フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

7月30日(水) 晴れ

2014-07-31 09:14:48 | Weblog

9時、起床。

カレー、マフィン、サラダ、牛乳の朝食。

午後、2時を回った頃、ジムでのトレーニングを支度をして、散歩に出る。晴れてはいるが、蒸し暑くはない。

大井町散歩。

中華料理の「永楽」で昼食。大井町の人気店の一つだ。平日の午後だが、店内はほぼ満席。これが週末であれば、店の外に行列が出来る。出入り口は2つあるが、向かって左側が入口、右側が出口と決まっている。暖簾の掛かっている方が出口なので、間違いやすい。

カウンター席に座り、この店の一番人気のラーメン(600円)を注文する。平打ちの麺とスープの表面を覆う焦がしネギが特徴である。スープはコクのある醤油味。最近は、チャーシューやゆで卵までトッピングで別料金のシステムの店も珍しくないが、ここではちゃんとデフォルトで入っている。これで600円は安い。他の料理も同様に安いわけではないので(たとえば炒飯は850円だ)、ラーメンは看板メニューでサービス料金なのだろう。

「永楽」のある東小路、その奥の平和小路の一角は「戦後」がまだ色濃く残っている。飲み屋が多いから、にぎわうのは夕方以降なのだが、「永楽」のように昼間からやっている店もある。この風景が消失するのも時間の問題であると思うので、目に焼き付けておくのは、いまのうちである。

食後のコーヒーは、東口の駅前通りを少し行ったところにある「CAFE GIGLET」で。通りに面した窓の大きな明るい店である。

コーヒーとメニューを見ていて目に入ったフレンチトーストを注文。

フレンチトーストは思っていたより大きいのでびっくり。卵液には砂糖は入っていないので、甘味はメイプルシロップで調整する。

1時間ほど滞在して、駅に戻る。

蒲田、大森、大井町は私の中では「団子三兄弟」という認識がある。街の大きさがヒューマンスケールに合っていて、散歩するのに適している。時代とともに変わって行く面と、時代に取り残されている面が魅力的に同居している。

蒲田に戻ってジムでのトレーニング。フレンチトーストは想定外だった。自分で選んでおきながら「想定外」もないものだが、写真ではあの大きさは予想できなかった。あれだけでランチとしては十分である。ラーメンの後に食べるものではなかった。いつもよりクロストレーナーの時間を10分延長して60分。800キロカロリー超を消費する。

ジムを出て、夕方の6時。気温は30度を越えてはいない。

気持ちのいい風が吹いているので、カフェではなく、自動販売機で飲み物を買って、家の近くの公園のベンチで一服することにした。

7時、帰宅。

夕食は鰹のタタキ。

8月の句会(10日)が近づいて来た。そろそろ句作りをしなくてはならない。

師匠の紀本直美さんが、「お~いお茶新俳句大賞」(第25回)で佳作特別賞に入選された。

ゆたんぽをレンジでチンして胸に抱く  直美

レンジでチンするタイプのゆたんぽというものがあるというのは知っていたが、「胸に抱く」ものだとは知らなかった。私は湯たんぽというのは足の裏を温めるのものだと思っていた。あるいは「胸に抱く」というのは直美さん得意の(?)のエロスの世界の表現なのかもしれない。そう考えると、「チン」という響きにも別様の意味合いが出て来るではないか(R18指定の句)。


7月29日(火) 晴れ

2014-07-30 13:07:58 | Weblog

7時、起床。

昨夜の残りのカニご飯と天ぷら、サラダ、パイナップル、吸い物の朝食。

朝食をしっかり食べたので、昼食は軽めにしておこう。抜きでもいいかなと思ったが、ジムでのトレーニング中にふらふらになってもいけないので、やはり食べることにした。

読書を兼ねて「ルノアール」へ行く。

厚切りロースハムトーストとコーヒーを注文する。セットで1091円。1000円をちょっと超えるランチがあちこちで多くなった。もともとは千円札一枚で収まるように価格設定をしていたところに消費税アップでこうなったわけだが、支払いが面倒になった。

