フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

8月30日(金) 晴れ

2013-08-31 10:01:44 | Weblog

  7時半、起床。

  朝食はとらず、10時に家を出て、大学へ。久しぶりの猛暑日。

  11時からゼミ4年生のAさんのゼミ論指導。

  昼食は蒲田駅で購入した崎陽軒のシュウマイ弁当。

    1時から生命保険会社の人が来て契約内容の確認の説明を受ける。

    2時からゼミ4年生のIさんのゼミ論指導。

    3時半からゼミ3年生のSさんのゼミ論指導。

 

    ゼミ論指導は1人あたり90分、つまり授業一回分の時間をとっておいて、実際は60分ほどで終わるだろうと思っていたが、結局、どの学生も90分をめいっぱい使うことになった。もっとも90分まるまるゼミ論の話をしていたわけではなく、2つの内定先のどちらを選んだらよいかという相談や、いまやっているアルバイトの話や、あなたの話し方は芸能人の誰々に似ていますねといった冗談半分のおしゃべりなども含まれている。そういう余分な話も意味のあるものだと思っている。

    個別の学生のゼミ論指導は、ゼミの授業の中では行いにくい。ゼミ論へ向けての中間発表はゼミの時間中に順次行っているが、1学年18名ほどいるから、毎週発表を行っても、学生の側から見れば、中間発表の順番が回ってくるのは2か月に1回だ。発表を聞いて、それにコメントを述べているだけでは、ゼミ論指導としてはタイミングを逸しやすい。だから学生が指導を受けたいと希望したときに、ゼミの時間とは別に、個別指導の時間を設けて対応することにしている。大変そうに見えるかもしれないが、ゼミ生の全員が同時期に個別指導を希望するわけでないから、対応は可能である。とくに夏休みは時間の余裕があるから、週に1回程度、「この日はゼミ論指導の日」と決めて、希望があればその日に集中的にやるようにしている。

      この方式の唯一の問題点は、学生が気をきかせてスイーツ持参で来た場合、私は一日に何個もスイーツを食べることになる点である。

    5時に本日のタスクを終え、帰りに「SKIPA」に寄る。神楽坂には昼間の猛暑の名残が漂っている。数日前に多摩川の土手で夏を見送ったはずだが、もう少し居座るつもりのようである。本当の夏の送りは、9月に入って、頃合いを見計らって、鎌倉の由比ヶ浜でするというのが毎年のことだから、それまでは居座ってくれていて構わないというか、居座っていてほしい。

    暑さに弱いのんちゃんは早めに上がって、宙太さん一人だった。新しいデジカメを買いましたといって宙太さんが見せてくれる。彼は若い頃(いまでも若いがもっと若い頃)、飯田橋にある写真の専門学校にしばらく通ったことがあるという。しばしカメラ談義。

    フリンとアイスチャイ、後から追加で梅ソーダを注文。私には一つ心残りがあって、それは去年の夏はじめて「SKIPA」で梅ソーダ(梅ジュースだったかもしれない)を飲んだ時に、中に入っている梅を食べずに店を出たことである。うっかり忘れたのだ。その後、梅ソーダ(ジュース)は何度も飲んだのだが、食べた梅の数は梅ソーダを飲んだ回数をnとすると常に「nー1」である。今後どんなに飲もうと「nー1」は変わらない。初回の1失点を帳消しにすることはできないのだ。そこで考えたのは、次回に来たときは、梅を「ダブル」で注文してみようということだ。「-1」はチャラになり、食べた梅の数は「n」個になる。しかし、「梅ダブル」というわがままな注文がはたして通るのか、そもそもそんなことが道徳的に許されるのか、悩ましいところではあるが。

    「梅花亭」で麩饅頭を土産に買って帰る。    

  8時、帰宅。シャワーを浴びてから夕食。本日の献立はポトフ。温かい料理を冷房の効いた部屋で食べる。

   深夜、昨日と今日の『あまちゃん』を録画で観る。感動的な回だった。とくに今日、春子、ひろ美、太巻の3人が、映画の主題歌の収録が行われるスタジオで顔を合わせて、それぞれが抱えてきた人生の荷物をようやく肩から下ろす場面はよかった。2010年の年末のことである。物語はライマックスへ向けてずんずん加速していく。


