フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

3月29日(金) 曇り

2019-03-31 09:56:24 | Weblog

8時半、起床。

パン、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

今日の『まんぷく』。歩行者天国での販売が功を奏して(+それをテレビがニュース映像で取り上げてくれて)「まんぷくヌードル」は大ヒット商品になりましたとさ。ちゃん、ちゃん。浅間山荘事件で機動隊員がカップヌードルを食べている映像がテレビで流れたことが大ヒットの原因だとみんな思っているけれど、それには触れないのね。もしそうだったとしても、あの陰惨な事件がカップヌードルに思わぬ幸運をもたらしたという話は朝ドラ向きではありませんね。

10時半に家を出て、大学へ。

今日は卒業生(論系ゼミ1期生)で職員(国際部)のユミさんとランチの約束がある。「フロハン」には私が先に着いた。 

 ほどなくユミさんもやってきた。 彼女、花粉症だそうである。前から薄々そうなんじゃないかと思っていたが、去年、検査を受けて杉花粉症と認定されたそうである。それにしても本当に花粉症の人って多い。もしかしたら花粉症の人の方がマジョリティなんじゃないかとさえ思うくらいだ。

私はパンとスープ(本日はポトフ)のセット。自家製のパンはお替りできる(実際しました)。 

彼女は食事クレープ(本日は鳥ゴボウとジャーマンドッグ)。 

食後にコーヒー(彼女はカフェオレ)。 

先月、彼女と一緒に宙太さんの送別カフェをしたけらど、その宙太さんから送られてきたヨーロッパや東アジアの国々の写真を彼女に見せる。その土地その土地の人たちが笑顔で写っている。「宙太さんならどこでもやっていけますね」と彼女は言った。ほんとにそうだね。 

1時間ほどのカフェランチだが、彼女とは月1ペースくらいでカフェランチ(たまに季節のカフェ)をしている。 論系ゼミ1期生の上に頻度が高いから、ブログに登場している回数は卒業生の中で一番多いはずである。

私はこの後、本部棟に用事があるので、職場に戻る彼女と総合図書館の横の道を一緒に歩く。途中でこれから食事に出るところの彼女の職場の人とすれ違った。あとから「さっき一緒に歩いていた人だれ?」と聞かれたら、「田舎から父が出てきまして」と答えるといい。似てないか(笑)。

健康保険組合にちょっとした書類を提出して、研究室に戻る。途中でお八つに鯛焼きを買う。「今日は寒いですね」と店の人に言ったら、「はい。でも、寒いと鯛焼きがよく売れるので助かります(笑)」とのことだった。 

第二研究棟の前の桜がパラパラと咲きはじめた。でも、この寒さではペースは鈍るだろう。 

研究棟裏の土手の桜は大島桜(花と葉が同時)。同じ高さの廊下の窓から見ると見事である。

桜の下には花大根の紫色の花が咲いている。 

先ほど買った鯛焼きをお八つに食べる。 

那須先生はもう研究室の本の搬出は終わったのかしら。 

3時半に先日卒業したばかりのゼミ9期生のチアキさんがやってきた。彼女は事情があって、卒業式を欠席した。今日、事務所に学位記(卒業証書)を受け取りに来て、ついでに私のところにゼミ論集を受け取りに(その代金も払いに)来たのである。 

せっかくなので、卒業式のときにしたように私が学位記を読みあげて、改めて彼女に手渡した。4日遅れの卒業式だ。

千瑛、卒業おめでとう。

 

卒業式の日にゼミの集合写真を撮った36号館前の中庭に行ってみる。4日経った分だけ桜がもっと咲いている。  渡り廊下のところで桜を背景に写真を撮る。うん、いい笑顔だ。

ついでに記念のポートレイトも撮っておこう。 ちょっとおすまし(笑)。

全体の卒業式が行われた早稲田アリーナ(新記念会堂)にも行ってみよう。先日まで「卒業生入口」とあったのが「新入生入口」になっている。入学式は4月2日だ。いまは卒業式と入学式の間の空白期間だ。 

卒業式の日、ここは卒業生で埋め尽くされていた。

今日はこの広い空間を独り占めだ。 

君が主人公だ。 

卒業の舞を踊ろうか(笑)。 

 卒業生退場。

 立ち止まって、振り返る。さようなら学生時代。

 屋上庭園「戸山の丘」に登る。

突然、駆け出す! 

