曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

シビック・クーペは10代目もカッコイイ

2016-05-26 23:43:57 | クルマ
以前、欧州シビックをベースにしたタイプRの記事を書いた。その中で僕は、ハッチバックのタイプRもいいけど、アメリカのシビック・クーペもかっこいいよと書いた。

その米国シビックが、今年フルモデルチェンジした。そのクーペが、またかっこいいのである。

前作はサイドのキャラクターラインが一直線に斜め上に走り、やや大きく後ろに張り出したリアをシャープに見せていた。フィット3と共通デザインのリアコンピランプも、その尻にぴったりマッチしていた。

今度の10代目シビック・クーペのデザインは、逆の方向に振ってきた。サイドのキャラクターラインはリアフェンダー付近でセクシーなカーブを描き、リアのCピラーとウインドウは優雅な曲面を描きながら、ゆったりとリアエンドに繋がっている。リアウインドウもハッチとして一緒に開くのかと思いきや、上手い具合に尻のところだけ開く。ちゃんと3ボックスになっている。やや客室の重心が前寄りだった前作と比べて、車体後半のほうがボリューム感があるのは古風だが、リアコンピランプの赤い部分が左右で繋がって、先進的な感じを醸し出している。またシトロエンを持ち出して恐縮だが、この後姿はシトロエンGSっぽいと思う。





シャトルみたいな銀色眉毛つきの顔つきは、まだかっこいいとは素直に思えない。まだ、慣れが足りない。アウディのシングルフレームグリルの出始めの頃のような違和感がある。目は、まだちょっとあれだが、ボンネットのキャラクターラインや、フロントフェンダー周りの造形は後ろと一緒で美しい。



エンジンは、2リッターNAと1.5リッターターボだ。NAのほうは、2代目ストリームのと同じR20だと思われる。ターボはジェイドRSのL15Bをチューンしたものだと思う。ボア・ストロークは同じだが、ジェイドが5500回転で150馬力に対して、こちらは6000回転で174馬力を発生する。

問題はサイズ。幅が70.8インチ(約1800ミリ)もある。欧米では小型なくらいだが、小型車の代名詞だったシビックが、と考えると、ちょっと大きい。全長は176.9インチ(約4493ミリ)だ。3列シートの2代目ストリームより5センチしか短くない。

日本語の試乗レビューが見つからないので、YouTubeで試乗動画を漁ってみたが、ターボはCVTのせいで、ちょっと遅いらしい。0-100km/hが7.6秒とか。1500回転くらいから5000回点くらいまでフラットトルクな、いまどきのターボなので、遅いわけないと思うのだが、前作の2.4リッターNAでMTだったSiと比べてしまうのだろう。今回のクーペは、まだSiがない。

もし仮に僕がアメリカ在住だったら、ターボの上から2番目のEX-Lが欲しいかな。色は名前に惹かれてAegean Blueで。

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