「ルノアール」を出て、その足で陸橋を渡って東口のジムへ。

ジムではクロストレーナー50分で、730キロカロリーを消費。7月も今日を入れて残り3日だ。トレーニング+軽めの食事で月末の目標体重に到達したい。

ジムを出たのは6時半。秋のような雲だ。

「テラス・ドルチェ」で一服。

アイスコーヒーを注文。普段はお冷+ホットコーヒーなのだが、トレーニングの後は、お冷+アイスコーヒーだ。身体が水分を欲している。クリームもガムシロップも入れないで、ぐびぐびと飲む。このスッキリとした苦味がいい。氷が解けてくるとコーヒーが薄まってしまうので、そうなる前に、飲み干す。

7時過ぎに帰宅。今夜は茄子と挽肉のピリ辛炒め。

食後、「ルノアール」での読書の続き。土井隆義『つながりを煽られる子どもたち』(岩波ブックレット)。土井さんからお送りいただいて、授業の方が一段落したので、いま、読んでいる。1990年代後半から、一般の人たちの生活空間にもネット空間という新しい世界が広がってきた。リアル空間とネット空間の関連性は現代人の生活を考える上で欠かせない視点である。よくある誤解の一つは、リアル空間での生活がパッとしない人がネット空間での代替的充足を求めてそこにアクセスするというもので、確かにそういうこともあるかもしれにないが、リアル空間での充実度とネット空間での充実度はどちらも高い人の方が多い。充実感の源泉はそれぞれの空間での人間関係である。人間関係が生活の充実感の主要な源泉であること自体は、昔も(ネット空間出現以前)そうであったろうが、以前の人間関係は学校、会社、家庭というしっかりとした制度的枠組みに支えられて営まれていた。しかし、そうした制度的枠組みはしだいに弱くなってきており、人間関係の形成・維持は個々人のコミュニケーション能力により多く依存するようになってきた。コミュニケーション能力の低い人間だとみなされることを、われわれは回避したいと考えている。そのためにリアル空間においても、ネット空間においても、自分がコミュニケ―ション能力をちゃんと備えた人間であることを示すために、わわわれは多くの時間とエネルギーを費やすようになってきている。・・・という視点から、「ネット依存」と「いじめ問題」を架橋して考えようというのが本書のねらいである。ゼミの学生たちに読ませたい本だ。620円という価格も手ごろだし、秋学期の最初のディスカッション用テキストはこれにしようかしら。

 


7月28日(月) 晴れ

2014-07-29 11:41:20 | Weblog

7時半、起床。

カレーライス、サラダ、牛乳の朝食。

昼過ぎに家を出て、大学へ。

大井町で途中下車して、「pottery」に寄って行く。

ここで昼食をとる。コーヒーとトースト2枚(バタートーストと卵トースト)。

ゼミ一期生のKさんがやってくる。一週間後にドイツに旅立つので、その挨拶だ。

研究室で少し話をしてから、宙太さんとのんちゃんにも挨拶がしたいという彼女の希望で「SKIPA」に行く。

その前にキャンパスの中庭で記念撮影。

植田正治の「砂丘シリーズ」を真似て撮ってみる。 

 「SKIPA」の入口でのんちゃんがなにやら作業をしている。日曜大工かと思ったら、屋久島の友人に送ってもらった木の枝(流木?)を削ってかんざしを作っているのだとのこと。店内には客はおらず暇な時間帯のようだった。 

「こんなものまで送ってきたんですよ」とのんちゃんは鹿の角をもってきて見せてくれた。「これで記念写真を撮られたらどうですか」と。

では、さっそく。

とりあえず梅ソーダを注文。

来週ドイツに出発します、という報告を二人にするKさん。

「世界中のバナナを集めているんです」というのんちゃん。何のことかと思ったら、店に来た外国人の客に自国の言葉で「バナナ」と言ってもらって、その映像を撮っているのだという。バナナプロジェクト。その一部をパソコンの画面で見せてもらう。でも、なんでまた「バナナ」なの?その理由は聞きそびれた。

