フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

6月29日(木) 曇り時々晴れ

2017-06-30 12:36:27 | Weblog

8時半、起床。

トースト、ハム&エッグ、、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

ハム&エッグやベーコン&エッグというときのエッグは目玉焼きのことなのだろうか。漠然とそう思っているが、炒り卵やゆで卵のときもそういうのだろうか。

お昼に家を出て、大学へ。

3限は大学院の演習。

演習を終えてからの昼食はおにぎり2個。今日はゼミ論個別指導が2件あり、そのときにスイーツを食べる可能性大なので、おにぎりは2個にしておく。

3時からN君のゼミ論指導。マドレーヌを差し入れていただいたので、紅茶を淹れる。

5限は講義「日常生活の社会学」。

研究室に戻って、Uさんのゼミ論指導。ロールケーキを差し入れていただいたので、紅茶を淹れる。

8時頃、大学を出る。

「あゆみブックス」の店先にアウトレット本(50%オフ)が出ていて、その中から『東宝青春映画のきらめき』(キネマ旬報社)を購入。2400円→1200円。50%オフでなかったら購入したかどうかはわからないが、「内藤洋子と酒井和歌子の時代」という帯の文句に惹かれた。

「1966年から73年にかけて、東宝の青春映画には確かに新しい波が起きていた。そして、それは二人の新人スターに集約されると言っても、決して過言ではないだろう。その二人とは、内藤洋子と酒井和歌子。」(7頁)

その時代は私にとって中学・高校時代に相当する。たしかに当時の思春期の男子は内藤洋子派と酒井和歌子派に二分されていたように思う。不思議なことに「両方とも好みのタイプ」という者はいかなったように思う。そして私は酒井和歌子派であった。中学の親友は内藤洋子派であった。われわれは北杜夫の「どくとるマンボウシリーズ」の愛読者であったが、この点に関しては決して相容れることがなかった。その後、彼は慶応高校から慶応大学へと進んで行ったが、これも内藤洋子派らしい進路であったと言わざるをえない。

夕食はメロの西京焼き、コンニャクの白和え、サラダ、かやくご飯(鶏肉とごぼう)、ワカメの味噌汁。

デザートはさくらんぼ。

9月9日(土)、10日(日)に京都大学で日本家族社会学会大会があるのだが、京都のホテルを検索し、予約する(8日と9日)。やっぱり京都のホテルは高い。


6月28日(水) 雨のち曇り

2017-06-29 11:51:55 | Weblog

8時半、起床。

トースト、ベーコン&エッグ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

今日は夕方から大学で会議があるのだが、その前に寄って行くところがある。六本木の新国立美術館だ。

いま、ジャコメッティ展をやっているが、お目当てはそれではない。

毎年、この時期に開催される「同人書作展」(6月28日~7月9日)。今日が初日だ。

ここ5、6年、毎回観に来ている。卒業生で句会仲間でもある竹内愉咲さんが出品されているからだ。

すでに彼女は会場に来ている。

これが今回の彼女の作品。彼女自身の俳句がたくさん書かれている。上の列から春の句、夏の句、秋の句、冬・新年の句という配列になっている。 

各列に一句ずつ、少し目立つ筆法(最初の一字に滲みを強調)で描かれた句がある。とくに気に入っている句だろう。

 猫背して裏切りに舞う春ショール

句会に出された句なので私の感想がブログに残っている。「「裏切り」という言葉の強烈さも手伝って、映像的に鮮やかな句である。実際は、家から外に出たら思ったより寒かったということで、「予想が外れた」ということなのだが、それを「裏切り」という大袈裟な(滑稽でもある)言葉を使ったところが妙味である。」(2016年3月13日のブログより) 

灼岩(やけいわ)に想像の目玉焼きを焼け

句会で私はこの句に「天」を付けた。「これを天とすることに迷いはなかった。「灼岩」という夏の(それも猛暑日を連想させる)季語。「想像の目玉焼き」というシュールで滑稽味のある言葉。「焼け」というきっぱりとした命令形。3つの部分が寸分の狂いもなく連結して見事に一つの作品を構成している。」(2016年7月24日のブログより)

