フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月29日(日) 晴れ

2018-04-30 11:42:57 | Weblog

8時半、起床。

トースト、サラダ(+ウィンナー)、牛乳、紅茶の朝食。

コンビニに行った帰り道。私が子供の頃はもっと狭い道だった。それが住宅の建て替えがあるとセットバックが実施され、ちょっとずつ道幅が広くなったのである。道の風景は変わってきているが、この場所にこの道があるというのはずっと変わっていない。60年以上歩いている道である。何の変哲もない道だが、東西に延びる道なので、夕日を見ながら歩くのは悪くない(朝寝坊なので朝日を見ながら歩くことはめったにない)。「夕暮れに仰ぎ見る輝く青空 日暮れて辿るはわが家の細道」で始まる『私の青空』(マイ・ブルー・ヘブン)という戦前のヒット曲があるが、その曲から連想する「細道」はこの道だ。だぶん誰にもそういう「細道」があるのではないだろうか。

昼食は妻が買ってきた「ちよだ寿司」の握りと巻きもの。 

居間のソファーで昼寝をし、書斎でパソコンに向かっているうちに夕方になった。

夕食はとろろ汁、

玉子とインゲンと蓮根の炒め、

鮭ハラス、

豆腐とオクラと紫蘇、

油揚げと白菜の味噌汁、ごはん。

 9時頃、ウォーキング&ジョギングに出る。減量目的のウォーキング&ジョギングには二種類ある。「攻め」と「守り」だ。「攻め」とは体重を現状よりも減らすこと。「守り」とは、食べ過ぎで体重が一時的に増えてしまったときに、それを現状に戻すこと。昨日今日と二夜連続(異例)のウォーキング&ジョギングは「守り」のそれである。一昨日のゼミコンパで食べ過ぎてしまったので、その直前の体重に戻さなくてはならない。こういうことはできるだけ早くやっておかねばならない。そうしないと一時的な体重増が定着してしまうからだ。鉄は熱いうちに打て。食べ過ぎも早いうちに解消せよ。

風呂上りに『崖っぷちホテル』第三話(録画)を観る。今日はくせ者従業員の一人、シェフが助っ人副支配人に心を開いた(なぜ自分が料理人をめざすようになったのか。しかし自分はそのことを忘れていた。あんたはそのことに気づいていたんだろう)。毎回、さまざまなゲスト(宿泊客)が登場するが、彼らは従業員たちが目覚めるためのきっかけを与えるという役割である。今回は3人(組)の客がいたが、シェフの覚醒に影響を与えたのは2人(組)で、もう一人、ホテルの客室係をめざす若い女が本筋の話にまったく絡んでこなかったのは、意味ありげで、それを演じていたのが川栄李奈だったことを考慮すると、今回の登場は先々に起こる展開の伏線ではないかと思われる。

2時、就寝。


4月28日(土) 晴れ

2018-04-29 19:43:55 | Weblog

9時半、起床。

寝坊である。休日、それもGWの初日だから、いいのだけれど、一週間の疲れがでたのかしら。

朝食はとらず(すぐに昼食なので)、11時半に卒業生のユミさん(論系ゼミ1期生)と蒲田駅で待ち合わせ、「phono kafe」へ行く。

それにしても今日は日差しが強い。初夏の日差しである。駅からここまでは7分ほどだが、彼女は黒い日傘を差していた。

私はパンセット、彼女はご飯セットで、おかず6品はシェア。

 

揚げ茄子とパクチーのサラダ(左) 玄米ビーフン春巻(右)

メニューに春巻があるとテンションが上がる。好物なので、二人前注文する。

おからボール(左) 玄米ビーフン春巻(右)

テンションが上がっているせいで「おからボール」を「ドラゴンボール」と言ってしまう(オヤジギャグです)。

玄米と豆腐のタルト人参ソース添え。

春巻を二皿にしたので、これを外そうと思っていたら、ユミさんは「これが外せません」と言う。あっ、好きなの? ブロッコリーのタルタルソースを外すことにする。

新玉ねぎとナメコの梅肉醤油。

いまは新玉ねぎをいろいろな場所で目にする。

いつもはごはんセットだが、今日は朝にパンを食べなかったので、パンセットにした。大原さんに「カロリーは同じくらいですか?」と聞いたら、「玄米ごはんよりパンの方がずっと高いですね」とのこと。そ、そうなのか!

