んでいたが、転職した今も転職してよかったのかと悩んでいるところがある(体重減はそのためだろう)。社会学者ギデンズによれば、自分がした決定を「本当にこれでよかったのか」と不断に自問することは近代社会(近代人)の特徴とされる「再帰性」の表れであるが、しばらくはそれは括弧に入れて、自分が選択した方向で目の前の仕事に一所懸命取り組んでみることです。

彼女とは地下鉄の駅の前の横断歩道のところで別れた。また、会いましょう。

 10時、帰宅。


5月29日(月) 晴れ

2017-05-30 10:03:48 | Weblog

8時半、起床。

トースト(+ハムエッグ)、サラダ、紅茶の朝食。

目玉焼きをトーストにのせてかじると黄身がトロリとお皿に流れ落ちるが、これに醤油を少し垂らしてパンで拭って食べるのが美味しいのである。

午後、散歩に出る。初夏ですな。

お昼は下丸子の「喜楽亭」で食べようと多摩川線に乗る。

10分ほどで下丸子に着く。

2番ホームの改札口の駅舎に今年もツバメが巣を作った。駅員さんに聞いたら、10日ほど前に卵を産んで、いま抱卵中とのこと。もうすぐかわいい雛たちの顔が見えることだろう。

「喜楽亭」で昼食をとるためにここまで来たのだが、急に気が変わって別の店に入ることになった。ある人物が私より一足先に店の中に入っていくのが見えたからである。『騎士団長殺し』の中に登場する「白いスバル・フォレスターの男」だった。もちろんメタファーだが。

そういうわけで、急遽、「喜楽亭」の向かいにある「吉鮮」という居酒屋でランチを食べることにしたのである。初めて入る店である。

アジフライ定食(750円)を注文。

アジフライは、半分を醤油で、半分をソース(+レモン+辛子)で食べた。世の中には目玉焼きは醤油か、ソースか、塩かという有名な三択問題があるが、アジフライも醤油かソースかという二択問題が有名である。しかし、どれか一辺倒というのは窮屈な話で、私はどれもそれぞれに美味しいと思う。「主として」ということあれば、醤油ということになるだろうが。醤油はオールマイティである。

プラス100円で、コーヒー(ホット・アイス)が飲める。ホットを注文。

店を出ると、ちょうど「喜楽亭」からご主人と「白いスバル・フォレスターの男」が一緒に出てくるところだった。私は顔を合わさないようにそそくさとその場を離れて駅の改札へと向かった。

東急沿線の情報誌「SALUS」最新号が構内のラックに置かれていた。「マンスリー・シュペシャル」の今月のテーマは「雨の日でも屋内で楽しめる沿線プレイスポット」だ。

1番線(蒲田方面行き)のホームの先頭には不思議なオブジェが置かれている。

半分に切断された羊。作品の説明らしきものはどこにも書かれていない。シュールだ。

屋根のない部分のホームで電車を待つ人はいない。

帰宅して『日常生活の探究』(左右社)の訂正箇所を担当のKさんにメールで送る。電子書籍化されるそうなので、その前に訂正すべきところを訂正しなくてはならない。ゼミ生の協力を得てチェックしたらなんと13か所もあった。

夕食はラムチョップ、野菜のソテー、サラダ、具だくさんのスープ、ご飯。

そろそろ5月も終わりだ。一年中で一番さわやかな季節が終わろうとしている。

2時半、就寝。今夜は私が寝る前にナツは外に出す。昨日、夜中に玄関でオシッコをしてしまったからだ。


5月28日(日) 晴れ

2017-05-29 15:37:53 | Weblog

8時、起床。

ハムトースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

9時半に自宅を出て、鶯谷の菩提寺へ。

今日は父の十三回忌と母の三回忌の法要の日(父の十三回忌は来年なのだが、一昨年は母の葬儀、昨年は母の一周忌と毎年法要が続いているので、遠方から来ていただく親戚のことなども考えて、お寺と相談して、今年、一緒に行うことにしたのだ。法要は一年早い分にはとくに問題ではないそうである)。

法要は11時開始。

法要の後の食事はお弁当を手配してそのままお寺で。

お弁当はいつも「人形町今半」からとっている。

1時半ごろに散会。

新潟から来ていただいた従兄のユキオさんは私より一回りほど年長。実家は電気屋さんだったが、東京タワーが建設されている頃、中学を素卒業して蒲田のテレビ学校(近所にある専門学校の前身)に1年間勉強に来て、私の家に居候していた。当時、保育園に通っていた私はよく遊んでもらったものである。映画『ALWAYS 三丁目の夕日』や朝ドラ『ひよっこ』の時代の話である。

ユキオさんは鶯谷駅で奥さん、息子さん、お孫さんと待ち合わせてこれからどちらかへ行かれるらしい。私は奥さんとは何度か電話でお話をしたことがあるが、お会いするのは今日が初めて。声が若いという印象があったが、それもそのはずで、ユキオさんより10歳くらい年下の方である。