月が煙草百本吹かせば夜の雨

彼女が句会に参加するようになって間もない頃の作品である。「月が煙草を吹かせている図というのがファンタジックである。私の感覚ではこの句は満月ではなく三日月である(したがって横顔である)。煙草が一本ではなく百本というところがコミカルである。モクモクと煙のような雲が湧いてい来る様子がわかる。ただし、「夜の雨」の「夜」は余計だろう。「月」が出ているのだから「夜」は言わずもがなである。ちなみに彼女は煙草を吸わないが、最近、いたずらでちょっと吸ってみましたとのこと。」(2014年10月19日のブログより)

我が絆(ほだ)し横一列に祝箸

この句はそのときの句会での特選句だった。「「絆(ほだ)し」という言葉の意味がポイント。たんに人と人とのつながりのことではない。絆(きずな)は正の意味だが、「絆し」は「人の心や行動の自由を縛るもの。自由を妨げるもの」という負の意味を帯びている。それを卓上に並べられた祝箸という目出度い事物に付与することで、たんなる新年句の域を越えて、人の世に生きることの生きにくさを詠んだ人間探究の句になっている。こういう句を恵美子さんが作ったことに正直驚いた。日頃の精進(毎日、俳句を作っているようである)の成果だろう、恵美子さんの句は予想以上の高みに向かっているようである。」(2016年1月17日のブログより)

左下隅に「恵美子の句 愉咲かく」と署名されている。「恵美子」は俳号、「愉咲(ゆしょう」は書家としての雅号。 

作品(書)の出来に本人はまだ満足していないようで、私の横で作品を眺めながら、なにやらブツブツ言っていた。

あくなき向上心のある方である。ますます精進して下さい。書だけでなく、俳句の方もね。 

ちなみにこれが今回の最高賞(会長賞)を受賞した作品。

 

たまたま作品の前を会長が通りかかった。

会場を出て、食事に行く。

その前に喫煙所で一服(彼女だけ)。「月が煙草百本吹かせば夜の雨 の頃はまだ煙草は吸っていなかったのであるが、彼女は昔の彼女ならずである。

ランチタイムを過ぎていて、中休みに入っている店が多かったが、空いている店を見つけた。

ビルの地下に潜って行く。

 

ちょっと変わった雰囲気の店である。

たしかに「まったり」した雰囲気である。客はわれわれしかいない。

私はウィンナーと玉子焼き、彼女は鶏の唐揚げを注文。

料理が運ばれてくるまで少々時間がかかる。

「深夜食堂」に赤いウィンナーの回があったのを思い出す。ヤクザ(松重豊)の好物なのだ。玉子焼きはプレインオムレツのような感じ。

彼女が注文した鶏の唐揚げもケレンミのない味わいである。そしてご飯が美味しい。二人とも満足。

私はこれから大学で会議、彼女は飯田橋で仕事(書の個人教授)である。美術館の敷地を通って、大江戸線の乃木坂駅へ向かう。 


 では、日曜日、今度は句会で会いましょう。

4時半から現代人間論系の会議。15分ほど遅刻する。(料理が出てくるのが遅かったせいです)

7時に大学を出る。

夕食はポークソテー。

付け合せはズッキーニとエリンギとパプリカのソテー。

デザートのスイカは当たりである。甘くてジューシー。

2時、就寝。 


6月27日(火) 曇り

2017-06-28 03:26:28 | Weblog

8時半、起床。

トースト、厚切りハム&エッグ、サラダ(鶏ササミ)、紅茶の朝食。

全国紙(読売新聞)朝刊の一面に、しかもこんなに大きく、将棋関連の記事が載ったことがかつてあっただろうか?