ジャンプする!

「カメラを止めるな!」(笑)

お疲れ様でした。感動短篇『4日遅れの卒業式』の撮影はこれにて終了です。寒い中、彼女はずっとコートを脱いで頑張った。研究室に戻って、鯛焼きとお茶でおもてなし。 

また研究室(別名:カフェオオクボ)に遊びに来てください。どうぞお元気で。健康第一ですよ。

午後6時から大隈タワー15階のレストラン「森の風」で現代人間論系の教員懇親会。 

毎年この時期に行われる。 

普段お世話になっている非常勤の先生方にお声掛けして行っている。 

9時頃、帰宅。あまり食べられなかったので、「ちよだ鮨」(閉店間際で30%引き)でトロ巻きと稲荷を買ってきた。

3時、就寝。 


3月28日(木) 曇り

2019-03-30 11:28:24 | Weblog

9時、起床。

パン、ハム&エッグ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

今日の目玉焼きはフライパンから皿に移す段階で黄身があふれ出てしまった。

今日の『まんぷく』は母鈴(松坂慶子)の生前葬。先週の終りの予告編で鈴の葬儀の場面が出たので、ここに来て死なせるのか(年齢的には亡くなってもおかしくないが、このタイミングはないだろう)と思ったら、なんと生前葬である。これは要するに2人の娘、克子(松下奈緒)と福子(安藤さくら)の挨拶を通してこれまでのことを振り返らせようという仕掛けである。そのためまんぷくヌードルの販売の話は一回お休みとなった。あと残り2回ですよ。

ケーブルテレビとスマホと電気をJ:COMに加入しているのだが、お客様ページに入れなくなっている(IDとパスワードが違いますと表示が出る)。正しく入力しているつもりだし、変更したこともないので、おかしい。念のため、パスワードが忘れた場合の「秘密の質問」 を呼び出したら「好きな女優は?」と来た。そんな質問設定したおぼえがない。ダメもとで「山口百恵」と答えたら「違います」と来た。ほらみろ。しかたがないので「おまかせサポート」に電話をする。毎月500円をこのために払っているが、これまで一度も使ったことがなかった。しかし、一般の(無料の)サポートセンターに電話してもなかなかつながらないが、こちらはすぐにつながった。やはり有料だけのことはある。状況を説明して調べてもらうと、なんと私のIDが登録されていない(当然パスワードも)ということがわかった。私はIDが乗っ取られたのではないかと考えていたのだが、別のIDに書き換えられたのでなく、消滅していたのだ(未登録ということはありえない。だってこれまではちゃんとIDとパスワードを使ってお客様ページに入っていたのだから)。消滅の原因は不明。誰かが登録を抹消した形跡は残っていない。原因が不明なのは釈然としないが、とりあえず再登録をして、お客様ページに入れるようにはなった。やれやれ。

午後3時を回った頃、遅い昼食を食べに外出。近所の専門学校の桜があと少しで見頃を迎えようとしている。 

遅い昼食なので、がっつり食べてしまうと、夕食の時間になってもお腹が減らなくなる(夕食の時間を遅くすることは妻が許してくれないだ)。なので軽めなものにしよう。しかし、工学院通りは、学生たちを意識したものなのか、がっつり系の看板であふれている。

いやはや、私のように定食のご飯は「軽め」で注文する客には何のメリットもない。「軽め」にする分安くしてくれないかなと思うのだが、「普通」と一緒の代金を撮られる場合がほとんどである。ましてや「大盛り」と一緒だなんて理不尽である。

「そば新」に入る。麺類は私の感覚では軽食なのだ。

今日はいつもの天玉うどんではなく、コロッケうどんに玉子をつけてもらった。待っている時に、厨房から店長さんが店員さんを叱る声が聞こえてきた。「天ぷらじゃなくて コロッケだよ」と。あらま、店員さん天玉うどんと勘違いしたようである。間違えてのせてしまったかき揚げはもうお客さんには出せないから廃棄処分になるのかしら。だったら私がいただきますよと口に出かかったが、余計なお世話と思い、やめておいた。