妻曰く、「ユキオさんはなかなかダンディな方ね」。ユキオさんの妹のタカヨさん(彼女も就職で上京して結婚するまで私の家にいた)と私は顔がよく似ているのだが、必然的に私とユキオさんも似ているはずである。ユキオさんを見習って私もダンディに年を取りたいものであるが、「酒とたばこは歯がなくても飲める」という彼の口癖は真似できそうもない。

どうぞお元気で。そのうち新潟に遊びに行きますから。

帰宅して、昼寝。やはり法事というのは、とくに施主の場合は、気が張って疲れるものである。

夕食は蕎麦。

ゴボウ、人参、インゲン入りのチキンロールをサイドメニューに。

デザートは妹からもらったレモン風味のお菓子。

昼寝をしたせいで、夜はすぐには眠くはならない。2時、就寝。 


5月27日(土) 晴れ

2017-05-28 23:01:09 | Weblog

 

8時、起床。

トースト、サラダ(炒り卵)、牛乳、紅茶の朝食。

初夏という言葉がぴったりの天気だ。大きなビルの窓ガラスに青い空と白い雲が映っている。

11時20分に蒲田駅で卒業生のナツキさん(論系ゼミ5期生)と待ち合わせ、11時半開店の「まやんち」へ行く。

 キッシュ2人前は予約しておいた。紅茶はリストを見て、私はアッサム(ミルク)、彼女はアールグレー(ストレート)を注文。

キッシュを食べるのは久しぶりだったが、松本の「chiiann」のキッシュを思い出させる味である。正確に言えば、「chiiann」のキッシュが「まやんち」のキッシュと似ているのである。それもそのはずで「まやんち」の客で、お菓子教室の生徒でもあった方が、「chiiann」の奥様なのである。という話をナツキさんにする。

デザートも予約しておいた。フォレノアールだ。一粒一粒種を抜いてコンポートしたアメリカンチェリーがたっぷり使われている。通常は6月のメニューなのだが、今年はチェリーの出荷が早いといういうことで、6月を待たずに今日からメニューに登場したのだ。今日はこれを目当てに来ているお客さんも多そうである。

「ケーキの層が横ではなく、縦に層になっているのは珍しいですね」と彼女が言った。ココアの生地で生クリームとチェリーをロールしているのである。ケーキの上には刻んだチョコレートが木屑(コポー)のようにのせてある。

ブラウスのネックラインが波型になっているのも珍しいですね(笑)。夏の海を連想します。お似合いですよ。フォレノアールと同じく、今日がデビューとのこと。

「まやんち」には1時間半ほど滞在した。それから彼女が池上にはまだ行ったことがないというので(そうでしたか)、蒲田から池上線で2つめの池上へ。

蒲田方面から来ると、この構内踏切を渡って改札口へ。

大きくて古い駅舎である。

駅前から池上通りを横切って、本門寺通りへ。

池上本門寺の総門に到着。

96段ある石段は比経難地坂と呼ばれる。加藤清正が築造寄進したもので、名称の由来は『妙法蓮華経』見宝塔品第十一、此経難持の偈文96字にちなむ。

途中でひと休みしないと登れない・・・ということはない。

登り切りました。下にさきほどの総門が見える。

仁王門。

大堂(祖師堂)。旧大堂は昭和20年の空襲で焼けたが、昭和39年に再建された。 

五重塔。関東に現存する一番古い五重塔である。旧国宝指定の重要文化財。

彼女は鳩が苦手だ。足元に寄って来る鳩はもちろん、頭上の電線に鳩がいるだけで怖いようである。この直後、鳩が一羽飛び立って、彼女が「ギャッ!」と大きな声を上げた。「キャッ!」ではなくて(それなら可愛らしいが)「ギャッ!」である。何か踏んだのかと思った。周囲の人たちも何ごとか起こったのかと振り返った。この後、私は何度か、彼女の「ギャッ!」を聞くことになる。

強い陽射しと鳩を避けて、本門寺公園へ。 

木洩れ日・・・美しい言葉だ。

本堂や五重塔の周りといった開けた場所には鳩が多いが、公園(森)の中には入って来ないようである(山鳩はいるかもしれないが、人前には出てこない)。安心して下さい。

大きな木の下で、木洩れ日を浴びながら撮った3枚のポートレート。

・光が柔らかい。

・木肌と人肌のコントラスがいい。

・木に寄り添うことでポーズが安定する。

(大きな木の下の法則)

近くにバーベキュー広場があり、食事を終えた子供たちが遊んでいる。

「すみません。いま何時ですか?」と時間を聞かれた子どもたちと。

「2時だよ」

山の中の公園なので高低差があって面白い。

写真に奥行きが生まれる。

ベンチでひと休み。

いい光があると、いいポートレートが撮れる。

木洩れ日のスポットライト! 