神谷八段(これまでの連勝記録保持者)のコメントがいい。

「凡人がほぼ運だけで作った記録を天才が実力で抜いたというのは、将棋界にとってとてもいいことだと思う。」

神谷八段(連勝記録を作ったのは五段のとき)は角刈りで強面で、「棋士」というよりも「将棋指し」という感じの男だった。運があったのは間違いないだろが、気合で運を呼び寄せていたように思う。

棋譜を載せることができたのは竜王戦が読売新聞の主催であるからだ。

棋譜を盤上に再現してみた。先手の藤井四段が1五角と二枚目の角を打った局面。この角が攻防にすこぶるよく利いていて、後手は飛車と銀と歩では速い攻めはなく、とりあえず3三角成ー同銀ー4一金の詰みを防がなくてはならないわけだが、以後、防戦一方に追い込まれて敗れた。

なんとも鋭く強い将棋だ。

 

昼食は「マーボ屋」に食べに行く。

夏季メニューの冷やし担担麺を注文する。

まずもって見た目が爽やかで美しい。

スープを一口飲んでびっくりした。美味しい!スープは冷やす中華のタレと胡麻ペーストと豆乳が使われている。この豆乳が美しさと美味しさにダブルで貢献している。

スープが残ったので、ご飯を少しもらって(サービス)スープをかけて食べた。(デザートは固辞した。このスープの味を口中から消したくなかった)

午後から大学へ。

3限の院生の研究指導は3名中2名(本日の報告予定者を含む)が体調不良で欠席したのでお休みとした。

5限は演習「現代人と社交」。祝祭的(社交的)な政治の舞台であった都市の魅力の低下ということがテキストに書かれていたが、確かに「東京」を例にすれば、1950年代、60年代と盛んに作られていた「東京」がタイトルや歌詞に入った歌謡曲が70年代に入って激減したという話を学生にした。代わりに台頭してきたのが地方の都市の名前がタイトルや歌詞に入った歌謡曲で、たとえば有名なところでいうと、「函館の女(ひと)」「そして神戸」「長崎は今日も雨だった」などだと言ったら、学生がポカンとしている。みんなこれらの曲を知らないのだ。タイトルは知らなくても曲は知っているだろうとちょっと口遊んでみたが、失笑されてしまった。やれやれ。昭和は遠くなりにけりだ。

授業を終えて研究室にもどってから少しして、卒業生のユミさん(論系ゼミ1期生)が仕事終わりに研究室にやってきた。国際部の職員になって2カ月半ほどが経った。職場にも馴れ、元気でやっているようである。 前回(先月)は昼休みにランチをご一緒したが、時間が短くて話し足りなかったので、今回は仕事終わりにということになったのである。

「五郎八」に食事に行く。スロープのところで、「この木は・・・」と彼女が言った。メタセコイヤですよ。昔からスロープの横に並んでいたけれど、新学制会館の工事の邪魔になる(落葉がコンクリートに混じると困る)という理由で枝を全部切られてしまったのである。たぶんもう元のような見事な枝ぶりは戻らないでしょう。

「五郎八」ではつまみを何品か食べてから蕎麦で〆た。

枝豆。 

田楽。

薩摩揚げ。

鴨つくね。

卵焼き。

せいろを一枚。

テレビドラマや映画の話をした。

彼女の理想の男性は、『オレンジデイズ』の櫂くん(妻夫木聡)と『いつかこの恋を思い出して、きっと泣いてしまう』の練くん(高良健吾)の二人である。彼女が生きている現実世界にはなかなかいないタイプの男性である。

最近観た映画でよかったのは『人生フルーツ』。自身が設計を担当したニュータウンの一角で暮らす90歳の建築家とその87歳の妻のドキュメンタリー。観終わってしばらく言葉が出なかったそうである。映画を一緒に観た人が彼女が何かを言うまでずっと何も言わずにいてくれたのが嬉しかったそうだ。ちなみに一番泣いた(嗚咽するほど)映画は『カールじいさんの空飛ぶ家』とのこと。「人生の幸せとは何か」を教えてくれる老人や老夫婦ものがツボのようである。

 