汁を吸いこんでポタージュ風になったコロッケがうまい。かき揚げとはまた違ったうまさである。 

 「そば新」を出て、その足で「スリック」へ。

 

 この季節限定のフレーバーティを注文。ラベンダーの香りのアールグレー。マダムがシンガポールで仕入れてきたお茶だ。

シフォンケーキは紅茶をチョイス。まだ先だがマダムにGW中のお店のスケジュールについて尋ねる。「前半にお休みをいただこうかなと考えているんです。すみません」とのこと。了解です。お金を稼ぐだけが人生ではありませんからね。 

 東口の商店街を通って帰る。 

建物が凸凹しているのは、時期によって高さ制限が違っているからである。最近になるほど制限が緩和されて高いビルになっている。地層で年代がわかるが、これも一種の「地層」みたいなものだろう。いま焼肉屋になっているあの二階建てのビルがたったのは一帯いつのことなのだろう。外壁は修理されているとはいえ、躯体時代は高度成長以前のものなのではないかしら。 

帰宅すると、卒業生のユカさん(論系ゼミ4期生)から結婚式の招待状が届いていた。もちろんかなり前に出席を打診されて、祝辞の依頼も引き受けている。6月1日(土)である。時間は14:45受付開始。場所は・・・ここで私は「えっ」と小さな声を出した。神戸である。私は東京だと勘違いしていた。新郎新婦とも関西の人であるから、あえて東京でやる理由はないのだが、なぜか私は東京でやるものと勘違いしていた。自己中心的思考もはなはだしい。子どもか。もちろんこれによって式への出席ができなくなったわけではない。土曜日の午後であるから、午前の新幹線い乗って行けばよい。忘れずにチケットをとっておかなくちゃ(GWが始まった頃に)。翌日は日曜日であるから、神戸で一泊して帰りに神戸か大阪か京都あたりをぶらぶらしてみようかしら。

 夕食はポースソテー、ゆで玉子、めかぶ、味噌汁、ご飯。

茹で卵は本当は輪切りにして並べるはずだったらしいが、茹でているときに爆発がしたので、たぶん切ると中身が流れ出すだろういうことでこのまま出てきた。実際は半熟だったけど。 

4階シリーズの『ひよっこ2』も今日で最終回。アメリカから早苗(シシド・カフカ) も帰ってきた。彼と一緒に、ショートカットで。全員集合。みんな元気だ。最後のみね子の挨拶(視聴者への)は「3」を期待させるものであった。

私たちの日常生活は、いわゆる「現実」、対面的で手で触れる世界だけで構成されているわけではない。電話空間、ネット空間といった非対面的世界もあるし、テレビドラマや映画や小説やコミックや音楽といった作品世界もある。さらには空想や妄想の世界もある。そういう多元的現実というか、多層的現実というか、そういう世界の中で私たちは日々生きている。私たちに生き生きとしてた感情をもたらしてくれるという意味で、作品世界や空想・妄想世界も現実の一部として機能しているのである。実際、この4日間は、「今夜は『ひよっこ2』がある」ということで、私たちの生活は普段より少しだけ楽しいものになったはずである。『ひよっこ』の世界、『ひよっこ』の登場人物たちは、私たちの世界の一部なのである。

4月からの春ドラマではどんな世界が私たちの世界の一部として広がるだろうか。

3時、就寝。


3月27日(水) 晴れ

2019-03-29 14:37:37 | Weblog

8時半、起床。

トースト、ハム&エッグ、サラダ、紅茶の朝食。

今日の目玉焼きはきれいにやけた。フライパンに蓋をして蒸したりしない。黄色いままが美しい。黄身は半熟よりももっと生に近い。とろりと流れでたのをパンにからめて食べるのだ。

 近所の専門学校の桜の見頃はもう少し先だろう。同じソメイヨシノでも個体差はけっこうある。

昼食は「テラス・ドルチェ」に食べに行く。 

客はけっこう入っている。カウンター席に座る。

 生姜焼きライス+コーヒーのセットを注文。一番注文が多いランチメニューはこれらしい。

 キャベツの上に肉がのっているので盛り上がって見える。以前は肉とキャベツは分離していた。

 セットのコーヒー(ブレンド)もちゃんと一杯一杯サイホンで淹れたものが出てくる。

「蒲田屋」の店先にトラックが停まっている。厨房の器具を運び出しているようだ。

 

