フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

9月29日(火) 晴れ

2015-09-30 00:40:37 | Weblog

7時、起床。

トースト、ソーセージ、サラダ(トマト、コーン、ベビーリーフ)、紅茶の朝食。

昼前、自転車に乗って、池上の「蓮月庵」に行ってみる。「カフェ蓮月」としてリニューアル・オープンしていた(9月20日からプレオープン。正式オープンは10月24日)。

暖簾には「カフェ蓮月」のロゴマークが。

カフェご飯(蓮月ランチ)が食べられるのか。

入口を入って左側はカウンター席になっている。今日はこれからTVの取材があるようで、スタッフの方たちが待機していた。

一人で来て、本を読んだり、日記を書いたりするにはよさそうな席だ。

入って右手には4人掛けのテーブル席。

その奥には2人用の小上がりがある。

店中央は大小のテーブル席が点在する。

一番奥はソファーになっている(その右手にもテーブル席がある)。

ソファー席からは庭が見える。

2階に上がってみる。

「蓮月庵」のご一家の写真だろうか。あるいはご主人夫妻の若いころと最近の姿か・・・。

2階は「蕎麦屋の二階」の面影を残す畳席になっている。12畳の和室が3つ、襖が外されて、広い空間になっている。

しかし、折り畳みのテーブルは3台だけ。ゆとりの空間だ(今後、客が増えれば、テーブルも増えるのだろう)。

蓮月ランチとコーヒーとデザートを注文する。ランチは一日15食なので、どうしても食べたい人は予約してから来ること(今日は残り3食だった)。

ジャガイモと野菜のコロッケ。

手前の里芋のようみ見えるものは鶏肉のハム。そこから右回りに、ゴボウ、ニンジン、茄子(味噌和え)、サラダ。

見た目に美しく、優しい味。

コーヒーはマイルドな味わい。

本日のデザートは抹茶のプリン。これが美味しかった。

スタッフさんと話をした。モーニングも、夜カフェ(お酒も出す)もやる予定なのだが、スタッフがまだ不足なのだそうだ。正式オープンまで残り一ヶ月を切った。頑張って下さい。

二階の窓の下には「甘味あらい」(閉店して4年になる)が見える。

店構えはそのままだ(ご主人の実家の一階が店舗になっていた)。

暖簾が店内に取り込んだままになっている。まるで時間が止まっているようだ。

「甘味あらい」が閉店し、「蓮月庵」も閉店し、もうこの場所に来ることはないと思っていただけに、「カフェ蓮月」の誕生は飛び切りのグッドニュースだった。これから池上散歩の拠点になるだろう。カフェの地理的カテゴリーでいえば、「隣町カフェ」である。

帰りに「あるす」の前を通ったら、「営業中」の札が出ていたので、立ち寄る。この夏は何度か来たのだが、「営業中」の札が出ていなくて、暑いからお休みにしているのか、体調でも悪くされたのか、心配をしていたが、前者であったようだ。

一方、「あるす」のご夫妻も私が姿を見せないので、母を亡くして気落ちしているのではないかと心配してくれていたそうだ。お互い元気なことを確認して安堵する。

いつものようにモカを注文。

コーヒーを飲み終える頃に、いつものように、紅茶とお菓子がサービスで出てくる。

帰る私を見送りに出て下さったお二人。

「お母様のご仏前にお供え下さい」といただいた柿。 

夕方、床屋に行く。

夕食は鶏肉の野菜炒め。

昨日行われた一文の社会学専修の卒業生の狩野さやかさん主催のワークショップ[IDOBATA」のレポートがネットに上げられている。

「女の人生障害物だらけ?」のレポートは→こちら


9月28日(月) 晴れ

2015-09-29 10:29:04 | Weblog

7時、起床。

トースト、サラダ(炒り卵、トマト、レタス)、紅茶の朝食。

トーストには松本で購入したプラムとオレンジのコンフィチュール(ジャム)をたっぷりと。

ラジオから乃木坂46の新曲が流れてくる。いい曲だな。

今日と明日、自宅のベランダの防水工事(メンテナンス)の業者が入る。

使用する薬剤の臭いがきつい。昼食は私と妻、入れ替わりで「phono kafe」に食べに行く。

まず私が出かける。おにぎりセットに惣菜三品。(デジカメを忘れたのでケータイのカメラで撮る)