パンセットの場合は味噌汁でなくスープ(玉ねぎととうもろこし)。

箸を付ける前に大原さんに写真を撮っていただく。

食事をしながら、彼女の話を聞く。仕事の話でもなく、プライベートな話(恋バナ)でもなく、その中間領域に属する話題だ。社交的話題といってもいい。話題は2つあった。

1つは朝ドラ『半分、青い』のこと。彼女は毎日録画して、帰宅してから見ているそうである。これまで朝ドラをそういう風にして見たことはなかった。だから私が『ひよっこ』の話をしてもついて来られなかった。今回は脚本が北川悦吏子であるというのが決め手である。彼女は北川の作品が大好きなのだ。16歳のときに見た『オレンジデイズ』が決定的だった。大学生たちの物語だったが、あれを見て、大学に行こうと思ったそうである。主役は妻夫木聡演じる「櫂くん」だったが、彼女は自分の子どもには「櫂」か「律」という名前を付けたいそうである。ちなみに「律」は『半分、青い』で佐藤たけるが演じている主人公すずめ(鈴愛)の彼氏の名前である。な、なるほどね。「もし女の子だったら?」と尋ねたところ、「なぜか男の子しか生まれる気がしないんです」とのことだった。そ、そうなのか。思い込みが強いな(笑)。

もう一つは羽生善治のこと。フィギアスケートの羽生君の方ではなく、将棋の羽生さんの方である。先日、彼女はゼミ同期のキョウコさんと久しぶりで会って食事をしたのだが、そのとき「羽生さんが素敵」ということで意見の一致をみたそうなのである。ちなみに彼女は将棋のことは全然知らない。「どんなところが?」と聞いたら、「羽生さんがTVに出演して話しているのを観たんですが、とても頭がよくて、教養があって、そのくせちょっと天然のところもあって、やさしい人柄の方ですね。結婚をするなら羽生さんのような男性が理想です。人間として尊敬できる人がいいです」とのことだった。そ、そうか。これはなかなか大変だな(笑)。

そろそろ2軒目に移動しましょうか。

2軒目のカフェ「スリック」は1時半に予約しておいた。

私はレモンのシフォンケーキと紅茶はウバをミルクで。

彼女は紅茶のシフォンケーキとマダムの勧めでチャイを注文。チャイは「SKIPA」でよく飲んだが、「SKIPA」が閉まってからトンと飲む機械がなくなってしまった。「どう?」と彼女に尋ねたら、「SKIPAとはまた違う味わいです。香りがよくて、甘さは控えめです」とのことだった。

「SKIPA」といえば、宙太さんはいま大船のイタリアンレストランで働いて、藤沢に住んでいる。宙太さんとは「SKIPA」閉店後に2度あったけれど、いずれも蒲田でだった。こんどは宙太さんの新しい地元で会おうかと思っているのだが、「そのときは君も一緒にどう?」というと「ぜひ!」とのことだった。「SKIPA」にはたくさん卒業生を連れて行ったが、ユミさんは宙太さん&のんちゃんと最も親しい卒業生の一人である。12月30日の「SKIPA」最終営業日には彼女と一緒に行った。

この前の冬ドラマでは『アンナチュラル』と『anone』がよかったと彼女は言う。私は『アンナチョラル』は初回しか観ていないが、最終回まで録画はしてある。初回を観て、面白いが、いささか物語が詰め込み過ぎであると感じた。彼女によると、『アンナチョラル』は『逃げ恥』の野木亜紀子の初めてのオリジナル脚本なのだそうである。そうか、だから初回はちょっと肩に力が入ったのかな(初回を見て、見るか見ないかを決める視聴者はとても多いから)。「ぜひ最後まで見て下さい」と彼女は言った。そのときの彼女の表情はちょっと石原さとみに似ていなくもなかった(普段の彼女は『ひよっこ』に出ていたときの木村佳乃に似ている)。