8月29日(木) 晴れ

2013-08-30 03:19:16 | Weblog

   8時、起床。

  朝食はとらず、11時半に家を出て、「まやんち」へ行く。野菜のサンドウィッチとピーチメルバとアイスティ。 

  本当に今週でピーチメルバがメニューから消えるのかどうか。スタッフさんに尋ねたが、「たぶんそうなります」とのこと。やっぱり。最終日の土曜日にも来るつもりなので、今日は「(今年)最後から二番目のピーチメルバ」ということになる。今日は開店早々だったから問題ないが、土曜日はジムでのトレーニングの後、夕方に来ることになるので、ピーチメルバを電話で予約しておく必要がある。忘れないように。

   1時間半ほど滞在し、冷房で少し体が冷えた。アロマスケアビルの前の広場で体を温める。日差しはまだまだ強い。 

    駅ビル東館の「くまざわ書店」で以下の本を購入。

      キャロル・グラハム『幸福の経済学』(日本経済新聞社)

      橘木俊詔『「幸せ」の経済学』(岩波書店)

      水野和夫・古川元久編『新・資本主義宣言』(毎日新聞社)

      ペティカ・ガッパ『イースタリーのエレジー』(新潮社)

   「ルノアール」で珈琲を飲みながら目を通す。「成功」と「幸福」は近代人の人生の物語の二大テーマだったが、最近は「幸福」の方に注目が集まっている。理由は、「成功」を手に入れるのが難しくなったからだけではなく、「幸福」を手に入れるのも難しくなったからである。そもそも「成功」と「幸福」は同時に注目されたわけでなく、「成功」を手に入れることが難しくなって、それを補完するものとして少し遅れて「幸福」が注目されるようになったという経緯がある。みんなで成功することは難しくても(社会的資源の希少性ゆえ)、みんなで幸福になることは可能だと考えられていたのである(結婚=家庭の幸福)。しかし、近年の未婚率の上昇は「幸福」も簡単には手に入らないものになってきたことを示している。「幸福」の物語の機能不全を補完するものは、新しいタイプの「幸福」の物語なのか、あるいは「成功」とも「幸福」とも違う第三の物語なのか、それはまだわからない。

   『幸福の経済学』と『「幸せ」の経済学』はほとんど同じタイトルである。前者は今年の2月の出版、後者は今年の6月の出版である。タッチの差で「幸福」を先に使われてしまったので、「幸せ」としたのかもしれない。あるいは当初から「幸せ」でいくつもりだったのかもしれない。「幸福の経済学」は「幸福の科学」の姉妹編のような感じがしないでもないからである。

   今日はカフェの梯子。「phono kafe」に顔を出し、小腹が減ってたので、おにぎり、ベジミートと牛蒡のそぼろ風、味噌汁を注文する(〆て450円なり)。ここで我慢すれば、体重が減るのであるが、自然が真空を嫌うように、私は空腹を嫌うのである。 

 

   夕食のとき、昨日録画しておいた『孤独のグルメ』を観る。我が家の菩提寺がある鶯谷が舞台だったので、井之頭五郎の歩く道は勝手知ったる道だ。仕事の打ち合わせで出てきた「東京キネマ倶楽部」も、珈琲フロートを飲んだ「デン」も知っている。しかし、食事をした居酒屋「鳥椿」は入ったことはない。居酒屋でアルコールは頼まずに食事をすることは可能だが、私はめったにしない。やはりアウェー感はいなめないからだ。五郎も下戸のはずだが、よく入ったな。「鳥椿」の隣の中華料理屋は何度か入っている。安くて美味しい店だが、番組で取り上げるにはインパクト(個性的なメニュー)に欠けるかもしれない。今度墓参りにいったときに「鳥椿」に入ってみようかしら(でも、秋のお彼岸は番組の影響できっと混んでしまっているだろうな)。