ベジミートと野菜のあんかけ(奥)、ごぼうのフリット(手前)。

赤カブとインゲンのナントカ(忘れました)。

久しぶりでカフェ仲間のYさんが入っていらした。5月に月島の方へ引っ越されて以来である。ヘアスタイルが一変されたので驚いた。ショートにしただけでなく、髪を染めるのを止めたそうである。8月にお父様を亡くされて、気持ちを切り替えたかったそうだ。「とてもお似合いですね」と私と大原さんが口をそろえて言った。加えて、今日のお洋服はピーパーパンのようでとてもキュートです。

私も6月に母を亡くしましたという話をするとびっくりされていた。Yさんのお父様は92歳だったそうで、もし9年前に亡くなった私の父がまだ生きていれば同い年である。

秋はただでさえセンチメンタルになる季節であるが、今年の秋はYさんにとっては格別にセンチメンタルな季節だ。月島はYさんが生まれ育った土地である。Yさんはこれから親しみのある街で人生の新しいステージを生きていくことになる。どうぞお元気で。

帰宅して、妻とバトンタッチ。妻も「phono kafe」に食事に行った。

帰ってきた妻から聞いた話だが、蒲田カフェめぐりの達人であるヨーコさんが来て、閉店した池上の蕎麦屋「蓮月」がカフェとしてリニューアルされるようですと話していたそうだ。確かめなくては。ネットにありました→こちら

夜もまだ室内に薬品臭が残っているので、夕食は外で食べることにした。

満月が出ている。

 

スーパームーンの引力に誘われたのだろうか、駅の周りはいつもより人が多いように感じた。

私が先に出て、本屋で田辺聖子『孤独な夜のココア』(新潮文庫)を立ち読みして、妻が後から合流し、「Zoot」にラーメンを食べに行く。蒲田にはたくさんのラーメン屋があるが、妻はこの店のラーメン(つけ麺)がお気に入りなのである。

塩ラーメン(煮卵、チャーシュー増量)を注文。

帰って来るころには室内の薬品臭は大分抜けていた。玄関先に積まれた産廃の袋の脇に野良猫のなつがちょこんと座っていた。不自由をかけるが、水曜日にはもっていってくれるから我慢してね。


9月27日(日) 晴れ

2015-09-28 09:24:19 | Weblog

7時、起床。

朝食はとらず、9時に家を出て、大学へ。

10時から大学院(修士課程)の入試(面接)。その後、短い休憩を鋏ながら、2時まで会議が続く。

腹ペコである。どこで昼食を食べようかと歩いていると、「すず金」がまだやっているではないか。最近は開店前から長い行列ができ、1時過ぎには暖簾を引っ込めてしまうことが多く、しばらくこの店の鰻重を食べることができずにいた。

店に入るとカウンター席で同僚のK先生がビールを飲まれていたので、並んで座る。彼も私と同じ理由で久しぶりの「すず金」の鰻重らしく興奮気味であった。

「最近はこの店の鰻重が食べられなくて困ります」とわれわれが嘆息してみせたせいでもないだろうが、サービスで出てきた鰻の肝の佃煮。初めて食べたが、これは白いご飯がほしくなる味である。お茶漬けにしてもいいかな。K先生はビールをもう一本注文した。

久しぶりの鰻重。普通は大が先になくなるのだが、今日は女性客や老人客が多かったのだろうか、小が先になくなり、大が残っていた。これも幸運であった(さすがに肝焼きは残っていなかった)。

最初から山椒をかけることはせず、半分をタレの味だけで食べ、残りの半分を山椒をかけて食べた。どちらも美味しい。ごしそうさまでした。

食後のコーヒーは「カフェゴト―」で。

K先生が後から入ってきて、マスターや私やたまたま店に来ていた同僚のF先生に栗を配り始めた。どこかで大量に購入されたか、もらわれたようである。「栗あげ(繰り上げ)当選」とか駄洒落をいいながら配られていた。