私はアイスチャイ、Kさんはホットチャイを注文。私はホットドックを追加注文。

パイナップルがサービスで出て来た。

最後に集合写真。

Kさんと初めて会ったのは彼女が大学2年生の秋、ゼミ選考の面接のときだった。彼女の笑顔はあのときと変わらないが、6年という月日の中では、笑顔の消えるときも何度かあった。いま、大きな決断をして、人生の新しいステージに立った彼女だが、晴れの日ばかりというわけにはいかないだろう。でも、どんな天気の日も、うつむかないで、空を見上げて、太陽や雲や雨を心から味わってほしい。私が一番美しいと思うのは、天気雨(サニーレイン)です。

君のゆく道は 希望へと続く

空にまた陽が昇るとき

若者はまた 歩き始める  (「若者たち」より)

神楽坂を飯田橋の駅まで歩き、これから友人と赤坂で会うという彼女とは南北線の改札で別れた。

いってらっしゃい。留学期間はとりあえず1年だが、延びる可能性もある。どうぞお元気で。

7時、帰宅。

夕食はカニご飯と天ぷら。

美味しい!


7月27日(日) 晴れ

2014-07-28 03:16:40 | Weblog

8時、起床。

パン、サラダ(生ハム、トマト、レタス)、牛乳の朝食。

食事をしながら『おやじの背中』の第2話「ウェディング・マッチ」(録画)を観る。脚本は『最高の離婚』の坂元裕二、主演は役所広司と満島みどり。第1話に続いて「父と娘」の物語であるが、今回は元ボクサーの父と女子ボクシングでオリンピックを目指す娘が文字通り激しくぶつかり合う物語である。2人の会話が面白い。いま乗りに乗っている脚本家が書くと会話はこんなに面白くなるものかと呆れてしまうほど面白い。しかし、坂元の脚本の一番の見所は、テンポのよい会話の中に突然挿入される長台詞、ほどんど独白といってもいいような長台詞にある。相手役もわれわれ視聴者も、その長台詞が語られている間、まるで時間が止まったように、息を殺して、一言も聞き漏らすまいと、聴き入ってしまうのである。

午後、昼食をとりがてら散歩に出る。

西の空の雲行きが怪しい。

「つけ麺大王」に入る。券売機で、肉入りつけ麺(900円)のチケットを購入。お釣りの100円玉を手にしてカウンター席に座ろうとすると、カウンターの中の主人が「お客さん、お釣り」と言った。いや、お釣りはちゃんととりましたよと、手のひらの中の100円玉を見せると、「お札、お札」といって券売機の方を指さす。見ると、硬貨とは別の場所に1000円札が数枚ペロンと出ている。あっ、そうか、千円札ではなく五千円札を入れたんだった。

食後のコーヒーは「ルノアール」に飲みに行く。

持参した片岡義男『ミッキーは谷中で六時三十分』(講談社)を読む。

1時間ほど滞在してから、昨日に続いてジムへ行こうかという考えもチラッと浮かんだが、二日続けてはやめておこう、疲れが溜まるからと打ち消して、昨日に続いて「phono kafe」に顔を出すことにした。カフェや食堂も二日続けて同じ店に行かないことを原則としているが、「SKIPA」と「phono kafe」の二店だけは例外なのである。なぜならこの2店は私の社交生活の空間的拠点であるから。

町内のお祭りも今日で終わり。そこここで片付けが始まっている。

店に入ると、祭りの世話役の人が2人アイスコーヒーを飲んでいたので、「ご苦労様です」とあいさつをする。「今日はお仕事ですか」と聞かれたので、「いいえ、ぶらぶら散歩をしております」と答える。