「スリック」では「家族」の話もした。結婚して自分が作る家族の話ではなくて、自分が子供として生まれた家族の話である。社会学では前者を結婚家族、後者を定位家族と呼んで区別する。結婚家族は選択できるが(理想の結婚相手)、定位家族を子供は選ぶことができない(宿命としての家族)。家族の内実はさまざまだが、人が経験できる定位家族は一つだけである。それがその人の「家族」のイメージに決定的な影響を与える。プラスのイメージであれば、それをコピーしようとするが、マイナスのイメージであれば、そのマイナスの程度に応じて、そのイメージを修正したり、反転させたような結婚家族を志向する。あるいは結婚家族そのものを志向することをやめるだろう。そんな話をマダムも巻き込んでした。

「スリック」を出たのは3時ちょっと前。彼女を東急蒲田駅の改札で見送った。

それにしても(というのは二度目だが)、今日の空には雲ひとつない。 

夕食は妻と「マーボ屋」に食べに行く。

 エビのサクサクフリッター

 新玉ねぎと豚肉の旨醤油炒め

 新ジャガと鶏肉のスパイシーパウダー合え

 四川風麻婆豆腐

 (以上、すべてハーフサイズで)

写真は撮ったのだが、その後、(パソコンに読み込ませる前にメモリーカードが行方不明になってしまって、アップできない。

 amazonに注文しておいたTVドラマ『恋におちたら』のDVDセットが届いた。レンタル店落ちの商品で一枚あたり1000円ほど。『恋におちたら』は2006年の春ドラマで、当初は『ヒルズに恋して』というタイトルだったらしいが、劇中、時代の寵児だったホリエモンらしき人物が登場するのだが、折しもフジテレビ買収騒動があって、急遽、こちらのタイトルに変更されたといわれている。授業でこのドラマの初回の一部を使わせてもらっているが、その都度、TSUTAYAでレンタルしてきたので、仁義を切る意味で6巻セットを購入した。このGWは遠出の予定はなく、自宅およびその周辺で過ごすことになるので、『アンナチョラル』と『恋におちたら』を観ることにしよう。

深夜、ウォーキング&ジョギング。昨日、ゼミコンで食べ過ぎてしまったので、その落とし前をつけねばならない。

2時、就寝。


4月27日(金) 晴れ

2018-04-28 22:50:57 | Weblog

7時半、起床。

トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

10時半過ぎに自宅を出て、大学へ。

キャンパス入口横のポスト(私設)が廃止になっていた。重宝していたのだが、なぜ?

事務所のIさんが退職のご挨拶に来てくれた。3年間、育休中(息子さん+娘さん)だったが、公立の保育園を利用することができず、今回、やむなくの退職の決断をされたのである。「これからは育児を全力で頑張ります」とのことだったが、「全力」というのは息切れがしやすいですから、どうぞ適度に頑張って下さいね。

Iさん親子を見送ってから、お土産にいただいたクッキーで一服する。

昼食は「たかはし」に食べに行く。いつもであれば「かつおたたき」を注文するところだが。先日、夕食で食べたばかりなので、

肉豆腐定食を(ご飯少なめで)注文。

肉豆腐はいつ食べても美味しい。

若奥さんに「先生のブログを見て文学部の学生さんが数人アルバイトに応募してくれました。ありがとうございます」と礼を言われた。少し前に人出不足で困っているという話を聞いてそのことをブログに書いたのである。引き続き募集中とのことです。

食後のアイスココアを「カフェ・ゴトー」で。

「カフェゴト―」はGW中の最中はお休みのようである。

5限はゼミ。残っていた4年生の自己紹介と、GW明けからのゼミのすすめ方について説明する。

6限は今年度初のゼミコンパ。

高田馬場のさかえ通りへ。

「山手卓球」の向かいにある中華料理の店「火麒麟酒場」が今日の会場。ここには何回か来たことがあるが、安くて美味しい料理を提供してくれる。

われわれだけの部屋というのもいい。

壁側の椅子に4年生(論系ゼミ9期生)、内側の椅子に3年生(論系ゼミ10期生)が座ってくださいとの指示が出る。私は4年生扱い。向かいには3年生の男子3人が座った。さあ、改めてゼミ選考面接をしますかね(笑)。「最近、読んだ本はなんですか?」