デザートとお茶は「カフェゴト―」で。

ぶどうのタルト(今シーズン初めて)を1つ注文し、半分にしてもらう。デザートにはこれくらいがちょうどいい。

「カフェゴト―」を出たのは8時半。仕事終わりに研究室を訪ねてくれる卒業生とは、「五郎八」→「カフェゴト―」のコースで閉店の9時50分までいることが多いのだが、ユミさんは自宅までの道のりが少々遠く、かつ朝が早いので、10時が自主的な門限らしい。未成年か(笑)。

大手町方面の東西線で一緒に帰り、彼女は九段下で降りた。おやすみなさい。

9時半、帰宅。健全だ。

3時半、就寝。不健全だ。


6月26日(月) 晴れ

2017-06-27 12:26:09 | Weblog

9時、起床。

サラダのみの朝食。

朝食をサラダだけで済ませたのは、昼食をしっかり食べようと思ったからである。今日は世間一般のランチタイム(12:00~)に食事に出る。

昨日同様、跨線橋を越えて東口方面へ。

御成り橋通り商店街にある公園。都議選が公示されている。

前から一度入ってみたかった店「登亭」。「のぼりてい」と読む。

年配のご夫婦がやっているお店。

壁一面を埋めるメニュー。いいかんじです。

肉野菜炒め定食を注文。街中華の定食では、肉野菜炒め定食とニラレバ炒め定食がツートップである(というのが私の持論)。これが美味しい店ならば間違いない。

量が多い。肉もたっぷり入っている。味付けは私には少し上品な感じがしたが、胡椒を二、三回パッパと振ったらちょうどいい感じになった。

帰りは袴線橋よりも大森寄りにある踏切を渡る。「メリーチョコレート」の本社が見える。バレンタインデーに女性が男性にチョコレートを贈る習慣はこの会社のアイデアだ。

食後のコーヒーを「あるす」に飲みに行く。「営業中」の札は出ていないが、ドアがちょっと空いているのが、マスターご夫妻が店内にいるサインである。 

いつものようにモカを注文。

「お昼はもう食べられたのですか?」とマダムが尋ねる。二度、尋ねられた。たぶん「まだです」と答えたらチーズトーストが供されたことだろう。ちょうとご夫妻のランチタイムだったのだ。「デザートに」とバナナをいただく。

前回の訪問から一週間。このくらいがちょうどいい。数週間空くと「先生、学校の方が忙しいのねと話していたんです」と言われてしまう。馴染みの店にはそれぞれ適切な時間的距離(間隔)というものがあるのだ。

「あるす」のそばの花屋で仏花を買って帰る。店主さんに「水は切り口のところだけ浸ける程度でいいんです」とアドバイスされる。

夕方、「sphono kafe」に顔を出す。ヤクザが自分の縄張り回るみたいな感じだ。

葡萄ジュースのフロートを注文。

常連客のKさんが仕事終わりにやってきた。満席だったので、相席を勧める。

彼女、梅ジュースを注文したからびっくりした。「えって、もう店に出ているの?」と大原さんに聞いたら、「正式には来週からなんです。いまはプレオープン期間」と笑顔で答えた。「そうならそうと教えてよ~」と嘆いてみせる。

葡萄ジュースのフロートを飲んだ直後だったが、我慢できずに梅サイダーをハーフサイズで注文する(注:これはわがままな注文で、ハーフサイズはメニューにはありません)。常連客のTさんの実家のお庭で獲れた南高梅をつかったもので、やわらかな甘さがある。これとは別に業者から仕入れた青梅を使ったものももうすぐ飲めるようになるそうだ。そちらはすっきりした甘さが持ち味だ。

妻からケータイに電話が入る。「何時ごろお帰りになるの?」というお電話ですかとKさんに聞かれたので、「いいえ、そういうソフトなものではありません。いまから魚を焼き始めるからさっさと帰ってこいという通達です」と答える。

夕食は鮎の塩焼き、茹で空豆、サラダ、味噌汁、ご飯。

そしてとろろ汁。

今年初の鮎である。それも二尾だ。蓼酢で食べる。

デザートはスイカ。これも今年初である。

今日は午前中からテレビのニュースで藤井四段の対局のことが話題になっている。今日の対増田四段戦に勝てば30年間破られなかった連勝記録28を塗り替えるのだ。事件といってもよい出来事だが、私のような将棋ファンならまだしも、将棋を知らない(指さない)一般の人たちを巻き込んでのフィーバーぶりには驚く。

