安倍晋三が総理を辞める。前回も潰瘍性大腸炎で辞めてるので、また投げ出すのかと言われそうですが、なんて質問した馬鹿な記者がいた、
頻繁に下痢をする僕は同情というか共感を禁じ得ない。お前らみたいなのがいるから病気が悪化するんだろうが。いつ具合が悪くなるかわからない不安を抱えながら、何時間もかかる国会審議やサミットを無難以上にこなし、マスコミのバッシングに耐えてきた安倍総理の我慢強さは驚嘆に値する。本当にお疲れ様でした。
前から僕は政局ガー、政局ガーと書いてきたが、これで強制的に政局が動くことになった。
総裁選の形式は二階に一任されているらしい。二階は石破推しで岸田嫌いだという情報もあったののに、今のところ石破に不利な両院議員総会で決める雰囲気。
会期中ではないので総裁選で国会を中断することがなく、安倍総理は後任が決まるまでやると言ってるので緊急時でもなく、党員投票は郵送なので密になることもない、と各局で石破が述べていた。出馬するつもりで、やはり党員投票ありの総裁選をやりたいのだろう。
昨日のニュースなどで、石破派は19人しかいなくて、応援してくれる派閥はない、みたいな図が映ったりしてたが、石破の出身派閥で、最近影が薄い竹下派が支援する可能性がある。これに二階派が加われば、議員投票のみでも戦える、かも。
存在感が薄れていた岸田が、安倍総理の意中の人、なんで言われて急浮上。本人もまずは総理を労いつつ、辞任会見当日なんでそういうことは、と前置きしつつ「(天下を取る気持ちは)変わらない」と言ってたので、出る気なんだろう。前回勝ち目なしと踏んで出なかった気持ちと変わらない、ではない。たぶん。
能力的にも保守からの人気でも1番の河野太郎は無言。だが派閥領袖の麻生は、自派の政策を実現できる人を出すと言ってるので、河野太郎出馬はあり得る。二階俊博と協調?して安倍総理を支えてきた麻生だが、もう一方の重鎮として自分の息がかかった人間を総理にしたくなったのかもしれん。
安倍総理は辞任後普通の国会議員に戻る。自民党ルールではその場合、出身派閥の領袖に戻る。つまり、現細田派(清和会)は安倍派になる。なる、というか戻る。細田派は最大派閥なので、割とやりたいことをやれる。ので、派閥内から総裁選に誰かを出す可能性がある。下村経産相とか。
今回総裁になっても、来年9月にまた総裁選があるので、一年しかやれない、コロナ禍対応などで貧乏くじだ、という意見もある。出馬を見送る有力候補もいるかもしれない。しかし、今回当選して、また来年も当選すればいいのだ。現職の総裁が総裁選に敗れたのは、歴史上福田赳夫が大平正芳に敗れた一例しかない。
こうしてみると、誰が次の総理大臣になるのか予想がつかない。今の十代は物心ついてから初めて総理交代を目撃することになるだろう。何が起こるのかよく見ておいて欲しい。