4年ゼミ長のMさんの挨拶でコンパは始まった。

ピータン(皮蛋)とバンバンジー(棒棒鶏)。

麻婆豆腐。これがけっこう辛い。でも、美味しい。あとからご飯をもらう。 

ユーリンジー(油淋鶏)。 

 ムース―ロー(木耳肉)。

牛肉とニンニクの芽のオイスターソース炒め。 

焼きそば。

いずれも中華料理の定番で、どれも美味しかった。

最後に胡麻団子。これも美味しかった。

飲み放題で一人2000円ちょっとは驚いた。またここでやりませんか。

4年生と3年生が向き合って座るというのはよいやり方ですね。左が4年生、右が3年生。

左が3年生、右が4年生。

左が3年生(4年生が一人混じってます)、右が4年生。

左が4年生、右が3年生。

さて、お開きの時間です。

三々五々、店から出てくる。

全員そろったところで、集合写真。

最後に4年ゼミ長の音頭で一本締め。よお~、チャン! 

みなさん、よいGWを!

帰宅途中、大手町の神戸屋ベーカリーで朝食用のパンを購入。

20%引きなので、ちょっと高めのパンを購入。

東京駅構内の本屋で新書と雑誌を購入。

 下重暁子『極上の孤独』(幻冬舎新書)

 OZmagazine『ひとり中央線各駅さんぽ』

 

帰宅すると、Amazonから注文していた本が届いていた。

 坂元裕二『anone』2(河出書房新社)

 2時、就寝。


4月26日(木) 晴れ

2018-04-27 13:04:48 | Weblog

8時、起床。

トースト、サラダ(+ソーセージ)、牛乳、紅茶の朝食。

Amazonに注文していた本(中古)が届いた。

ギュルビッチ(寿里茂訳)『社会学の現代的課題』(青木書店、1970年)。

「現代社会体系」の中の1冊である。

ハードカヴァーの上に函入りの「現代社会学体系」は当時の大学生には高額であった。このギュルビッチの巻も定価4000円である。全巻そろえて購入するなんてことはできず、半分くらいしか揃えられなかったが、その中にギュルビッチの巻は入っていなかった。最近、必要が生じて、amazonに出品されている中古本を注文したのだが、送料込みで1000円しなかった。

書き込みはありませんと説明されていたが、一か所、目次のところに書き込みがあった。「カリスマ」が「カリマス」となっている。誤植である。「誤植だよ」という意味の書き込みである。本文の校正はしっかりやったのだろうが、目次は盲点だったのだろう。キーワードの誤植だけにこれに気づいたとき訳者は「あちゃー!」と頭を抱えたに違いない。

昼前に家を出て、大学へ。

3限は大学院の演習。指定した文献(文庫本)を各自が持って来ていた。書き込みをしている人、付箋を貼っている人、何もしていない人。私自身は本は消耗品と考えているので、図書館で借りた本は別として、本には書き込みをする。線を引いたり、余白にメモ書きをしたりする。

いつだったか、私が電車のシートに座って本に書き込みをしながら読んでいると、目の前に立っていた小さな女の子(母親と手をつないでいた)が私のその行為を不思議そうに、いや、驚きをもって見ていた。そういう行為はしてはいけないと母親から躾けられているのだろう。「本を汚してはいけません」と。私は女の子から見られていることに気付いたので、ちょうどそのとき放送されていたTVドラマ『ガリレオ』の福山雅治演じる主人公が黒板に数式をモーレツなスピードで書きなぐって、最後に、「面白い」とつぶやくように、本に猛烈に書き込みをして、満足げな微笑みを浮かべて見せた。女の子の両目が真ん丸になっていた。

昼食はおにぎり2個(鮭と梅干)とミニサイズのカップ麺。

このワンタンはなかなかいい。汁代わりだから、麺のような自己主張がなく、ツルンと喉に入って行くところがいい。

 教員組合の事務所(本部キャンパスの方にある)に用事があって行く。 

5限は講義「日常生活の社会学」。ここのAV機器は教室の隅の縦型のラックの中に収納されているのだが、使いにくいこと甚だしい。収納されているパソコンは古いタイプのもので、バッテリーは壊れている。毎回、使うときに配線を一からしなくてはならない。操作をするときにいちいち教壇を下りて、ラックのところまで行かなくてはならない。他の多くの教室のように一日も早く教卓PCにしてほしいものである。