緑がだんだん濃くなってきている。今日の白いブラウスとのコントラスがいい。

落葉の敷き詰められた場所で。ここだけは秋のようである。

ゴツゴツした岩の多い場所で、やわらなか光と、やわらなか表情。

運動場に下りてくる。

「本日の浮遊」(初級篇)。最初の一枚でピタリと決まった。才能ありです(笑)。

「本日の浮遊」(中級篇)。こちらは少々苦労した。

 習得した技をさっそく公園内で。

本門寺公園の裏手、噴水のある池の前で。

釣り糸を垂れる人たちがわれわれを見ていましたね(笑)。

池の前の子ども広場で。

 さて、公園を出ましょう。 

 めざすは参道の葛餅屋さん。

一番大きな「池田屋」に入る。

小腹も空いていたので、葛餅とおでんのセットを注文。

「池田屋」を出たのは4時を少し回った頃。帰りがけに、大井町で、ちょっと「pottery」に寄って行きましょうということになる。しばらく「pottery」に顔を出していないので(最後に行ったのは3月23日で、その日は「pottery」の開店28周年の日であった。新学期は始まって、授業や会議が終わるのは6時を過ぎることが多く、6時半閉店の「pottery」に寄り道をしずらくなったのである。

私はコーヒー、ナツキさんは紅茶を注文。

マダムが「カップにコーヒーがあるうちにお写真を撮りましょうね」と言ってくれたので、お願いする。

ここのコーヒーカップはやっぱりいい。

マダムが「どうぞ」とチョコレートをサービスして下さった。私が記念日に差し上げた花はまだちゃんと咲いていた。

ちょっとだけのつもりだったが、少々長話になって、6時過ぎまで滞在した。

いつもさわやかで明るい笑顔の彼女だが、就職3年目、この8月で25歳になるわけで、いろいろと苦労もあるようである。卒業後、私とはよく会っている方だが(SGS最短達成記録保持者である)、それでも3、4カ月に1回だから、彼女の人生は点線でしかわからない。次に会うのは夏の終り頃だろうか。そのとき彼女がいる座標はどのあたりになっているだろう。私のような年齢の者とは違い、若い人の人生の変化は大きいが、次回も今日のようにさわなかで明るい笑顔に会いたいものである。

彼女とは大井町駅のホームで別れた。

蒲田に戻ってくる。空はまだ明るさを残している。 

帰宅すると、野良猫のナツが二階の階段のところに寝ていた。ここが涼しいのだろう。私の顔を見ると、「ニャー」と鳴いて、一緒に書斎に入ってきて、膝の上に乗った。そこは涼しくないだろう。

夕食は鶏の唐揚げ。明日の法事のために息子が名古屋から来ているのだ(餃子と鶏の唐揚げが彼の二大好物)。

葱ソースを断るまでもなくかける。

うちは鶏の唐揚げにはレモンではなく、葱ソースと決まっている。

そしてベーコンと茄子の炒め煮、冷奴とオクラ、サラダ、味噌汁、ご飯。

デザートに今日ナツキさんからいただいたお菓子(ひよこ製菓のひよこの形ではないやつ)を食べる。

3時、就寝。


5月26日(金) 曇り

2017-05-27 10:11:09 | Weblog

8時半、起床。

トースト、目玉焼き、サラダ(鶏のササミ)、牛乳、紅茶の朝食。

午後から大学へ。

近所の専門学校のツツジが満開だ。

開放されている庭園を通って駅の方へ。。

この彫刻作品には「プラハの演奏家」というタイトルがついているが、雰囲気は「ニューオーリンズの演奏家」だ。

昼食は「喜多方ラーメン坂内」で。

たいてい葱ラーメンを注文する。店員さんに「3時まで半ランスがサービスで付きますが、お付けしますか?」と聞かれ、普段であれば「けっこうです」と答えるのだが、今日は「はい、お願いします」と答えてしまった。「狐狸丸」でライスを付ける癖がついてしまったようだ。

ここのラーメンはチャーシューの枚数が多い。これで普通で、チャーシューメンを頼もうものなら全面がチョーシューで覆われ、麺が見えなくなる。

半ライスには、「狐狸丸」でしているように、スープをかけてリゾット風にして食べた。

やっぱりラーメンのスープは澄んでいるものがいい。

5限・6限はゼミ。

5限は3年生・4年生合同ゼミ。テキスト読んで来てのディスカッション。

休み時間のスイーツは4年生のM君が用意してくれた。

今月が誕生日の3年生のMさんにバースデーケーキのプレゼント。

Mさん、嬉しそうである。

6限は学年に分かれてのゼミ。私は3年生の方に出る。テキストを読んで来てのディスカッション。コメンテーターはMさんとYさん(写真を撮り忘れた

今日はプレミアムフライデー。残業(延長)はせず、7時45分ピッタリで終わる。

研究室で雑用を片付けて、8時半に大学を出る。

文キャンから一番近い「ごんべえ」で夕食。定番のカツ丼(ご飯少な目)セット。

場所柄が、学生が集団で入って来ることが多く、食べ始めたときは空いていたが、途中から瞬時にして満席になる。

10時、帰宅。

今夜もナツが窓から書斎に入ってきた。

 

窓際に積んである本を片付けないとならないな。

今夜は夜更かしはほどほどに、1時半、就寝。