先日、iPhone 14 Pro 128GB ディープパープルに機種変した。
ご存知の通り、円安でiPhoneの値段が大変なことになっている。14 Proは128GBでもドコモで買うと17万超え。11 Proを下取りに出して無印との差額を埋めるから、と財務相(妻)の了解を取り付けたものの、ドコモで買うわけにはいかない。
アップルストアのSIMフリーなら149800円。さらに、3キャリアに紐づいた機体の店舗受け取りなら、そこから8800円引き。全国に10店舗しかないアップルストアに物理的に赴ける者のみの特権。これしかない。
しかし、この予約が厳しかった。
とりあえずお試しでやってみて、川崎店のスペースグレイ128GBを発見。日時指定して予約ボタンをポチ。意外と行けた? 予約完了のメール等が来ないのが気になるが、まだお金を払ったわけじゃなくモノを抑えただけなので、こんなもんだろう。外国の会社はドライだな、などと思った。
甘かった。
台風14号の暴風雨を突いて車を3時間走らせ、川崎店に行った。「スペシャリスト」と話をすると、予約ができていなかった。なんで? 予約ボタン押せたじゃん!!! ラゾーナの駐車場代どうすんの。14万お買い物するんだから、一週間くらい駐車しっぱなしでも無料じゃね?wwwとか余裕ぶちかましてたのが、顔真っ青である。
それでも在庫がないかと探しに行ってくれたのだがあるわけもなく、泣きながらビックカメラへ。ウェブマネー買って駐車場無料にしようとしたらiTunesカードしかなかった。どうせヒプスタとかで使うからと、1500円のを買った。FFXIVの課金がもうすぐだから、ウェブマネーなら効率的だったのだが。
駐車場代のために何か買わなきゃという時に、プリペイドカードを買うのはおすすめですよ。お金を同額のお金に交換するだけだから。
翌日(9月19日)は朝6時前に起きて予約活動開始。6時からなのに5時55分の段階で福岡店に一個あった。6時になった瞬間、丸の内店や銀座店にパラパラと選択可能機種が出た。全部負けた。みんな操作速い。これ、勝てるのか?? それから10分おきくらいにチェックして、首都圏に128GBが出るたびに突撃したが、全敗。30分で認証コードが切れるので、定期的にどの店のどの容量でもいいから突撃して、コード発行まではやらないといけない。いざ本命が来た時に、コード発行のやり取りをしていたら、まず勝てない。
そうやってるうちに、なぜ川崎店で失敗したのか、この予約システムはどうなってるのかがわかってきた。画面遷移が発生するアクションまでは、誰かが先に進んでいてもやれる。画面遷移のときにProのページの先頭画面が表示されたら負け。勝敗の判定が画面遷移時だけなのだ。川崎の時は予約ボタン(手続き最後のボタン)を押したあと、しれっと先頭ページが表示されていた。分かってみると、できてなくて当たり前だった。
仕組みがわかると、余計に絶望的な気分になってきた。首都圏の店舗は競争が激しいうえに、入る数と種類が少ない。色はもうこの際何でもいいが、容量は128じゃないと困る。256でもいいかなと一瞬思ったが、それならドコモで128を買うのと金額があまり変わらない。128がたまたま出て、たまたま数千人?の競争を勝ち抜いて予約できるのか? 予約は当日、翌日、翌々日までだ。当日(敬老の日)が空いてるとは思えない(川崎も翌日だった)。平日は仕事終わりの夕方から埋まるだろう。午前とかしかなかったらどうするんだ。会社休むわけにはいかないけど、その時間帯しかなかったら迷いそうだ。一瞬でも迷ったら負けなのに。
多分本気の予約は、23日秋分の日が予約可能になる21日の朝から。朝起きてから会社に着くまでやり続けることになるんだろう。いやー、長い戦いになりそうだ。
というわけで、今日は厳しいので練習と割り切って、なんでも出れば予約日時まで進めてみる、というのを十数分おきにやり続けた。幸い、FFXIVの無人島開拓で単純作業があるので、それをやりながら。これなら無駄な休日の過ごし方にならない(そうか?)。
そうやって7時間ほど経過。午前は福岡、心斎橋、名古屋中心に入っていたのが、午後になってちょいちょい首都圏にも入り始めた。7時間もやってると、在庫の流れが見えてくる。でも無理だろうな。首都圏は店舗多いけどライバルも多い。
パープルの128が渋谷店で選択可能になった。おっ?!
練習どおりiPadで進める。コードのやり取りはiPhone 11 Proで。2アプリ切り替えてたら遅くなるので。練習どおり確実に速く入力。してたら、なんと、するっと最終画面まで到達した。でも予約ボタンを押せてもなあ、などと思う暇はない。練習どおりに僕はマシーンのように指を動かす。21日か、19時以降?!マジで!? 開通手続きがあるから遅すぎても良くないだろう。19時で! この判断、0.2秒くらいで下しました。今思うとゾーンに入ってました。
素早く確実に設定して予約ボタンを押した。ドキドキする間も無く一瞬で「予約完了」ページが表示された。え?まじで?!
すぐにQRコード付きのメールも届いた。これがないのに、操作は間違ってないです!できてるはずです!と言い張って川崎店のスペシャリストを困らせてしまったのだな。恥ずかしい。ほんと恥ずかしい。申し訳ありませんでした。
21日は夕方から会議が入ってハラハラしたり、会社の新人が一緒に帰りませんかと言ってきたりするなど、さらなる困難、不安要素が発生したが、全て打ち破って渋谷店に10分前に到着。QRコードを見せて待機列へ。当たり前だが待遇が天と地だ。まだ金払ってないのに「受け取り」列なのが違和感あるけど。
手続きは意外と早く終わった。50分くらいだった。11Proは34000円だった。一度も落としたことがなく、カバーつけっぱなしで傷ひとつ付けてないので、「新品じゃないですか!」と言われて嬉しかった。これ満額行きますよと言われて、その通りになった。カメラのピントのテストとか、アップルストア専用と思われる内部テストアプリとかで詳細に中を調べられた。値段も良かったけど、何されるか分からないリサイクルショップとかよりも、故郷のアップルストアに引き取ってもらうのが、3年間共に過ごした愛機の嫁ぎ先としてはいいんじゃないか、次もそうしよう、と思った。
それにしても、アップルストアでドコモの手続きをする違和感。それがなぜ割引になるのかの不思議。ユーザー以外に誰が得するんだ。予約戦争大変だけど。というようないろんな思いがありつつ、ああ、買えてよかったなあと。パープルも、14 Proだけの色なので、フィットRSの専用色サンセットオレンジIIのような特別感があって、今思えばベストの色だった。
ほんとはファーストインプレッションを書こうと思ってたんだけど、違う話になってしまった。感想はまた後日書きます。とりあえずカメラ部分の重量がすごいです。
こんなに出っ張ってて大丈夫か?!
ラスタバナナの1480円のカバーを装着。まだ売ってる種類が多くなくて、妥協して買ったんだけど、案外いいですこれ。
ラスタバナナの1480円のカバーを装着。まだ売ってる種類が多くなくて、妥協して買ったんだけど、案外いいですこれ。
レンズよりほんの僅かに高いかもしれないという程度のガード。こっちを下にしておく習慣があるので心配。
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