8月28日(水) 晴れ

2013-08-29 00:52:59 | Weblog

  8時、起床。昨日よりも多少湿度は高いが、今日も空はすっきりと晴れている。

   パン、ジャーマンポテト、オレンジジュースの朝食。

    午後3時、ジムの支度をして、遅い昼食を食べに散歩に出る。

   この時間は普通の食堂は休憩に入っている。こういうときカフェはありがたい。「ムッシュのんのん」へ行く。

   看板メニューのナポリタンを注文。食後に珈琲。

   壁に立てかけられた2枚のポスター。左はマリリン・モンローだが、右は誰? マスターに尋ねたら、右もモンローとのこと。ずいぶん印象が違う。メイクをしっかりやっているか素に近いかの違いでしょうとのこと。そうなんだ。

   論系助手のMさんが書いた論文、「『早春』と里見―「『早春』修正入台本」上の加筆修正をめぐって」を読む。小津安二郎の映画の映画『早春』の台本に作家の里見が青鉛筆で書き込んだ加筆修正をめぐる考察。推理小説を読むような面白さがある。小津安二郎は明治36年に深川に生まれた。私の研究テーマである清水幾太郎は明治40年に日本橋に生まれた。2人は同時代の東京人である。そういうこともあって、小津には、映画作品だけでなく、伝記的な関心も持っている。

   論文を最後まで読んでから、「ムッシュのんのん」を出て、ジムへ。

   ジムでは、筋トレ2セットと、有酸素運動(クロストレーナー)45分。今日も600キロカロリー(焼肉弁当)超を消費した。

   2週間(8月末まで)でマイナス2キロの減量が目標であったが、どうも難しそうである。まだマイナス1キロにしかなっていない。残り3日では無理だろう。試合前(計量前)のボクサーみたいな無茶なやりかたをやれば可能だが、そういうことはしない方針である。

   ジムを出て、陸橋を渡って、西口の「シャノアール」へ。

    クリームソーダを注文(何か問題でも?)。トレーニングの後のクリームソーダは美味しい。

   「一二三堂」で以下の本と雑誌を購入。

      安岡章太郎『文士の友情ー吉行淳之介の事など』(新潮社)

      島本理生『七緒のために』(講談社)

      益田ミリ『キュンとしちゃダメですか?』(文藝春秋)

      『散歩の達人MOOK 京急線さんぽ』(交通新聞社)

   支払いのとき、ご主人と少しおしゃべりをする。社交空間としての「商店」は飲食店だけではない。夏休みにはどちらかへ行かれましたかと尋ねると、家族・親戚と一緒に東北の方へと答えられた。震災の被災地へ行かれたのだそうだ。その様子を伺う。

   7時半、帰宅。今夜の献立はオムライス。

   本日の「あまちゃん」を録画で観る。劇中で撮影中の映画『潮騒のメモリー』の公開日が2011年3月5日となっている。そうか、震災の6日前に公開されるという設定なのか。「あまちゃん」の最終回は9月28日(土)。今週を入れてあと5週だ。

   「あまちゃん」を今週から見始めた人がいる。ヒロインの能年玲奈が清楚でかわいかったという。今週からですか。しかし、人生に「早すぎる」ということはあっても、「遅すぎる」ということはない。


8月27日(火) 晴れ

2013-08-28 09:49:52 | Weblog

  8時、起床。

  ハッシュドビーフ、トースト、レタスとゆで卵、オレンジジュースの朝食。  

   昼食はざる蕎麦と天ぷら(玉ねぎと大葉)。

   夕方、散歩に出ようと家の外に出てから、空があまりにスッキリと晴れているので、自転車に乗って多摩川まで行ってみることにした。夏を見送るにはちょうといいタイミングだ。