48年間か。建物の取り壊しがなければ、あと2年、切りのよいところまでやりたかったことだろう。 

どこにでもある町の和菓子屋さんだった。いま、そういう「どこにでもある」はずの店がどんどんなくなっている。跡を継ごうという人がいないからだ。当代限りの「どこにでもある」店である。

呑川の桜の様子を見に行く。

 馬引橋あたりの桜はまだまだだ。

 

もう少し上流の日蓮橋の桜(ここが一番見事なのだが)もこれからだ。 

ここは川面にかぶさるように咲く桜がきれいなのだ。

桜のトンネル。

 

トンネルの中から空を見上げる。まだスカスカだ。

まだ5分咲きにも満たないように思われる。

 幹に付着するように咲いている花はキノコのように見える。

昨日観た「HITONAMI」の側の団地の桜は、水蒸気爆発しているように満開だ。 

さくら児童公園の桜も河岸の桜と同じ程度でこれからだ。 

ここの桜は枝ぶりがいいのが特徴だ。 

近所の人にしか知られていない桜の名所である。家の近所のお花見スポットを見て回ったが、全体としては今週末が見ごろと思われる。 

 帰宅する前に「ノザワBAKE」に寄って行く。

 ヴィクトリアサンドケーキが出ている。

 コーヒーと一緒の注文。

 サンドしたジャムとクリームがフォークで切ろうとすると横からあふれ出てくる。「今日はいつもよりたっぷり入ってます」とノザワさん。厚みのある二段重ねのホットケーキを食べるときみたいに、上下に分けて食べた。

 立派なカメラをテーブルの上に置いているお客さんがいたので、話しかけたら、韓国の方だった。韓国ではカメラマンのアシスタントをしていたそうだ。この1年間、近所の専門学校に通っていたが、来月からは写真の専門学校に入るとのこと。ネットをアップしてある彼の作品を見せてもらった。街や人の写真が多かった。韓国好きのマダムのいるスイーツのお店が近所にありますよと、「スリック」のことを教えてさしあげた。

 夕食はサーモンの野菜あんかけ。

 サーモンが潜ってしまうほどたっぷりの野菜あんかけだ。

 デザートは苺。

 『ひよっこ2』の3回目は乙女寮の同窓会がメインだが、挿話的にちょっと島谷(竹内涼真)が登場した。みね子の元彼が一体どんな風に登場するのかと思ったら、テレビのインタビュー番組で(若き社長として)だった。みね子の前に現れるわけではない。さすがにそれはやばいでしょうね。しかも、そのインタビュー番組を見ているのは「あかね荘」の大家さん(白石加代子)ひとりという設定。「自分が今日あるのは学生時代に暮らしていたうアパートの住人たちとの交流のおかけです」と語っていた。「住人たち」の中心にはみね子がいるはずだが、もちろん彼女のことに特化して語ったりはしない。世津子(菅野美穂)もパリにいるという設定。間違っても奥茨城の谷田部家を訪れたりはしない。それはやばすぎる。唯一、昔の恋バナがもちだされるのは米屋の養子になった三男。同級生だった時子の話になって米子が嫉妬する。これはお約束みたいなもので、問題なし。

2時半、就寝。


3月26日(火) 晴れ

2019-03-28 14:14:14 | Weblog

8時、起床。

庭の桜(熱海桜?)が満開だ。

熱川桜の一種と思われる赤味の濃い桜だ。 

トースト、ハム&エッグ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。 

午後2時半を回った頃、散歩がてら「HITONAMI」に昼食を食べに行く。「HITONAMI」の近くの団地の桜が見頃を迎えている。 

「HITONAMI」に到着。中を暖簾越しに女性客が二人いるのが見えた。でも、それは客ではなく、店長のオガサワラさんと店員のクドウさんが食事をしているところだった。私に気づくと、「あら、ちょうどいま先生のお話をしていたところだったんです。先週は見えなかったねって」。たしかに前回来たのは先々週の木曜日(14日)である。先週末はいろいろな行事が続いたからね。それにしても一週抜けると話題にされるのか(笑)。 