21時半頃、増田四段が投了し、29連勝(新記録)を達成した。増田四段は19歳。10代の棋士は藤井と増田の二人しかいない。昨年度の新人王戦の優勝者で競馬に喩えればダービー馬である。並の四段ではない。藤井が登場しなければ若手の一番のホープである。それを藤井は寄せ付けなかった。

連勝記録をどこまで伸ばすかということもさりながら、竜王戦本線トーナメントをどこまで勝ち上がれるかが注目される。名人になるには最短でも5年かかる。順位戦と呼ばれる5つのリーグを毎年1クラスずつ勝ち上がっていかなくてはならないからだ。しかし、竜王戦はトーナメント方式なので、新人であっても、予選の最底辺から勝ち上がっていけば(もちろん連戦連勝でなくてはならない)、その年度の内に竜王位に手が届くのだ。次回の藤井の対局は7月2日。竜王戦本戦トーナメント2回戦で、相手は佐々木勇気五段である。

藤井フィーバーの陰に隠れるように、将棋の大内九段が亡くなった。75歳だった。穴熊囲いを穴熊戦法に格上げした人だった。江戸っ子で、その切れのいい解説は好きだった。1975年、第34期名人戦で、王者中原を相手にフルセットの大接戦を演じた(3-4 一持将棋で敗れる)姿が忘れられない。合掌

2時半、就寝。


6月25日(日) 雨のち晴れ

2017-06-26 10:08:04 | Weblog

9時、起床。

玄関先のオリーブの木に実がいくつかついている。

昨日のブログの記事を書いていたら、昼近くになってしまった。ブランチを外に食べに行こうと思うと妻に言ったら、「あのシフォンケーキの店に行きたい」と妻が言った。「スリック」のことだ。土日限定のパンケーキブランチだね。うん、行こう。

新しくなった跨線橋を渡って行く。

跨線橋の上から蒲田駅方面を望む。

大森方面を望む。

蒲田小学校の裏手の道を通って御成り橋通りへ。

この町工場はまだ稼働しているのだろうか。

「スリック」は店内にテーブルが二つしかないので、満席で入れない可能性がある。入れてもパンケーキブランチは限定20食なので食べられない可能性がある。大丈夫かな・・・。

幸い入ることができ、パンケーキブランチも注文できた。(私たちの後にやってきた二人客もパンケーキブランチを注文し、それでオーダーストップになった)。

マダムは北欧好きな方である。ストックホルムという街が出来て700年を祝うポスターが張ってある。1953年のポスターだから、ストックホルムが出来たのは1253年ということになる。(後から調べたら、フォルクンガ王朝初代国王ビルイェル・ヤールがメーレン湖にある小島に築いた砦に始まるとされる。島を囲むように丸太の柵が巡らされていたので「丸太の小島」(スウェーデン語で「ストックホルム」)と呼ばれるようになったそうだ)。

いつもはマダムお一人でやっているが、今日は、アルバイトの方だろうか、それとも娘さんだろうか、カウンターの中にもう一人いらっしゃる。パンケーキプレートで商売繁盛のようである。

私はジャケットを着て来たが、妻はTシャツで来た。入口のドアは開け放たれ、冷房は入れていない。私はジャケットを脱いだ。夏でもジャケットを手放せないのは、冷房が苦手だからである。

野菜スープ。

パンケーキプレート。

ふっくらしたパンケーキが2枚、しっかりした食感の腸詰、ベーコン、サラダ。

食後にミルクティー。本当は食事をしながら飲みたかったが、注文のときに言えば、そうしてもらえるだろう。

どうしようか迷ったが(食べすぎかもしれない桃とカルピスのシフォンケーキを一皿注文して、シェアして食べた。美味しかった。

このシフォンケーキは6月限定なので来月は食べられない。「もう6月が終わってしまいますね。すぐ次のシフォンケーキを考えなくちゃならなくなるので大変です」とマダム。月替わりのシフォンケーキは全部オリジナルらしい。