6時半過ぎに大学を出る。

空にはまだ明るさが残っている。

電車の中でNHK俳句のテキストを読んでいて、びっくすることがあった。「わが師を語る」というシリーズで飯田蛇笏がとりあげらていたのだが、蛇笏の代表作が20句ほど並んでいて、その中に、「一月の川一月の谷の中」という句があったのである。私は三月の句会に「三月の山三月の雨が降る」という句を出したのだが、われながらいい句だと思っていたが、蛇笏のパクリではないか。ただ、このテキストを本屋で購入したのは3月24日で、句会への投句は3月8日であったから、テキストで蛇笏の句を知ってそれをまねたわけではない。以前にどこかで蛇笏のこの句を知って、それが頭の片隅に残っていて、それが句作のときに無意識に働いたのだろう。蛇笏は「一月の川一月の谷の中」の句を自解して、「自分の力量をこえた何かが宿し得たように直観した」と言っているが、私も「三月の山三月の雨が降る」の句を自分の力量を越えた作品のように感じ、悦に入ったものだが、無意識のパクリだったのだから、そう感じて当然だったのである。やれやれ。ちなみに句会でこの句を選んでくれたのはあゆみさん一人であった。

夕食はラムチョップ、なめこおろし、白菜と油揚げの味噌汁、ごはん。 

付け合せはピーマンとアスパラとエリンギのソテー。

 11時を回ったころ、ウォーキング&ジョギンズに出る。近所の専門学校のキャンパスの周りを10周して帰ってくると、それを待っていたかのようにナツが書斎の窓から入ってき、私が風呂を浴びている間も、机の下で寝ていた。このまま朝までお泊りなのかと思ったら、2時ごろに出て行った。

2時半、就寝。


4月25日(水) 雨のち晴れ

2018-04-26 11:31:00 | Weblog

7時15分、起床。

雨が降っている。強い雨である。

一階の雨戸を開ける。今日はナツも姿を見せない。どこでこの雨を凌いでいるのだろう。

新緑が思い切り雨を浴びている。

トースト、ハム&エッグ、キャベツ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。目玉焼きはフライパンの上で卵を割るときにしくじって黄身が流れ出てしまった。

昼過ぎに外出。雨は小降りになっている。

このガラケーともいいよ今日でお別れだ。これは4台目で最初の機種からカウントすると15年くらいの付き合いである。去年の8月からスマホと併用して使ってきたが、連絡手段がガラケーのみという人はもういないと思うので、お役目御免である。

ショップに行って解約の手続きをする。「長らくお使いいただきましてありがとうございました」の一言くらいあってもいいのではないかと思ったが、「はい、これで解約の手続きはすみました」としか言われなかった。「ケータイはどうされますか?」と聞かれたので、「持ち帰ります」と答える。もう不要だから処分してくれと店の人に渡す人もいるということか。へぇ。その場合は、保存されているメールや画像などは全部削除するのだろう。私のように過去の年賀状も捨てないでとっておくタイプの人間からすると驚きである。

床屋に行く。新しい人が担当になり、「いつものように」と言えないのでちょっと面倒だなと思ったが、所詮大した注文はしないので、普段通りにやってもらえた。

散髪を済ませて外に出ると、雨は上がり、初夏の太陽が出ていた。気温がぐんぐん上がっているのがわかる。

昼食を下丸子(多摩川線で蒲田から3つ目)の「喜楽亭」に食べに行く。月1ペースで行くことにしているが、今月はまだである。

下丸子駅の改札(多摩川方面)を出ると、軒先にツバメの巣がある。

今年もすでに抱卵が始まっている。ツバメの糞などが下に落ちないように(ツバメの子が巣から落下しないようにという意味もあるのかもしれない)ガードの板が設置されている。情け容赦なくツバメの巣を撤去してしまう店舗やビルがたくさんあるだけに、駅員さんたちの心遣いが伝わってくる。ツバメの巣を守ることはこの駅で働く人たちの申し送り事項なのであろう。