   時刻は6時ちょっと前。あと20分ほどで日没だ。

   太陽が地平線の上の雲の中に消えていった。 

   今年の夏を見送る。

  多摩川大橋の向こうにうっすらと富士山が見える。

    橋まで行ってみる。

   6時半。そろそろ帰ろう。

     妻から「いま、どこ? 帰りは何時?」のメールが入る。

     「多摩川の土手。7時には帰る」とメールを返す。

     「自転車がないから、たぶんそうだと思った」と妻。よくわかってらっしゃる。

    川沿いには高層マンション群があるせいだろう。個人経営の商店の灯がともっている。

   東急蒲田駅の踏切りまで戻ってきた。普段の散歩エリアだ。

   7時、帰宅。シャワーを浴びてから夕食。

   鶏の笹身とアスパラとエリンギの炒めもの。味噌汁は玉ねぎに卵。好きな味噌汁ベスト3の1つだ。

 

   4月に録画してまだ観ていなかった『リーガル・ハイ』のスペシャルを観る。堺雅人が絶好調。「15倍にして返してやる」という台詞が出てきたのにはびっくり。たんなる偶然か、もしかして、この時点で、『半沢直樹』を意識していたのだろうか。

   「倍返し」と「じゃじぇ(じぇ)」が今年の流行語大賞の候補の二強と昨日のブログに書いたが、「今でしょ!」を忘れていた。「三強」に訂正。一番ポジティブな意味が強いのは「今でしょ!」。世の中のを明るくしてくれたのは「じぇじぇ(じぇ)」。負けてたまるかの闘争心をかきたてるのは「倍返し」。どれも今の時代に不足しているものを表現している。


8月26日(月) 曇り、夜になって雨

2013-08-27 03:32:40 | Weblog

  8時、起床。8月最後の一週間だ。

  『あまちゃん』(録画)」を観ながら、ハム、チーズ、トースト、牛乳の朝食。

  

   昨日のブログで、「倍返し」が今年の流行語大賞になるだろうと書いたが、「大賞」を「大将」と変換ミスした。長谷先生がツイッターで「あんたが大将」みたいで余韻があっていいから直さないでほしいとツイートしたので、そのまま放置することにして、「この借りは倍返しだ」とリツイーとしておいたが、実際、流行語大賞は『半沢直樹』の「倍返し」と『あまちゃん』の「じぇじぇ(じぇ)」の二強の争いになるだろう。(「じぇじぇ」なのか「じぇじぇじぇ」なのかは判断に迷うところ)。

  10時半に予約している歯科に行って下の両方の奥歯の歯石の除去をしてもらう。先週は上の両方の奥歯だった。来週は上下の前歯だろう。妻曰く、「普通は一回で終わるものよ」。そうなのか。私は普通じゃないのか。


写真屋さんの店の前の朝顔

  昼食は母が作ってくれたチラシ寿司。

  昼寝をしてから、ジムへ出かける。

   新築のアパートの前に飲料水の自販機が設置されていた。白と緑の配色が目を引く。「100円」というのが売りのようである。私の好きな「つぶみ」が入っていた。マスカットの実入りのジュースである。「ポン果実スパークリング」というのも飲んでみたい。

    ジムでは筋トレ2セットと有酸素運動(クロストレーナー)45分。一昨日の疲れが残っている感じだったが、頑張って、600キロカロリー超を消費。

   帰りに「phono kafe」に顔を出す。これで木曜日から5日連続であるが、大学生がサークルの部室に顔を出す感覚に近いのではなかろうか。

    店に入ると、二つのテーブルが連結されて4人組の先客がいた。みなさん、マクロビューティックな方々のようで、しっかり食事をされていた。

    私は葡萄ジュース(赤)のフロート。

    7時、帰宅。今夜の献立はハヤシライス。デザートは「白くま」。

 

    夕食をとりながら、NHKドラマ『夫婦善哉』第一話(録画)を観る。原作は織田作之助。甲斐性なしの夫としっかりものの妻を、森山未来と尾野真千子が演じる。こういう組み合わせの夫婦は昔も今もいる。こういう男の一体どこがいいのだろうと思うけれど、今回については、男がB級グルメ的な食いしん坊である点に共感を覚える。しっかり支えてあげてねという気持ちになる。

    深夜、書斎の窓を開けていると、ひんやりとした夜気が入ってくる。