曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

「真田丸」第31回「終焉」の感想

2016-08-08 18:31:38 | 大河ドラマ


ほぼ死にかけている秀吉が、死ぬまでの回。

教科書にも出てくる五大老・五奉行制が発動。三成のプランでは、奉行は大谷吉継入れて六人だったんだね。ほんとかどうか知らんけど。だが、大谷吉継は「病でやつれた姿を人前で晒しとうない」という理由で固辞。そんなに見苦しくなってはいなかったが...。いつ頭巾になるのか。

家康は、大老でも五奉行の許可がないと何もできないことに不満を抱く。だが、政治のシステムとはそのようにできているものだ。

太閤本人に、新システムを反古にするような遺言を書かせる徳川勢。その遺言に加筆して、反古を反古にしようとする豊臣勢。

三成「ここに、『以上』と書き加えて頂きたい」
秀吉「眠い~」
三成「眠くない!!」

行間に無理矢理捩込むような書き方で、これで法的な効力を持つのだろうかと要らぬ心配をしてしまった。

信幸の悩みがわからん。正室と側室が同時に男子を産んだから何だというのだ。正室の子が嫡男に決まっている。それを徳川家康に相談しにいったら、結果的に父昌幸の家康暗殺を阻止することに。大泉洋独特の間の悪さを生かした歯がゆい脚本だった。何でそこにいるかなー。

出浦氏は死んでないと思う。Wikipedia情報では、出浦盛清は1623年まで生きることになっているから。

淀君が秀頼を秀吉に会わせたくない理由がちょっと変。父の老いだけでなく、汚さや冷たさまで感じ取ってしまうから、6歳の子供は恐ろしいですよ。とのことだが、あの状態の秀吉から老い以外の何かを感じとることは難しいだろう。ていうか、ボケてそういうの抜けてるし。

でも、三成に家康を殺せと命じたけどな。あの信長の鎧には何か仕掛けがあるんじゃないかと思ったよ。何もなかったけど。

秀吉は、赤い蝋燭の炎が消えると死ぬと思いこんでいる。炎が消えないうちは生きていられると思っている。なのに、小早川秀秋が吹き消してしまった。関ヶ原はまだ先だが、さっそく致命的なやらかし。

蝋燭が消えた秀吉は一気に衰弱。謎の少年の悪夢を見た。鈴を鳴らそうとしたが、床に落ちていた(何故)。床を這い、鈴に手を伸ばしたところで力尽きた。享年62。合掌。

死んだときの小日向文世の演技が凄かった。本当に死んでいるとしか見えない目だった。僕もそれなりに長く生きてきたので、親しい人間を何人か亡くし、死体も見てきているが、小日向文世のあれは死人の目だった。

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