フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

11月8日(火) 曇り

2011-11-09 01:04:13 | Weblog

  9時、起床。少し寒気がするのは風邪の前兆か。毎年、気温が段差的に下がる頃に風邪を引くことが多い。

  午前中、事務所の方とメールと電話でやりとりをして、一件けりをつけて、さて家を出ようかとしたころに、事務所の別の方から電話が入る。10時半から事務方との打ち合わせの会議が入っていたのを完全に失念していた(手帳に書いておくのを忘れたのだ)。時刻は10時40分である。あらら・・・。

  大学に着いたのは11時50分。会議はまだ続いていたので、要点だけ確認して、続きは夕方にしてもらう。昼休みにゼミ選考面接が2件入っているのだ。コンビニで購入したおにぎり2個をそそくさと食べて、面接に臨む。これで予定していた面接はすべて終了。

  3限は選択基礎演習。来週からグループ発表が始まるので、発表のやり方、レジュメの作り方、ディスカッションのやり方について説明をする。これらのことは春期の必修基礎演習で学習していることではあるが、学生が所属していたクラス(担当教員)によってばらつきがあるので、私流のやり方で再教育を行う。発表のやり方で一番注意することは、発表原稿を棒読みしないこと。原稿を準備すること自体はよいが、それは手元において、ときどき確認する程度にして、基本的にみんなの顔を見て、話すこと。読むのではなく、語ること。それだけで説得力が数段違う。レジュメの作り方については、フィールドワークの報告のなので、(1)課題、(2)調査の方法、(3)結果(データ)、(4)考察、(5)結論(知見)、(6)参考文献という構成を基本形として、分量は30分(最大延長15分)の報告なので、A4判4ページ程度にまとめること。ディスカッションのやり方については、発表者はただ「何か質問はありますか」というあなた任せのナイーブなやり方ではなく、ディスカッションが展開するように、みんなに考えてもらうべく、問題提起的な具体的にな問いかけを用意しておくこと。また、聞き手の方も、発表はディスカッションも含めて発表なので、聞き手=質問者という役割を積極的に演じ、発表の共演者となるよう努めること。

  4限は演習「ケーススタディの方法」。今週からグループ発表始まる。最初の報告は映画班。映画にみる家族の物語の変遷がテーマだった。取り上げられた作品は、山田洋次監督の『家族』(1970)、森田芳光監督の『家族ゲーム』(1983)、是枝裕和監督の『歩いても歩いても』(2008)など。作品(ケース)の選択は悪くないと思うが、個々の作品の考察(スタディ)の部分が少々もの足りない。普通の感想の域を出ていない。「なるほど!」と目からうろこが落ちるような鋭い指摘がほしい。もっともそれは簡単な話ではなく、作品を何度か観て、それもグループの全員で何度か見て(誰かの家で映画鑑賞会!)、各自の感想や考察をぶつけあって、その中から、思いがけずひょいと生まれる(かもしれない)ものである。ともあれ、グループ発表週間の幕は切って落とされた。先陣を切ってくれた映画班にはご苦労様といいたい。

  夕方、事務方との打ち合わせ。それをすませてから、今日は夜間当番なので、「ごんべえ」に夕食をとりに行く。カツ丼のセットを注文。あたたかいうどんが美味しい。

  10時半、帰宅。寒気が抜けない。明日は今日よりもさらに気温が下がるようだ。やせ我慢せずにコートを着ていこう。