売り控え、この言葉を聞いたのは、昨年の秋口だと思う。昨年は不動産市況が活発で、とりわけ都心部でのマンション販売が好調であった。
秋口のニュースでは、この先も高値で売れることが予想されるので、マンション販売業者が売り控えているらしい。そんなものなのかと、その時は聞き流したが、よくよく考えるとヘンだ。
土地の売り控えなら分る。しかし、多額の資金投下を必要とするマンション販売で、売り控えなんてあるのか?マンション販売は、その企画、施行工事、販売までに長い期間を要する。最終的には、その投下資金はマンションの販売で回収する。
しかし、実際に工事を請け負う下請け業者たちへの支払いから、広告宣伝その他諸経費の支払い等、支払いばかりが先行するのが、マンション販売の実情だ。大概が、資金の外部からの借入で乗り切る。
だから、業者は可能な限り早く売ろうとする。売って、資金を回収しなければ、次の事業計画も進まないし、なにより経営そのものが危うくなる。間違っても、その資金回収を遅らすようなこと、すなわち「売り控え」なんてするわけない。
だから、私はすぐマンション販売に売れ残りが出るようになったのだと推測した。
営業マン「ご主人、昨夜もニュースで言ってましたが、マンション販売が好調で、売り控えが始まっています。いまなら4000万円。でも再来週にはアップしてるかもしれませんよ!」
ご主人「そのニュース、私も観たよ。そうだね、今週中にハンコ押すかな・・・」
要するに、売り控えとは、マンション販売促進活動に他ならないのでしょう。私が不快に思うのは、これをニュースとして報道したマスコミの節操のなさです。マンション販売業者は、マスコミにとって大事な大口の広告主様です。その広告主様の窮状を救うため、事実を捻じ曲げて、情報操作に加担するのが報道なのか。
昨年は、「白い恋人」や「赤福」などの食品での偽装が目立ちましたが、報道の世界でも偽装がいくつもあった。実質の参加者2万人程度(毎回、同じ面子らしい)を11万人と報道した沖縄の教科書検定反対集会も、やはり偽装報道の一つでしょう。
偉そうに偽装事件を非難する一方、マスコミ自体が偽装報道に協力しているわけですから、偽装がなくなるわけがない。
秋口のニュースでは、この先も高値で売れることが予想されるので、マンション販売業者が売り控えているらしい。そんなものなのかと、その時は聞き流したが、よくよく考えるとヘンだ。
土地の売り控えなら分る。しかし、多額の資金投下を必要とするマンション販売で、売り控えなんてあるのか?マンション販売は、その企画、施行工事、販売までに長い期間を要する。最終的には、その投下資金はマンションの販売で回収する。
しかし、実際に工事を請け負う下請け業者たちへの支払いから、広告宣伝その他諸経費の支払い等、支払いばかりが先行するのが、マンション販売の実情だ。大概が、資金の外部からの借入で乗り切る。
だから、業者は可能な限り早く売ろうとする。売って、資金を回収しなければ、次の事業計画も進まないし、なにより経営そのものが危うくなる。間違っても、その資金回収を遅らすようなこと、すなわち「売り控え」なんてするわけない。
だから、私はすぐマンション販売に売れ残りが出るようになったのだと推測した。
営業マン「ご主人、昨夜もニュースで言ってましたが、マンション販売が好調で、売り控えが始まっています。いまなら4000万円。でも再来週にはアップしてるかもしれませんよ!」
ご主人「そのニュース、私も観たよ。そうだね、今週中にハンコ押すかな・・・」
要するに、売り控えとは、マンション販売促進活動に他ならないのでしょう。私が不快に思うのは、これをニュースとして報道したマスコミの節操のなさです。マンション販売業者は、マスコミにとって大事な大口の広告主様です。その広告主様の窮状を救うため、事実を捻じ曲げて、情報操作に加担するのが報道なのか。
昨年は、「白い恋人」や「赤福」などの食品での偽装が目立ちましたが、報道の世界でも偽装がいくつもあった。実質の参加者2万人程度(毎回、同じ面子らしい)を11万人と報道した沖縄の教科書検定反対集会も、やはり偽装報道の一つでしょう。
偉そうに偽装事件を非難する一方、マスコミ自体が偽装報道に協力しているわけですから、偽装がなくなるわけがない。