リンゴジュースを注文。

昨日と同じくコリンキーのスパイシーフリットを注文。

祭りの世話役の人が出て行ってからは客は私だけになったので、梅ソーダを注文して、しばらく大原さんとおしゃべり。

店の外がワイワイにぎやかになったと思ったら、大人神輿の解散式が行われていた。ビールを飲んだり、記念写真を撮ったり、配られた銭湯券で風呂に入ったりと、しばらく祭りの余韻に浸っていた。私がその様子を写真に撮ろうと、店の外に出ていったら、店の主人と思われたようで、「騒がしくしてすみません。もうすぐ終わりますので」と謝られる。

女性の客が入ってきたので、これが頃合いと店を出る。

帰宅すると、京都のUさんから立派な毛ガニが届いていた。ありがとうございます。明日にでも蟹ご飯にしていただきます。

今夜はカレーライス。

深夜、『アラサーちゃん無修正』の第一話(録画)を観る。檀蜜主演でコミックをドラマ化した作品だが、ソフトなアダルトビデオのような内容であった。檀蜜は嫌いではないが、これは見切っていいかな。

3時15分、就寝。


7月26日(土) 晴れ

2014-07-27 13:53:58 | Weblog

7時、起床。

パン、サラダ、牛乳の朝食。

今日も暑い。散歩のついでに昼食といういつもの行動パターンがとりにくい。こういうときのためにカップヌードルがある。

食事をしながら『若者たち2014』第3話(録画)を観る。名場面のたくさんあるドラマである。というか、名場面しかない。歌で言えば、サビだけしかない歌のようなものである。もしこれが長いドラマの総集編ならば素晴らしい編集センスだといえるだろうが、これは総集編ではなく元のドラマそのものである点が問題なのである。売れっ子の若手の俳優がたくさん出ている。通常なら考えられないようなオールスターキャストである。飛車と角ばかりの布陣で将棋を指すようなもので、脚本家はさそかし困っただろう。それぞれの俳優のためのストーリーを作らねばならず、それぞれのストーリーの見せ場を作らなければならない。それも毎回だ。毎回、それぞれのサブストーリーが同時進行し、見せ場が作られている。それぞれに感動的だ。「感動的」ではあるが、それは感動とは似ているが違うものである。ある刺戟を与えると、視聴者は感動するという経験則があって、それに従って刺戟をちりばめた脚本であるように私には思える。たとえば未熟児で生まれた子供の両親に今後の障害の可能性について医師が説明する場面はそのサブストーリーの中ではきわめて重要な場面である。もっときめ細かく、時間をかけて、丁寧に演出するのにふさわしい場面である。しかし、他のサブストーリーの見せ場も盛り込まねばならないから、あまり時間はかけられない。未熟児の命の問題は、このドラマが正面から向き合おうとする問題ではなく、ドラマが「感動的」であるためのコンテンツの1つであるように私には見えてしまう。ああ、もったいない。

夕方、ジムへ行く。クロストレーナー50分で、720キロカロリーを消費。

ジムを出て、夕方の蒲田の街を散歩しながら、「phono kafe」へ向かう。

「phono kafe」の前(銭湯の前でもある)の路上にお囃子が出ていた。ここで練習をしているのだろうか。それともここが本拠地なのだろうか。

時間はすでに6時を回っていたが、店には先客は二組。空いているテーブルに座って、梅ソーダを注文。

昨日食べて美味しかったコリンキーのスパイシーフリットを注文。コリンキーがたくさん入荷したので、今週はこれでおしますと大原さん。

カフェ仲間のカナリアさんが途中から入って来られて、満席だったので、相席を勧める。最近、体調が芳しくないそうで、ときどき咳込んでおられた。どうぞお大事にしてください。

夕食は豚肉のソテー(塩胡椒で)。

 

深夜、片岡義男の短編小説集『ミッキーは谷中で六時三十分』の表題作を読む。目を見張るような文章の才。この作品を読んだことで今日という日の充実度が一気に高まったように思う。今日は「ミッキーは谷中で六時三十分」を読んだ日だ。いま気づいたが、このタイトル、川柳になっている。