3時に卒業生のF君が「カフェゴト―」にやってくる(待ち合わせていたのだ)。結婚式の案内状を受け取る。郵送で構わないのに律儀な男である。

結婚式を2か月後に控えて、いま、彼女と新居探しをしているところとのこと。希望の間取りを聞いたところ(不動産屋の主人か)、2DKで、個室の一つは彼女専用の部屋になるらしい。もう一つの個室は寝室であろうから、「君は個室はいらないの?」と聞いたら、「はい、とくに」と答えた。住居空間の配分にすでにして夫婦関係の力学が表現されていますな(笑)。

帰宅の途中、東京ステーションギャラリーで開催中の展覧会「月映」を観る。

100年前、田中恭吉・藤森静雄・恩地孝四郎の3人の画学生が木版画と詩の雑誌『月映(つくはえ)』を刊行した。「珠玉の小品」という言葉がふさわしい雑誌だった。

展覧会を観終わった後、ショップでカタログと、3人の木版画作品が印刷されたポストカードを3枚購入。

左から、田中恭吉「曇り日の負傷」、藤森静雄「自然と人生」、恩地孝四郎「望と怖」。持ち味は三者三様だが、いずれもモダンな作品である。

昨年の秋から、宇都宮美術館、和歌山県立近代美術館、愛知美術館と巡回して、ここが最後の展覧会となる。11月3日まで。

蒲田駅を降りると、西の空の小さな雲の断片たちが輝いていた。「月映」の後の「夕映」だ。

夕食は野菜の天ぷらとうどん。

デザートは葡萄。

日曜の夜、束の間の週末感に浸る。


9月26日(土) 曇り

2015-09-27 08:44:38 | Weblog

7時、起床。

パン、おでん、サラダ(トマト、レタス)の朝食。おでんは昨夜、妻が自分用に作って残ったもの。朝からおでんは珍しくないが、パンとおでんの組み合わせはめずらしい。

10時半に家を出て、大学へ。

行く先は研究室ではなく、大隈庭園に隣接したリーガロイヤルホテルである。

今日は早稲田大学社会学同窓会での講演を依頼されている。

12時から1時間の講演「さらなる個人化の時代のライフスタイル」。聞き手は全員私より年長の方々で、普段学生を相手に講義をしているときとは雰囲気がまるで違うが、以前、放送大学の教員をしていたときは自分より年上の学生を相手に講義をしていたので、まったく初めて経験する雰囲気というわけではない。ただし、今回は、たんに年長というだけではなく、社会学者の方々が何人か混じっているのが特殊な状況である。

講演の後は懇親会。

講演では質疑応答の時間がとれなかったので、懇親会の中で、たくさんの方々から感想や質問をいただいた。

最後は当然のことのように早稲田大学校歌で〆る。

懇親会は3時過ぎにお開きとなり、戸山キャンパスに戻る。

研究室で卒業生のTさん(論系ゼミ3期生、2013年卒)と会う。

お土産にいただいた薩摩芋の甘納豆のようなお菓子。自然な甘みで美味しい。

会う前にメールで「一つ報告があります」と知らされていたので、なんだろうと思っていたが、「報告」の内容は、半分予想していた通りで、半分はまったく予想していなかったことだった。

Tさんの表情が和らいでいる。それはとてもよいことだ。

夕食にはまだ早い時間だったので、「SKIPA」(神楽坂)まで歩くことにした。

神楽坂駅前の「lakagu」。Tさんはまだ入ったことがないというので、ちょっと覗いてみる。

古民家風のギャラリーの前で。

夕暮れの早くなった神楽坂。

「SKIPA」に到着。地下鉄の一駅分を歩いて喉が渇いた。梅ソーダ(Tさんは梅ジュース)を一気に飲み干す。

私は定食、Tさんはチキンカレー(いつもこれをだ)を注文する。

食後も飲み物注文しておしゃべりを続けた。

卒業して3年目、紆余曲折を経て、Tさんはいま安定した居場所を得たようである。よかったね。

Tさんのポートレートを撮る私の真似をするTさん。

のんちゃんが屋久島で拾ってきた貝殻をTさんにプレゼントしてくれた。すでに閉店(8時)近い時間で、客はわれわれだけになっていたので、宙太さんやのんちゃんが厨房からフロアーに出てきて、われわれとおしゃべりをした。Tさんにはとても楽しい時間であったようだ。

