FFXIVでプレイヤーが操作するキャラクター(アバター)は、幻想薬という課金アイテムで外見を変更できる。その幻想薬でいろんなキャラを作っては壊しの大迷走した話の続き。
ヒューランのミッドランダー男子だったメイン男は、アウラゼラに幻想して失敗。種族をウロコが白いアウラレンに、目の形を垂れ目に、瞳は小さく変更して再度幻想した。
もう失敗は許されない。この幻想は、実際にテスト用のアウラレンを追加で作ってゲーム内で動かし、入念に調整を行ったため、外見的には満足がいくものだった。メイン子のスクショを撮る枚数が激増した。
しかし、しばらくすると、違和感というかコレジャナイ感というか、微妙な感覚のズレみたいなものを感じるようになった。腰回りが華奢な女性は好きだけど、細くて戦闘中に折れそう。急に背が低くなって、今まで見下ろしてたキャラに見下ろされる。脚を引きずるようなアウラ女子の走り方があまり好きじゃない。
その他細かい微妙なズレがたくさんあったが、簡単に言うと「これは俺じゃない」という感覚。性同一性障害ってこんな感じなのかなと思ったりもした(多分違う)。
一方、「光のお父さん」のマイディーさんが居るグングニルサーバー駐在員、ウサ耳種族ヴィナヴィエラのウサ子は、サードキャラにも関わらず、レベルが30を越えた。かつてのメイン男に体格が似てるというだけでなく、適当に作ったわりにかわいく見えてきて、遊び出すとなかなか止められなかった。メイン子、サブ子のプレイ時間に食い込むほどだった。
ただし、ウサ子の肌の色は直したかった(またかよ)。初期サブ子ほどではないが、光源によっては生気が乏しく見えるときがあった。デフォルトのままなのだが、ヴィナヴィエラは「雪のように白い肌」が特徴なのだった。でも僕の好みとしては白すぎた。今更だが。
多数の肌色(右上)から一つ選ぶ。この段階で正解を導くのは至難の技だ。キャラクリ画面と実際のゲーム画面では見え方がかなり違う。このスクショは赤みを足した後。
この肌の修正は可能だ。新生編のラストダンジョンをクリアすれば幻想薬を貰える。レベルでいえば53くらいか。じゃあそこまで頑張るか、というのがモチベーションになって、ウサ子の時間が長くなった。長くなってメイン・サブ子の活動に支障を来すほどになったので、パッチ5.3でメインクエストが簡略化されるまで待つのを口実に、ウサ子の活動は凍結させた。
そんなある日、ウサ子不足を補うために、メイン子が雇っているリテイナーの一人(採掘80)を肌の色に赤みを足したウサ子の外見に幻想してみた。それまで通りキングランド装備を着せたら、これだと思った(またか)。これをメインにすべきではないのか。
健康的な肌色なウサ子の外見を持つリテイナーに衝撃を受けた。
そもそもウサ子は最初から、動かしていて違和感がなかった。メイン男に背格好が似てるのもあるが、ヴィエラは全体的に「カッコいい女」風にデザインされていて、通常の動作もエモートも、あんまり女子女子していないのだ。これならメインにしても、似非性同一性障害的な違和感を感じないかもしれない。
違和感に悩んで色んな髪型を試した。これはイシュガルド復興券を大量に貯めて入手した特別な髪型。
というわけで、またクリスタを足した。幻想薬はセールで三割引きだった。二個買えるだけのクリスタがあったけど、受けとるキャラを決めないと買えないので、一個だけにしておいた。
メインは、その血色が良くなったウサ子の外見になった。予想通り、今のところ微妙な違和感は感じず、メインキャラとしての感覚、自分の分身としての感覚にフィットしている。長い耳のせいでほとんどの頭装備が表示されないことが唯一の不満だが、採掘用ヘルメット以外は今までも非表示にしてたので、また幻想したくなるほどでもない。
メインがそうなったので、グングニルのウサ子の立場が危うくなった。再開時に少しでもやる気を出すために髪色を水色にしたりしてみたが、その程度の差別化では新生編を完走できそうもなかった。
さらに、今度はまたアウラレンを使いたくなってきた。書いてて本当に愚かだなと思うのだが、メインとしてはだめだったが、気楽なサードキャラならアウラレンでも行けるんじゃないかと。あれだけ悩んで作ったキャラなので、やはり基本的に好きなのである。あの外見が。
いつも通り金髪なら違和感がないだろうと思ったのだが。
しょうがねえなあ。幻想薬のセールは終わってたので、クリスタを足して買うか。調べると、冒険者二千万人突破感謝セールで別のものが大量に割引きされていた。コレクターズエディションまで安くなっている。