 ストーブの周りの囲いがなくなった。常時点けるものではなくなったのだ。

 メイン料理+惣菜3品を注文。

メイン料理は霧島鶏の胸肉を使った酢鶏。酢豚ではなく酢鶏。低カロリーの「酢豚」だ。これはいける。もう一人前頼んで持って帰ることにする(夕食で妻に食べさせよう)。 

 さつま芋のコロッケ。甘口のコロッケである。

焼き野菜のバルサミコ酢マリネ。こういう調理の仕方もあるんですね。

コブ高菜と人参と菊芋の胡麻炒め。今日は野菜をいろいろな調理法で味わえた。シャキシャキした菊芋は妻が好きなので買っていく(調理されていない菊芋を)。

食後に豆乳カフェオレ。

 

帰り来たときとは別のルートで。公園の桜がそろそろ見ごろを迎える。

花屋に注文しておいた花を受け取りに行く。 

ミニ胡蝶蘭の一種。世間では色々と行事のある時期だから(とくに学校関係)贈答用の花は品薄で、注文し取り寄せる必要があるのだ。

 

いったん帰宅して(酢鶏や菊芋は鞄から出して)、すぐに大井町の「ポッタリー」へ向かう。線路に沿った土手の上の道は「さくら通り」とかいう名前が付いている(記憶が不確かです)。並木の桜はこの週末に見頃を迎えるかな。

店内に先客はいなかった。 

「30周年おめでとうございます」と言って花を渡すと、マダムはとても喜んでくださった。 

 平成元年に開業して、平成という時代とともに歩んできたカフェである。

最初は「チャップリン」という店名にするつもりだったが(そう開店予告の広告も出した)、商標登録の問題がありそうだったので、急遽、「ポッタリー」(陶器)という名前に変えたそうである。

開店したその年に夫が肝硬変から肝癌になり、年末に亡くなった。 その間、マダムはカフェの仕事を終えてから、ホカ弁(自分の分)と夫が電話でリクエストするデザート(ヨーグルトとか)を買って、毎日病院に通った。新棟が建つ前の聖路加病院だった。

夫は亡くなったとき60歳だった。マダムとは20歳も離れていた。一緒に始めたカフェだが、一緒に店にいたのはほんの数か月だった。一人でカフェを続けていく自信はまったくなかったが、でも、せっかく始めたのだからと頑張って続けていたら30年が経った。決してあっという間というではなかった。「いろいろなことがありました」とマダムは言ってから、「あらやだ、私、身の上話みたいなこと話している」と言って笑った。間もなく平成という時代は終わるが、これを機に店を閉めようなんて気はさらさらないようだ。「生涯現役でありたいと思ってます」とのこと。これまで身内の忌引き以外で店を休んだことはないそうだ。

新しい客が入ってきたのを潮時に私は店を出た。日が沈んだばかりの西の空がほのかに赤かった。 

 「蒲田屋」は本日をもって閉店である。ショーケースは空っぽだが、まだ暖簾は出たままである。

夕食はハンバーグ、酢鶏、サラダ、味噌汁、ご飯。 

 

ご飯をちょっとだけお替りして、いただきおものの山椒シラスで食べる。口直しにはピッタリ。 

デザートはいただきものの草餅。 

昨日から(ブログには書き忘れたが)、4夜連続(一回30分)で『ひよっこ2』が始まった。『ひよっこ』の登場人物のその後(2年後)が語られる。「あの人どうしているだろう」と思う人たちはみんな何らかの形で登場する。さすがに気配りは万全の岡田恵和の脚本である。どうせなら一週間やってくれてもよかったのに。

2時半、就寝。 


3月25日(月) 晴れ

2019-03-27 11:50:56 | Weblog

9時、起床。

トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

10時に家を出て(のつもりであったが、間際にもたもたして出遅れる)、大学へ。今日は卒業式だ。

まず大学院の社会学コースの学位記授与式に出る。運営主任の田辺先生が祝辞を述べている。

それから文化構想学部現代人間論系の学位記授与式へ。

運営主任の小塩先生の祝辞。卒業後の3つの心得について。第一に、未来に希望をもつこと。第二に、自分に投資をすること。第三に・・・何だったかな?(同僚の先生と話をしていて聴き洩らした)。私なら、第三に、家族の時間、仕事の時間、社交の時間、一人の時間のバランスをとること、というだろう。 