 

さて、そろそろ失礼しよう。

昼間は少し蒸し暑かったが、夜はちょうどよい気候になった。

地下鉄に乗り、Tさんは飯田橋で降りた。また、会いましょう。


9月25日(金) 雨

2015-09-26 08:33:11 | Weblog

8時、起床。

朝から小雨が降っている。シルバーウィークの期間はずっと晴天が続いたが、それが終了すると同時に、秋雨が戻ってきた。今日は終日雨らしい。

ハムトースト、紅茶の朝食。

昼過ぎに家を出る。

昼食を「グッディ―」でとる。ランチセットのチキンライス。チキンライスを外で食べるのは久しぶり。

ライスにケチャップがまんべんなくコーティングされた綺麗なチキンライスである。

食後にコーヒー。

「まやんち」で紅茶とモンブラン。店主のまゆみさんにモンブランは9月いっぱいですよねと確認すると、要望が多いので来月もメニューに出すことにしたそうだ。「お客様にモンブラン星人は多いんです(笑)」とまゆみさん。この「〇〇星人」(「〇〇大好き」の意味)という言い方はいつごろからあるのだろうか。私の記憶では、一番最初の「〇〇星人」は「オッパイ星人」ではなかったろうか。

大学に到着。33号館の入り口に置かれている「傘のしずく落とし」を使ってみる。シンプルな装置だが、びっくりするほど簡単に傘のしずくが落ちた。これがあれば傘袋などは不要だろう。

5限・6限はゼミ。

今日はオープンゼミで2年生が10名ほど見学に来た。論系の2年生にとって、秋はゼミ選びの季節である。3年次、4年次と2年間継続するゼミは大学生活におけるベースキャンプのようなものだから、どのゼミに入るか(あるいはゼミには入らずに卒業研究を選択するか)は大きな関心事である。その決定をこの時期に行うのである。現代人間論系では今週と来週をオープンゼミの期間として、2年生が自由にゼミ見学に来れるようにしている。私のゼミの場合は事前に(前日までに)メールで見学の申し込みをしてもらうことになっているが、それはゼミの休み時間(5限と6限の間)にエネルギー補給のために食べるスイーツを見学者にもおすそ分けしたいので、人数を把握しておく必要があるからである。

今日のスイーツは3年生のSさんが用意してくれた「鳩サブレー」。グッジョブである。

ふだんなら時間通りに終わることのまずないゼミだが、今日は見学者もいるので、時間通り7時45分に終わる。鳩サブレ―が1つ残ったので、私がもらうことにする。学生たちが出て行ったあとの教室で鳩サブレーと私だけが残った。

見学者からの質問で、「先生のゼミは倍率が高そうですよね」と聞かれた。ゼミには定員というものがある(私のゼミの場合は一学年「15名程度」である)。なので希望すれば自動的に入れるというわけではない。しかし倍率はそれほど高くはない。事実、去年は(いまの3年生の場合)、希望者は16名だったので、全員を受け入れた。一昨年は(いまの4年生の場合)、希望者は24名だったので、全員受け入れというわけにはいかなかったが、19名を受け入れた。選考の基準になるのは2年生の春学期までの成績だが、単純にそれだけで決めるわけではなくて、ゼミ志望理由書や面接でのやりとりも参考にする。志望は第一次集計結果の発表のあとに一度変更することが可能なので、とりあえずは倍率云々のことは考えずに、一番行きたいと思っているゼミに志望を出してみることである。

夕食は「奈津」で。

肉野菜炒め定食+餃子。

10時半、帰宅。

通常であれば「やれやれ」と週末気分に浸るところであるが、先週末がそうであったように、今週も土日に仕事が入っている。週末気分は日曜の夜までお預けである。