コレクターズエディションは、各拡張パックの豪華版だ。箱とかおまけとか物理的にも豪華で、拡張当時しか買えなかったもの…だと思う。それのインゲームアイテムのみ、コレクターズエデイションデジタルアップデートと称して販売されているのだった。
で、その「蒼天のイシュガルド」コレクターズエディションに、幻想薬がひとつ含まれていたのである。割引価格は、なんと幻想薬と同じ1100円。このタイミングで俺を惑わさないでくれ。これからコンビニに行ってWebMoneyギフトカードを買うんだぞ。
モグステーション(リニューアルして名前変わったけど本記事では旧称でいく)で売っている幻想薬などのインゲームアイテムは、買う際に受けとるキャラを指定する。つまり、そのアイテムはそのキャラしか使えない。しかし、一部の「(サービスアカウント)」と表記されているアイテムは、購入すると、そのアカウントに所属する全キャラに配布される。例えば、FF7クラウドのバイク、SDSフェンリルというマウントはアカウントである。3300円もするが、その人が使うキャラ全員が貰える。
だが、コレクターズエディションデジタルアップデートには「(サービスアカウント)」表記がない。それどころか、販売ページがモグステーションではなく、アカウントの契約手続きなどのところである(注)。なので、おそらくアカウント単位のアイテムだとは思うが、確信が持てない。ググっても情報がない。
ええい、ままよ。幻想薬単体と同じ値段だし、アカウント単位じゃなくても一個は確実に手に入るだろう。念のため、購入後最初のログインをウサ子でやろう。
というわけで、蒼天のコレクターズエディションを購入。ウサ子でインして受けとる。おお、ちゃんと幻想薬も含まれている。例によって人が居ないところで全裸になりログアウト。メインに設定していたアウラレン顔4女子のデータを読み込み、無事に幻想した。
僕のキャラクター、既存もこれから作る新規も全員がコレクターズ〜を貰える。これはテスト用のヒューラン女子が受け取ったところ。
アウラ子となったグングニル駐在員、さっそく活動再開(パッチ待たんのかい)。クエストの合間にサーチをかけると、マイディーさんがいた。ラベンダーベッドにいた。初めてサーチに引っ掛かった。
グリダニア新市街とかなら走り回って探せるが、ラベンダーベッドだと難しい。冒険者居住区はパラレルワールド的で、ラベンダーベッドというエリアが42個重ね合わせ状態になっている。どのラベンダーベッドか分からないとお手上げである。
サーチに引っ掛かっただけでよしとしよう。存在は確認できた。ログアウトして「一撃確殺SS日記」を見ると、ラベンダーベッドで劇場版「光のお父さん」の同時視聴コメンタリーやってたらしい。それを見ると、誰かの家の中でやってたので、仮にラベンダーベットの区の番号が分かっても、視認は出来なかっただろう。
メイン子、サブ子ともにコレクターズエディションのアイテムを受け取った。幻想薬以外は、カインのミニオン、グリフィンのマウント、怪しい兜だった。グリフィンはアナンタ族クエストで貰えるやつの色違い?で、兜はヴィエラだと非表示。まあ表示したくなる兜でもない。カインは時々画面外までジャンプするのがちょっと面白い。
やはり実質的に、このエディションは、各キャラクターに幻想薬を1つずつ配るものと考えて良い。一人しか使ってない人(普通の人)にとっては、通常の幻想薬プラスちょこっとおまけでしかないが、僕のように3人も育てていて、テスト用も含めて常時8人枠が全部埋まっているような変態には、考えられないほど豪華なエディションである。ある程度育ったキャラの外見変更が幻想薬の存在意義だとしたら、僕の場合既に3300円分の価値がある。作ったばかりのキャラは、気に食わなければやり直せばいいが、うっかり育ててしまったら、この全員配布の幻想薬が威力を発揮する。価値は無限大だ。
人数分、好きなだけ持ってけ泥棒な蒼天コレクターズエディション、幻想中毒の変態同志皆におすすめである。
注:今は通常のオプションアイテムと同じページで購入できるようになっている。(2020年8月9日追記)
FFXIVの装備は着るキャラの性別で自動的にデザインが変わるが、基本的な方向性は同じ。こういうヒラヒラした服は男子用でもヒラヒラしており、物によっては恥ずかしくて着れなかったりする。これはエデンコール装備だが、男子の頃は恥ずかしくて他の装備でミラプリしてた。逆に女子が着ると恥ずかしい男性的な服というものはエオルゼアにはない。女子キャラを使うのは装備を選ばないという意味で理にかなっているとも言える。