 ただ、この駅舎も相当に古いから、いずれくる建て替えのときまでのことなのであろうが。

「喜楽亭」はこの改札を出てすぐ右手にある。

いつものチキンカツ定食。私は「いつもの」という注文の仕方はしないのだが、今日は私が「え~と」とちょっと口ごもったので、ご主人が「いつものですね」と言った。 ご主人が厨房に入ってから、「あっ」と思い出し、「すみません」と声をかけ、「ご飯は軽めで」とお願いした。

「喜楽亭」のチキンカツ定食のよいところは、チキンカツ、ご飯、味噌汁という定食としての最低限の構成ではなく、お新香、サラダ、小鉢(厚揚げと大根と煮物)がついてくるところである。「豊かな気分」にしてくれるのだ。

この厚揚げと大根の煮物がなかなか美味しい。

サラダはレタス主体で、そのときどきの野菜の価格によって増減がある。

お新香は、たくあん、白菜の浅漬け、奈良漬の三種構成。

味噌汁は赤味噌と白味噌の合わせ味噌を使っている。私の好きな味である。

ご飯も美味しい。今日は体重コントロール期間に入っているので「軽め」にしたが、おかずがたくさんあるので、バランス的には「普通」の方がいい。

とんかつはとんかつ専門店で食べるが、チキンカツはふつうの定食屋や洋食屋で食べて外れることの少ない料理である。肉は大きく、やわらかく、衣はサクっとしている。付け合せのスパゲッティとキャベツとよく合う。

ご主人とおしゃべりをしんがら食べ終わり、店を出て、下丸子駅のホームで電車をまっているときに、傘がないことに気づく。どの時点からないのかの記憶があいまいである。とりあえず「喜楽亭」に電話をしてみたが、出ない。もう中休みに入ってしまったのだろう。蒲田に戻ってから、ケータイのショップと床屋に確認にいったが、傘の忘れ物はなかった。電車では立っていたので、電車の中ではないだろう。だとすると「喜楽亭」か。まあ、雨は上がっているし、高い傘ではないから(でもお気に入りではある)、次に「喜楽亭」に行ったときに聞くのでもいいだろう。 

帰宅すると、朝に姿を見せなかったナツが玄関先で寝ころんでいた。

卒業生のフジコさん(論系ゼミ2期生)から宅配便(冷蔵)が届いた。シリア旅行のお土産とのことで、チーズとチョコレートとコンフィチュールが入っていた。旅行自体は3月のことで、お土産を私に送ろうかどうしようかと迷っていて、冷蔵庫の中に眠っていたのだが、先日、私から新しいメルアドと電話番号の連絡のメールが届いて(私からメールが届くなんて何年ぶりだろう)、「これは神の啓示」(さっさとお土産を送りなさい!)だとびっくりし、すぐに宅配便で送ってくれたということである。ありがとうございます。

*追記:「シリア」でなくて「シチリア」でした。

夕食はチキンの紫蘇はさみソテー、出し巻玉子、サラダ、茄子の味噌汁、ご飯。

 

今日はチキンデーだ。

 『ブラックペアン』の初回(録画)を観る。嵐の二宮君がダークな(ブラックな)雰囲気を漂わせる腕のいい外科医を演じている。二宮君といえば「いい人」キャラが定着していて、彼が出ていた倉本聰の『拝啓、父上様』や『やさしい時間』は私のお気に入りのドラマである。そういう彼がダークなキャラを演じるとそのギャップが吉と出るか凶と出るかだが、「いい人」というのは「わるい人」と表裏一体なので、案外、演じる方は演じやすいのではないだろうか。また、初回を観る限りでは、主人公は家族(母親)思いの人物で、父親の遺志を継いで医者をやっている(父親と佐伯教授との因縁がストーリーの核にあるようだ)ようなので、根っからの「わるい人」というわけではないようである。ところで、佐伯教授役は内野聖陽なのだが、最初、役所広司かと思ってしまった。風貌(もじゃもじゃの髪と髭)のせいもあるが、『陸王』で役所と共演した竹内涼真が出ていることも錯覚を生んだ原因だろう。

2時、就寝。