ごちそうさまでした。家を出るときに電話をして、空席があるかどうかを確認し、あったらキープしておいてもらうことはできますかと尋ねたら、「はい、できますよ」とのことだった。それはありがたい。また来ますね。

夕方、散歩に出る。

区の将棋大会のポスターが町内にの掲示板に張ってあった。Aクラス(3段程度以上)に出てみようかしらと思ったが、7月2日(日)は句会と重なっていた。先約優先である。

サンライズ商店街。

いまは宝石商になっているこの角地には昔、ササキという肉屋があった。活気のある店で、あの頃がこの商店街のピークの時期だったと思う。

亀屋百貨店の壁に蒲田宝塚とテアトル蒲田でやっている映画のポスターと上映時間が張ってある。

『シン・ゴジラ』以来、ここで映画を観ていない。地元の映画館を応援する意味でも観なくちゃ。

サンライズ商店街と並行しているサンロードカマタ商店街(昔の蒲田銀座)。

「テラス・ドルチェ」で一服。

コーヒーフロートを注文。

アイスコーヒーのときはガムシロップが別になっているが、コーヒーフロートでは最初からガムシロップが入っていた。できればこちらも別にしてほしい。甘いアイスクリームとほろ苦いコーヒーの組み合わせがいいのだ。

今日も夕焼けがきれいだ。

夕食は揚げ茄子に葱とエノキのソースがけ、

冷奴と納豆と紫蘇、ポテトサラダ、卵とワカメのスープ、ご飯。

それと散歩の帰りに買ってきた焼きサバ鮨。

NHKスペシャル「人工知能 天使か悪魔か」を観た。佐藤天彦名人が今春の電王戦でコンピューターソフト「ポナンザ」に二連敗したが、「将棋」という宇宙の中でこれまで人間が知っていたのは一つの銀河系だけで、それ以外の宇宙があることを人工知能に教えられたという佐藤名人の言葉が印象的だった。名人は一つの銀河系の神のようなものだが、「ボナンザ」は全宇宙の神の如き存在らしい。「ボナンザ」が指した初手「3八金」(第一局)や「4八玉」(第二局)がそのことを示している。そんな手を指した棋士はこれまでにいなかった。長年にわたって人間が作り上げてきたセオリー(定跡)が通用しない世界が盤上に出現したのだ。コンピューターの将棋ソフトは私が学生の頃からあったが話にならないくらい弱かった。徐々に棋力がアップしてきたが、ソフトの制作者(将棋のアマチュア)の棋力を反映しており、プロ棋士に勝つレベルのものは生まれなかった。それが飛躍的に上達したのは、プロの棋譜を膨大に読み込ませたうえで、人工知能同士を戦わせることによって(それもとてつもない回数!)人工知能自身が将棋の戦い方を学習していったからである。人工知能がソフト製作者の手を離れて自己増殖的に能力を高めていったのだ。もはや「ポナンザ」の指し手は「ポナンザ」の開発者には理解できないものになっている(名人には理解できるらしいが、予測はできなかった)。「天使か悪魔か」という表現は決して誇大ではない。番組では人工知能が社会のあちこちで実用化されている事例を紹介していたが、SF映画で観てきたような人間が人工知能に「支配される」(控えめな表現をすれば「大きく影響される」)世界がリアリティを帯びてきた。

句会に出す俳句を考える。とりあえず三句はできた。締め切りまであと3日あるから、もう少し考えてみよう。

俳句のソフトはまだ出来ていないのだろうか。季語を一つ選んで「芭蕉」をクリックすると松尾芭蕉風の俳句が出来上がり、「蕪村」をクリックすると与謝蕪村風の俳句が出来上がるのだ。そして「おまかせ」をクリックするとこれまで観たことのないような斬新な俳句が出来上がる。俳句的宇宙は広い・・・。

 夏銀河その片隅の五七五 たかじ

3時、就寝。