みんな小塩先生の話に聞き入っている。36館382教室。

学生はゼミごとにまとまって座っている。私のゼミの学生たちにゼミ論集を渡す。とりあえず「一人一言」の頁に目を通す者が多い。

 

学位記(卒業証書)もゼミごとに教員から手渡す。アイウエオ順なので最初は恵さん。

学位記

早稲田大学文化構想学部現代人間論系

〇〇恵

本大学学則により所定の課程を修め、本大学を卒業したので学士(文学)の学位を授与する。

2019年3月19日

早稲田大学総長 田中愛治 

普通は「以下同文」ですますところだが、たいした人数ではないので全員省略せずに読みあげて手渡した。(写真は後日全員にお渡しします)

記念撮影をしよう。

教壇のとろこで。

私も入って。

教室の後ろの窓辺で。

教室の外でも撮る。

渡り廊下で(社会構築論系の森田先生に撮っていただいた)。

 

 36号館前の広場で(渡り廊下から撮影)。 

恵、桃子、千瑛、実季、詩帆、佑太、陽菜、真悟、映、あかり、鈴奈、麻帆、美文、幸歩、幸、卒業おめでとう。愛衣と塁は9月卒業(予定)。いつかまた会う日までさようなら。みんどうぞ健康第一で。

この街を離れんとして春の風 たかじ

  

 1時15分から会合を1つ。

2時に卒業生のユウタ君(論系ゼミ4期生、ゼミ長)が研究室にやってくる。

彼は大手のデータ通信会社に就職し仙台の支社で5年間働いたが、今度、考えることあって、退職し、東京の企業に転職した。新しい職場で働くのは4月1日からで、いまは学生時代以来の「春休み」を味わっているところ。

「D-Style Tokyo」のケーキを買って来てくれた。さっそく紅茶を煎れる。

 

先日購入したばかりの清水直子さん作の急須を初めて使う。鳥獣戯画ならぬ猫猫戯画だ。

彼がケーキを手土産に持ってくるとは思っていなかったので、2時半に「カフェゴト―」を予約しておいた。ケーキの梯子といきましょう。 

 

 卒業式の日の「カフェゴト―」は予約をせずに入ることは難しい。

 

タルトタタンと木苺とクリームのタルトをハーフ&ハーフで。ドリンクは私はアップルティー、ユウタ君はブレンドコーヒー。

仙台での5年間を語り、これからのライフプランを語るユウタ君。

私も多少アドバイスめいたことを話す。とりあえず一日一日をきちんと振り返りながら生活することが大切。 そのためには日記をつけるのが有効です。彼は私のアドバイスに素直に従い、この後、「ロフト」で4月始まりのほぼ日手帳(オリジナル)を購入した、

「春休み」も残りわずか。一人でのんびり過ごすのもよし、誰かと会うのもよし、です。

春服や会いたき人に会いに行く たかじ

新しい生活が落ち着いた頃にまた会いましょう。

研究室に戻り、雑用を片付けていると、小腹が空いて来た。やはりケーキ2個では昼食としては不十分だ。

「タビビトの木」に行く。

テーブル席も空いていたが、一人なのでカウンター席に座る。

コーヒーとクロックマダムを注文。

6時前に大学を出る。「文禄堂」で、浅井リョウ『死にがいを求めて生きているの』(中央公論新社)を購入。「平成」を生きる6人の若者の物語(連作短編)。電車の中でさっそく最初の物語(看護師の白井由里子の物語)を読む。

夕食はアスパラガスのベーコン巻、シューマイ、味噌汁、ご飯。

付け合せは椎茸とプチトマトのソテー。 

まだ3月は6日間残っているが、教師である私の2018年度(平成30年度)は今日の卒業式をもって終わった。残りの6日間はこの1年間を振り返る日々だ。

2時半、就寝。